2023年度重賞戦記 2/18 チャンピオンカップ ~レビュー追記~

過去10年の「人気」「枠」「騎手」
ピックアップデータは
「年齢性別」「重量」

■人気別成績【1着.2着.3着.着外】
1番人気【5.2.1.2】
2番人気【1.3.2.4】
3番人気【0.2.1.7】
4番人気【3.0.1.6】
5番人気【0.1.2.7】
6番人気【0.2.3.4】
7番人気【0.0.0.8】
8番人気【0.0.0.5】
9番人気【1.0.0.2】
荒れる重賞とよく言われるものの半分は1番人気が勝っています。着外は2頭しかいないので、穴党でも1番人気を馬券に組み込んだ方がいいと思います。その他、4番人気の3勝が目を引きます。

■騎手:3着以上入着が3回以上の騎手をピックアップしてみました。
鈴木騎手 :3勝/2着2回(騎乗8回)
阿部騎手 :2勝/3着1回(騎乗9回)
藤野騎手 :1勝/2着1回/3着1回(騎乗9回)
藤本騎手 :2着3回(騎乗9回)
鈴木騎手の3勝が目を引きます。今年はメジロゴーリキの手綱をとります。阿部騎手はメムロボブサップ、藤野騎手は騎乗がありません。

馬番:馬券圏内に入着した回数を馬番ごとに記載します

着/馬番123456789
1着022321000
2着113003200
3着210222100
6頭立て2回(内取消5頭1回)7頭立て3回、8頭立て2回、9頭立て3回

出走馬の選抜方法から、回避が出ても繰り上げがいないのでフルゲートにならない、毎年少頭数で行われる重賞です。正直この項目要らないかな…と思ったのですが…2~6番に勝ち馬がいて、1番と7番より外に勝ち馬が居ません。迷った時は端枠を少し割り引いても良いのかもしれません。

■年齢性別
牡はセン馬を含む。【1着.2着.3着.着外】
4歳牡【0.0.1.1】
4歳牝【0.0.0.2】
5歳牡【4.1.2.8】
5歳牝【0.0.0.4】
6歳牡【2.2.0.4】
6歳牝【0.0.0.4】
7歳牡【0.2.2.7】
7歳牝【0.0.1.1】←20213着フェアリースズ
8歳牡【2.0.1.5】
8歳牝【0.0.0.1】←2022シンエイボブ
9歳牡【2.2.0.6】
9歳牝【0.0.0.1】←2023ナカゼンガキタ
10歳牡【0.1.2.1】
11歳牡【0.2.1.1】
ハンデを貰っても牝馬には厳しい相手で、過去10年で馬券に絡んだのは2021年のフェアリースズのみ。5歳牡馬の勝ち鞍が一番多く、貰ったハンデを活かした形です。10歳、11歳は連対までで勝ちがありません。今年5歳牡の出走馬はヘッチャラです。


■重量
重量別の成績です。【1着.2着.3着.着外】
750㎏~790㎏【0.0.0.12】
800㎏【1.2.2.5】
810㎏【1.1.3.12】
820㎏【6.5.2.6】
830㎏【1.1.1.4】
840㎏【1.0.0.3】←22メムロボブサップ
850㎏【0.1.1.4】←19オレノココロ2着、23メムロボブサップ3着
860㎏【0.0.0.1】←23アオノブラック7着
700㎏台の重量の多くは牝馬です。あとは4、5歳の牡馬。ここまでハンデを貰う馬はやはり力が及ばないと考えていいと思います。勝ち鞍も入着も一番多いのが820㎏。今年はインビクタがこの斤量で走ります。最高斤量の勝ち馬はメムロボブサップの840㎏、馬券圏内はオレノココロとメムロボブサップの850㎏。860㎏だったアオノブラックは完敗しています。今年のメムロボブサップは860㎏…敵はやはり斤量だと思います。勝てばお化けです。

【おまけ】
ばんえい記念馬
データを集計していて、ふと、ばんえい記念の勝ち馬が多いなぁ…という印象がありました。その年のばんえい記念と直接関連があるわけではないのですが、キタノタイショウオレノココロフジダイビクトリーメジロゴーリキメムロボブサップ。今年はメムロボブサップとメジロゴーリキが出走します。どちらも斤量や年齢等他の項目で引っかかるのですが…。
・リピーター
過去10年ではオレノココロ3回、メジロゴーリキ2回。過去20年まで遡るとカネサブラック3回。今年リピートの可能性があるのはメジロゴーリキアオノブラックメムロボブサップ



データ云々の前にここはアオノブラックがハンデに恵まれた印象です。メムロボブサップに30㎏、メジロゴーリキに10㎏。普通に第2障害を上がれば勝ち負けのレースになるはずです。おそらく人気もアオノブラックの方が1番人気になるのではないでしょうか。

ですが…データから、ということなので、あえてデータで絞ると5歳で4番に入ったヘッチャラと820㎏のインビクタ。ただ5歳で勝った4頭はいずれも天馬賞を連対していました。3着だったヘッチャラは?ということで◎はインビクタにします。インビクタの心配は斤量ですが、820㎏なら岩見沢記念で勝ち鞍があります。

ばんえい記念馬でリピーターというおまけデータと、騎手の成績からは、メムロボブサップメジロゴーリキが押せるのですが…斤量と年齢で1着までは厳しいのでは?と思います。

6頭しかいない競艇のような重賞ですが、舟券、もとい馬券はかなり難解です。トリガミにならないように買うのはかなり難しい。3連単で3~4点、あるいは三連複1~2点で当てないとプラスにならない。けど、色々プラスとマイナスの条件がどの馬にも有って難しい。買うとしたら、インビクタ1軸のアオノブラックヘッチャラメジロゴーリキの三連複流し3点とインビクタから馬連で3頭に流します。メムロボブサップは来たら「ごめんなさい!」です(笑)。

……とここまでがあてにならないデータ予想です。(チャンピオンカップは本当にあてにならない)

で、心の◎はゴーリキさん。鈴木騎手に代わって…なんでしょう、ゴーリキさん真面目に走ってる!(鈴木騎手が真面目な馬で…とコメントしているのを聞いて内心「ええ~~~~?!?!うそっ!」って思っています。きっと鈴木マジックで真面目に走らされているんだろうなぁ)あと数戦で引退のゴーリキさん。勲章は1つでも多いといいよね。また描きたいです。どうか頑張って!馬券は単勝とゴーリキさんからピックアップ馬に。松井厩舎のワンツーになってくれるとお小遣いが出るような買い方をすると思います。

まあ…そうですよね。
降りてから見事な末脚でした!
本番に向けて虎視眈々!弾みがつきました。
今回もまくまくさんのお写真を元に
描かせていただきました。
まくまくさん、本当にいつもありがとうございます!

 あてにならないと言いつつ…しっかりデータ予想だと当たってます(笑) インビクタメジロゴーリキの差はまさにハンデ差だと思います。逆に言うと、メジロゴーリキは上位3頭の中で一番重いハンデ。同斤量なら、アオノブラックに結局は差されたかも知れませんがもっと僅差だったかもしれない…。少なくともインビクタとの着順は変わっていたと思います。本当に強いゴーリキが戻ってきた~と嬉しくなります。本気出せば強いんです!そして鈴木騎手は完全に手の内にいれたなぁ…という感じがします。障害の上り方がすごく安定している。ばんえい記念が本当に楽しみです。
 アオノブラックは下りてからキレッキレでした。830㎏であのキャンター!トップホースのパワーとスピードを如何なく発揮してくれました。そしてメムロボブサップはやはりハンデだと思います。800㎏を越えた重量で30㎏軽い馬相手と同じペースで並走して障害にかかる…。帯広記念は2着に来れて、チャンピオンカップは障害失敗したのはなぜか?…素人推理ですが、900を超える高重量だと重量差があったとしても相手もペースが遅いので、ゆったりと前半ついて行けるのだと思うのです。でも800㎏前半だと古馬の一線級はガンガン前半飛ばしていく。ハンデ差って700㎏後半から800㎏前半が一番キツイのではないかと想像します。こういうものだと言われてしまえばそれまでですが、やはりトップホースのハンデについてはもう少し考慮が欲しいと思います。馬券的にはこのほうが面白いのかもしれませんが…。
 4着に来たアローリキヒメは素晴らしいレースぶりでした。760㎏を曳いて古馬のトップホース相手にこの差は上出来です。ポプラ賞でも同じ斤量のはずなので、チャンピオンカップと同じくらいのレースをすれば、ポプラ賞では面白い存在になりそうです。
 愛しのヘッチャラは、解説の木本さん曰く、出走頭数をそろえるために参戦したところがあってここは調整不足と話していました(珍しく木本さんがヘッチャラに印を打っていませんでした)

 チャンピオンカップいろいろ難しい重賞だなと思います。古馬の一線級はこの先ばんえい記念が迫っていますし、4~5歳馬は古馬の重賞勝ち馬相手にはハンデを貰っても勝ち負けは厳しい。そもそもハンデ以前に若駒(特に牝馬)にとっては厳しい重量を曳くので回避が多くなります。回避しても条件が条件なので、繰り上げがない。必然的に小頭数重賞になってしまいます。ウイナーズカップ(4歳以上特別競走優勝馬の通算収得賞金順)と混ぜ合わせて出走頭数を確保するといった工夫が有ってもいいんじゃないかなぁ。万全ではないのに頭数をそろえるために出るのは陣営もファンも本位じゃないのでは…と思うのです。

レース結果