2023年重賞戦記 12/30 ヤングチャンピオンシップ ~レビュー追記~

だいぶ埋まってきましたね~

過去10年の「人気」「馬番」「騎手」
ピックアップデータは
「新馬戦」「馬体重」「地区別成績」

■人気別 馬券圏内入着回数
1番人気:1着5回/2着3回/3着1回
2番人気:1着2回/2着3回/3着1回
3番人気:1着2回/2着0回/3着3回
4番人気:1着0回/2着1回/3着2回
5番人気:1着1回/2着2回/3着3回
7番人気:1着0回/2着1回/3着0回
若駒の別定戦なんですが固い決着が多いです。エリアごとの予選ということでどうしても出走馬の力量差が出てしまう傾向があるのだと思います。
1番人気が馬券圏内に来なかったのは2013年のハクタイホウ(4着)だけです。勝ち馬も3番人気までで9頭でています。まず人気どころから買うので良さそうです。

馬番:馬券圏内に入着した回数を馬番ごとに記載します

着/枠12345678910
1着1002110212
2着10011222
3着010112301
過去10年全て10頭だて

レースの性質上毎回10頭フルゲートです。不思議なことにあまり良くないと言われる外端枠が良績です。今年は10番にフレイムファーストが入りました。

■騎手:3着以上入着が3回以上の騎手をピックアップしてみました。
鈴木騎手 :4勝
藤野騎手 :2勝/2着2回/3着1回
菊池騎手 :2勝/3着1回
阿部騎手 :2着2回/3着2回
鈴木騎手の4勝が光ります。今年はライジンサンの手綱を取ります。藤野騎手の入着率も素晴らしく2年に一回は馬券にからんでいます。残念ながら今年は手綱を取る馬が居ません。2勝を挙げている菊池騎手はトカチヒロの手綱を取ります。


■新馬戦
ヤングチャンピオンシップ3着までにきた30頭の新馬戦の成績を見てみました。
かなり明確なデータで、全頭新馬戦は3着以内でした
新馬戦1着:19頭
新馬戦2着:9頭
新馬戦3着:2頭
連対馬20頭は全馬とも新馬戦連対しています。

■馬体重
この時期大きいことはそれだけでアドバンテージなんだなぁとわかる数字です。
勝ち馬10頭中8頭が1000㎏以上
3着以内30頭中25頭が950㎏以上
馬体重は950㎏以上の馬から選ぶといいようです。

【おまけ】
過去10年のうち最軽量の馬体重で勝ったのはヤマカツエースの934㎏。ヤマカツエースは1番人気でしたので、950㎏を切る馬体重馬が来るには、よほど実績がある…というのが条件になりそうです。そして最軽量の入着はトワイチロの876㎏の2着。800㎏台の入着はこのトワイチロだけなので900㎏を切る馬はちょっと厳しいのではないかと思います。

【おまけ】牝馬
過去10年で牝馬の入着はありません。もう少し遡って2012年にアグリナデシコが2着にきています。NARに記録が掲載されている2008年から見ても実は2頭しか牝馬の3着以上の入着はありません。ただ、2着にきていたアグリナデシコは北央産駒特別の1着馬でクリスタルイプセと被ります。


■地区別成績
ばんえい甲子園というからにはドリームエイジカップ同様このデータも取らないといけませんよね。これがファクターになるかどうかは別として、トリビア的に見ていただければと思います。

地区【着】/YCS成績1着2着3着着外
釧路産駒特別【1着】06
釧路産駒特別【2着】0109
十勝産駒特別【1着】3313
十勝産駒特別【2着】1144
南北海道産駒特別【1着】1117
南北海道産駒特別【2着】0118
北央産駒特別【1着】1108
北央産駒特別【2着】00010
北見産駒特別【1着】1036
北見産駒特別【2着】1009

 基本的に勝って出走権を獲得してきた馬のほうが良績です。でも十勝産駒だけは2着で権利を獲得した馬も馬券圏内の入着が着外より多いです。やはり、十勝は産駒数も多いので予選がハイレベルなのだとわかります。(地区特別に出走してくる産駒も全馬Aクラスです)昨年はイレネー記念2着馬のマルホンリョウユウが、今年はナナカマド賞の勝ち馬ホクセイポルシェがいずれも3着で権利を取れませんでした。個人的な希望ですけれど…産駒の母数が大きく違うので、十勝産駒特別は3着まで、南北海道と北央を一緒にしてその分3着までとしたほうが少し公平性が保てそうな気がします。ばんえい甲子園という企画はいろんなエリアで生産されているばん馬ならではの非常にユニークなものです。でも生産頭数の偏りが大きいことも事実なので、少しルールを見直してもいいのではないかと思います。本家甲子園だって、東京は東西わかれて2校出れますものね。



今年のメンバーは実力伯仲。ほとんどの馬に勝ち負けのチャンスがあります。10頭の新馬戦の成績を見るとフレイムファーストだけ3着。後はみんな連対していてここは振るいにはなりません(^_^;。前走馬体重ではアヤノダイマオーが931㎏、フレイムファーストが925㎏。後はみんな950㎏越えで、1000㎏越えはウルトラコタロウとディーホワイト。
 馬体重と新馬、十勝産駒予選を1位通過…ということで◎はウルトラコタロウ。ただ二番手評価はとても難しい。困った時の鈴木騎手、そして十勝産駒特別の次に成績のいい釧路産駒特別の1着馬ということで、〇はライジンサン。この2頭の馬連と、この2頭を軸に、相手に各エリアを1着で通過したクリスタルイプセミチシオフレイムファースト、あとは1000㎏を越えているディーホワイト、あとは小柄ですが、実績上位なのでアヤノダイマオーも加えます。(つまりはほぼ総流し…)

とここまでがデータの予想。

実は馬券は絶対この馬から!という推しは残念ながらヤングチャンピオンシップに出走がかなわなくて…。マルホンジュセもユーフォリアもいないので…でもでも!ごひいきの谷厩舎が2頭出しなのです。コトブキテンザントカチヒロ。谷先生には朝調教の見学でソリに乗せていただきましたし、SNSでいつも素敵な写真や動画を見せていただいているので、応援しております。ここは単複とワイド馬券を買ってモニターに向かって声援を送りたいと思っています(^_^)

三つ編みと切れ長な瞳がキュートなライジンサン。
ライジンサンは雷神さんで合ってるのかな(^_^;
今回はまくまくさんのお写真を元に描かせていただきました
いつもありがとうございます!

 予想が難解だったのですが、さすがこのレース過去10年で4勝の鈴木騎手!今年の借りは今年の内に返してしまいました。それにしても早いレース展開でした。1番人気のアヤノダイマオーは600㎏の1枠。まだ馬格が無く、今まで曳いた最高重量から30㎏の増量でのスピードレースは応えたのではないかと思います。勝ったライジンサンは下りてからのキャンターが素晴らしかった!いい位置につけつつ、ちゃんと溜めている鈴木騎手のレース運びはさすがです。2着は実は予想ではちょっと難しいんじゃないか…と思っていたフレイムファーストが来ました。新馬戦も1頭だけ3着、馬格も一番小さい…でもそれが何か? これだからデータって(笑)。あ、でも10番枠は成績がよかったんでしたっけ(笑)。 私は伏兵だと思っていましたが手綱を取っている騎手はそうではなく…島津騎手は悔しそうでした。フレイムファーストのお母さんはアサヒメイゲツ。白菊賞や福寿草特別といった2歳~明け3歳の牝馬特別の勝ち馬で世代戦の常連でした。馬格は小さくとも完成度が高く障害が上手なのだと思います。きっと仕上がり早いのはお母さんの血かもしれません。

 3着~6着までが2秒の間にゴールしている混戦でした。ウルトラコタロウは良く3着に食い込んだなぁ…。応援していたトカチヒロコトブキテンザンもこの混戦の中にいました。惜しくも馬券は逃したけど2頭とも本当によく頑張ったと思います。これから自己条件に戻った時が楽しみです。今年は1着が釧路産駒、2着が南北海道、3着が十勝産駒。ここだけ見たらやっぱり2頭ずつでもいいじゃない…と言いたいところですが…北央産駒特別は9頭立てでフルゲートにもなっていない。やっぱり予選は予選に出るにも選抜があるくらいの中から勝ち上がってきてこその重賞の価値が上がると思います。

 それにしても今年の2歳馬は大混戦。ライジンサンは確かに今日は強かったけど、翔雲賞でも勝てるか?そしてイレネー記念は?となるとわかりません。例年ヤングチャンピオンシップぐらいまで見ていると抜けた存在が見えてくるんですが、それだけ面白い世代とも言えます。翔雲賞が楽しみです。ユーフォリアやマルホンジュセが出走できるといいな~。

あ、馬券、ウルトラコタロウとライジンサンから…フレイムファーストだけを外してあと全馬流すという芸術的な外し方をしました(笑)。いやそこまで買うならなんであと100円積んで総流ししないかな~~私(;_;)。

レース結果