2023年重賞戦記 12/29 ばんえいダービー ~レビュー追記~

過去10年の「人気」「枠」「騎手」
ピックアップデータは
「前走クラス」「イレネー記念」

■人気別 馬券圏内入着回数
1番人気:1着5回/2着1回/3着1回
2番人気:1着5回/2着2回/3着2回
3番人気:1着0回/2着3回/3着3回
4番人気:1着0回/2着1回/3着3回
5番人気:1着0回/2着1回/3着1回
7番人気:1着0回/2着1回/3着0回
9番人気:1着0回/2着1回/3着0回
何度も対戦してきた世代戦の定量戦。固く決まるのが過去10年の傾向です。1、2番人気からしか勝ち馬が出ていません。また、2番人気が馬券に絡まなかったのは過去10年のうち、2020年のコマサンダイヤの4着のみです。

■騎手:3着以上入着が3回以上の騎手をピックアップしてみました。
鈴木騎手 :3勝/2着1回/3着1回
阿部騎手 :3勝/3着1回
藤本騎手 :1勝/2着1回/3着1回
菊池騎手 :1勝1回/2着2回
西謙一騎手:2着2回/3着2回
鈴木騎手と阿部騎手が3勝ずつ。鈴木騎手はマルホンリョウユウの、阿部騎手はホクセイタイヨウの手綱を取ります。

■枠:馬券圏内に入着した回数を馬番ごとに記載します

着/枠12345678910
1着00
2着
3着0
9頭だて1回、8頭立て1回

3番と8番が3勝しており、入着回数は3番が最多の7回です。
今年3番にはホウエイチャン、8番キョウエイプラスはがはいりました。


■前走
前走出走クラス別にダービーの成績を見てみます
<世代重賞>
ばんえい菊花賞【0.0.1.2】
ばんえいオークス【0.0.0.7】
イレネー記念【0.0.0.1】
<オープン>【5.1.1.4】
<A1>【1.1.2.3】
<A2>【1.0.1.9】
<B1>【3.7.3.10】
<B2>【0.1.2.20】
<B3>【0.0.0.10】
<B4>【0.0.0.1】
また、B1に出走の勝ち馬3頭はいずれもB1クラスを連対していました。勝ち馬はB1クラスまで、馬券圏内はB2クラスまで。オープンとB1クラスの好走馬が活躍しているようです。

【おまけ】
菊花賞直行。今年は1番人気になるマルホンリョウユウが菊花賞からの直行になります。実はあんまりデータ的には良くないんです。過去10年では3頭いていずれも負けています。とはいえトップハンデで菊花賞を勝った馬はだいたいばんえいダービーを勝っているイメージが…と思いなおし、菊花賞が別定戦になってからたどってみたんですが、菊花賞を720㎏以上で勝った馬の中で唯一2着に負けているのが、菊花賞から直行した2010年のテンマデトドケなんですよね…710㎏のトップハンデで菊花賞を勝ったハクタイホウも直行で3着。実は2頭とも1倍台の圧倒的な1番人気で負けています…リョウユウ大丈夫かな…。

■イレネー記念
2歳の定量戦であるイレネー記念と3歳の定量戦であるばんえいダービーとの関連性です。両極端に分かれるようで、勝つか馬券圏外か。
勝った5頭はダービーで1番人気か2番人気です。圧倒的な能力差でイレネー記念を制した馬はそのまま信用していいのだと思います。
過去10年でイレネー記念の2着馬、3着馬から勝ち馬が出ていません。馬券圏内はちゃんと来ているんですが…。

イレネー記念の
1着馬のダービーの成績【5.0.0.5】
2着馬のダービーの成績【0.5.2.2】(未出走1)
3着馬のダービーの成績【0.2.3.4】(未出走1)

リョウユウが心配なので?!?!もう少し遡ってみました。過去10年にはいないけどイレネー記念の2着馬からは2010年のミスタートカチ、2011年のオイドン、3着から2012年のアサヒリュウセイといますね。うん。これはきっと大丈夫。(こうなるともうリョウユウは勝てるよね?というデータ探しになっています(笑))



 まずデータ的に印を打つと、おそらく2番人気になるであろうホクセイタイヨウが◎、圧倒的な1番人気になるであろうマルホンリョウユウが〇です。今年は前走B1がいませんでしたので次点で入着率の高いA1クラスから3番手をピックアップ。となるとタカラキングダム。買い方としてはホクセイタイヨウとマルホンリョウユウの馬単表裏、三連複でこの3頭1点…と潔くいきたいのですが…タカラキングダムは700㎏を越えた斤量での3着入着歴が無い事と、ここの所第二障害手こずる事が多いというのもあって…どうかなぁ…近走だいぶ改善してきてはいるけれど…かなりクセがある馬だと思うので阿部騎手から手変わりして、金田騎手が初手綱というのもちょっと心配。そうなると次点はジェイヒーローということになります。ばんえい菊花賞を見て次は買おうと思っていたキタノミネは1枠を引いてしまったので…。あとは前走前に行けて第2障害もちゃんと登れたキョウエイプラス。キョウエイプラスも700㎏越えの斤量で入着歴は無いのですが、イレネー3着馬はダービーで5/9の割合で馬券に絡んでいるのでちょっぴり抑える。

……というのがデータからの予想ですが…

気持ちはもう、マルホンリョウユウの単勝!でも単勝きっと1倍台なので単勝は記念に買って、あとはホクセイタイヨウとの馬連(リョウユウが負ける馬券は買いたくないので馬単は買いません)。そしてスーパーチヨコさんとの馬連とワイド。オークスからのダービーはなかなか厳しいんですけど、チヨコさん頑張れ~!応援してます。

猫さんのかわいらしい必勝守りを
つけていたんですね!
豪脚一閃。スピード決着なら負けません
まくまくさんのお写真を元に描かせていただきました。
いつも素敵な写真をありがとうございます!

 マルホンリョウユウ描けなくて残念でした。本当に惜しいレース。いいペースで行ってあげて。2障害までは勝てるかな…チヨコさんと決まるかも!と握りこぶしをつくっていましたが…。

 マルホンリョウユウが負けてしまいました…馬場が軽かった…。重量で2障害を苦戦するんじゃないかと思っていたタカラキングダムがすんなり上げて、素晴らしい末脚で差し切りました。いいスピードで追い上げてきたホクセイタイヨウにも最後わずかに交わされて3着。スピード適性でわずかに2頭に及びませんでした。でもリョウユウはタカラキングダムとわずかコンマ6秒、ホクセイタイヨウにはコンマ1秒の着差です。鈴木騎手は完璧なレース運びだっただけに、このわずかの差が悔しい。大賞典の勝時計が1分55秒5、菊花賞が2分1秒4、ダービーが1分41秒7…定量730㎏で一番パワー勝負になるはずのダービーが一番早いタイムで決着がつくレースでした。真冬のナイター競馬は外気温と路面との温度差で路面が湿って凍結するので、どうしても馬場が軽くなります。

 三冠というのは、コンスタントにレースを使える丈夫さ、パワー、スピード…すべてが世代の頂点でなくては取れないのかもしれません。メムロボブサップって本当にすごかったんだなぁ。

 マルホンリョウユウが推しですから結果は残念でしたが、勝ったタカラキングダムは素晴らしいレースをしました。第二障害をすんなり上がれれば、おりてからの脚は世代随一。金田騎手も素晴らしい騎乗で、タカラキングダムのスピードを活かす見事な追いっぷりでした。ホクセイタイヨウは悔しかったろうなぁ…あと少し届かなかった。三冠全部2着。これはこれですごい事です。どこかで重賞を取らせてあげたいな。

もう一頭の推し、スーパーチヨコさんは4着。このメンバーで、外端枠で…がんばりました。5着以降とはかなり着差が有ったので、この世代では本当にトップクラスの実力馬です。果敢に先行して第二障害にかかって2番手でクリアし、レース終盤も最後座りかけたところをこらえて立て直して歩き切ったチヨコさん、素晴らしかったです。座りかけた時の藤野騎手のフォローが見事でした。こんなに強いレースをしたのですから、牝馬重賞できっと何か大きなところを取ってくれると思います。

予想通りに潔く買っているとプラスになりますね(笑) 結局どう買ったかと言えば、リョウユウの単勝、リョウユウからの枠連流し(ホクセイタイヨウとスーパーチヨコとタカラキングダム)、三連複リョウユウ1軸流しのこの3頭。はい。がっつりトリガミっております(^_^; 

レース結果