2023 重賞戦記 11/12 クインカップ ~レビュー追記~

過去10年の「人気」「枠」「騎手」
ピックアップデータは
「重量」「前走」

■人気別 馬券圏内入着回数
1番人気:1着8回/2着1回/3着1回
2番人気:1着1回/2着3回/3着0回
3番人気:1着0回/2着2回/3着5回
4番人気:1着1回/2着2回/3着1回
5番人気:1着0回/2着1回/3着0回
6番人気:1着0回/2着0回/3着1回
7番人気:1着0回/2着1回/3着2回
1番人気が圧倒的に強いレースで、1人気は過去10年馬券から飛んでいません。まずは1人気から…と言いたいのですが今年は人気が割れそうなメンバーです。

■騎手:3着以上入着が3回以上の騎手をピックアップしてみました。
藤野騎手:1着3回/2着1回/3着1回
鈴木騎手:1着2回/2着3回
阿部騎手:1着0回/2着2回/3着2回
島津騎手:3着3回
藤野騎手と鈴木騎手の成績が抜けています。藤野騎手はサツキヤッテマレの手綱を取ります。
鈴木騎手はスーパードリームの手綱をとります。

■枠:馬券圏内に入着した回数を枠ごとに記載します

着/枠12345678910
1着0022311
2着1012000
3着32104000
10頭だて9回(除外9頭1回)、9頭だて1回

4枠が2着5回、3着1回、7枠が3着4回と勝ち馬はでていないもののよく入着しています。勝ち馬は中枠から外のようです。
今年4枠はアローリキヒメ、7枠はピュアリーナナセ、8枠はスーパークイーンがはいりました。

■重量
斤量別の成績です。ハンデを背負っている馬の方が入着率が良く、軽いハンデよりも実績の方を重く見た方が良さそうです。
今年は720㎏のOP馬がいません。710㎏はシンエイアロイダイヤカツヒメです。

重量㎏成績【1着/2着/3着/着外】入着率
6800/0/0/17%
6906/5/5/5024%
7001/2/3/554%
7101/1/1/175%
7202/2/0/0100% 
720㎏はオープン馬です。キサラキク、ミスタカシマ、サクラヒメ、ミソギホマレとそうそうたるメンバー。


■前走
前走条件を書き出すと(混合戦の場合は上位クラスでカウントしています)
紅バラ賞(4歳牝馬OP):6頭
OP:2頭
A1:1頭
A2:6頭
B1:9頭
B2:5頭
B3:1頭

紅バラ賞組か、B1クラスより上のクラスでの出走歴が望ましいです。なお、過去勝ち馬10頭中9頭までが紅バラ賞を3着以内。2013年のカネサマドカのみ4着でした。紅バラ賞は名実ともにステップレースで、勝ち馬=勝ち馬ではないのですが、ここで好走できないようではクインカップは勝てないのだと思います。



 紅バラ賞3着以内で、レースのトップハンデ…ということで◎はシンエイアロイです。1枠の成績を見てみましたが勝ちも好走もあるので大丈夫そうです。もともと銀河賞で良いレースをしていてクインカップは楽しみだと思っていたので、データと合致してよかったです。相手は紅バラ賞勝ち馬サツキヤッテマレかオークス馬ダイヤカツヒメか迷うところです。オークス馬のクインカップの成績は【4/2/0/4】。紅バラ賞馬【3/1/1/5】…オークス馬ということでダイヤカツヒメが〇、サツキヤッテマレでこの3頭はボックスで購入して、以下700㎏のハンデ馬に手広く流す。(近3走A2クラスで連対のあるピュアリーナナセアローリキヒメはちょっと厚めに)

…データではこんな感じですが…

 買うのは◎サツキヤッテマレさんです!マユヒメさんの姪っ子(つまりは二冠馬リョウユウさんの姪っ子にもなります)に当たる子で、当歳の頃から見せていただいている子がステップレースを勝って重賞ですよ!そりゃあもう応援しないと!サツキヤッテマレの単、シンエイアロイとの馬連とワイド、ダイヤカツヒメ、シンエイアロイとサツキヤッテマレの三連複。あとはサツキヤッテマレから矢野アナウンサー流ワイド総流し。

 馬券が当たってくれるが応援のご褒美のようで嬉しいのですけど、何よりもサツキヤッテマレさんが無事に完走してくれることを心から願っています。

今回はばんえい十勝公式の
調教師インタビュー動画から。
可愛い顔ですよねぇ!

  サツキヤッテマレさん…2障害前でかかっちゃいましたね…重量もあるのでしょうけど、いや、あるからこそ、あんなふうにかかってしまっては第二障害が越えられません。もともと、道中騎手が座って操作するような「爆走娘」なのです。最近だいぶ大人になりましたが(笑) その気性こそが最後の最後、ギリギリまで頑張る粘りになるのですが、悪い方に出ると…かかっちゃう(^_^; 藤野騎手が一生懸命に障害下で止めようとしてましたけど…。これがサツキヤッテマレの能力ではないと思います。結果にムラがあるので、こういうことも割と覚悟はしておりました(笑) ペースもきつかったかな…頑張ってついて行ってスイッチが入ったのかもしれません…。
 勝ったアローリキヒメは第二障害頂上で一瞬怪しかったのですが良く持ちこたえました。止まらずに越せたことで最後までしっかり歩き切れました。すごい根性のある子ですね。最後並んだ時に相手より前に出ようという意志の強さを感じました。中山騎手は手綱がもつれて…とインタビューでいっていましたが、追うアクションだけでも十分彼女には伝わったんだと思います。300勝が重賞、本当におめでとうございます。予想でも書きましたけど、近三走でA2クラスで勝ちがあり、前走がA2クラス。もっと人気になってもいい馬でした。
 シンエイアロイは惜しかったなぁ…上手くレースを運べたのですが。最後はハンデが響いたように思います。そしてスーパードリームはさすがの鈴木騎手。完璧な騎乗でした。最後どこまで体力が持つか、計算しながら二障害までのペース判断をして坂下で溜めてあげる。そして最後あとちょっとを踏ん張らせる追い方。ダイヤカツヒメは710㌔かな…700㎏なら3着は確保できたかもしれません。砂を入れ替えてから、昨年までの馬場とは一変して重賞で2分以上かかるようになりました。重量が堪えるようになっています。

 アローファイター産駒のワンツーフィニッシュ。3歳2冠もアローファイター産駒のマルホンリョウユウが取っています。どうやら今の馬場はアローファイター産駒に向いているようです。アローファイターの血統はちょっと古めかしいんですよ。ペルシュロンが多めで、他の種雄馬だと5代前や6代前に名前を見る種雄馬が3~4代前にいるのです。古風な血統の種雄馬の子が活躍している今年の馬場は、4市時代の馬場に近いのかもしれません。(ちなみに、マユヒメさんのお父さんもアローファイターです♪)

レース結果