2023年重賞戦記 9/24 銀河賞 ~レビュー追記~
過去10年のデータから
人気・騎手・枠
ピックアップデータは
「重量」「前走」
■人気別 馬券圏内入着回数
1番人気:1着4回/2着3回/3着0回(着外3回)
2番人気:1着3回/2着1回/3着0回
3番人気:1着1回/2着3回/3着1回
4番人気:1着1回/2着2回/3着0回
5番人気:1着0回/2着0回/3着3回
6番人気:1着0回/2着0回/3着2回
7番人気:1着1回/2着0回/3着0回
8番人気:1着0回/2着0回/1着3回
10番人気:1着0回/2着1回/3着1回
連対は固く、3着のヒモが荒れる…という傾向が出ています。特に3着馬はなかなか絞り難そうです。三連複、三連単は手広くですね。
■騎手:3着以上入着が3回以上の騎手をピックアップしてみました。
阿部騎手 :3勝/2着1回
鈴木騎手 :2勝/2着1回
藤本騎手 :1勝/3着2回
島津騎手 :2着2回/3着1回
長澤騎手 :2着2回/3着1回
阿部騎手が好成績。今年はツガルノヒロイモノの手綱を取ります。鈴木騎手はキングフェスタ。藤本騎手はホクセイウンカイの手綱を取ります。
■枠:馬券圏内に入着した回数を枠ごとに記載します
着/枠 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 1 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 |
2着 | 2 | 1 | 1 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 | 2 |
3着 | 1 | 1 | 1 | 2 | 3 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 |
世代重賞。しっかりフルゲートが埋まることが多いレースです。不利と言われることの多い外端枠、ピンク帽子が来ている印象があります。今年は9番にクリスタルコルド、10番にツガルノヒロイモノが入りました。
■重量
3着までに入着した馬30頭の重量別うちわけです。
重量 | 1着 | 2着 | 3着 | 備考 |
690㎏ | 0 | 0 | 4 | フォルテシモ/アスリート/センゴクイチ/ニシキウンカイ |
710㎏ | 1 | 2 | 0 | 1着はミソギホマレ |
720㎏ | 2 | 2 | 2 | |
730㎏ | 2 | 3 | 3 | |
740㎏ | 1 | 3 | 1 | |
750㎏ | 4 | 0 | 0 | メムロボブサップ/キタノユウジロウ/マルミゴウカイ/センゴクエース |
750㎏のトップハンデでは勝つか負けるかで、勝った馬たちは病気で長期休養を挟んだマルミゴウカイを除いてみなBG1ウイナーです。キングフェスタ、ツガルノヒロイモノ、ヘッチャラはここで勝つようならば古馬重賞、帯広記念やばんえい記念まで期待できる器ということになります。
★おまけデータ:牝馬
最軽量は牝馬減量があるのでいずれも牝馬。ちなみに牝馬で3着以内に入着があるのは過去10年で5頭。710㎏で勝ったミソギホマレを除くと残りはすべて最軽量の690㎏です。ミソギホマレはイレネー3着、ばんえい菊花賞2着、柏林賞3着と牡馬との世代重賞での入着歴がありました。シンエイアロイは710㎏で重賞入着歴はないのでちょっと割引のデータになります。
■前走:3着入着した30頭の前走を調べました。
・前走オープンは6頭(うち5頭が銀河賞を連対)。
→今年はシンエイアロイ(7着)、キングフェスタ(1着)、ツガルノヒロイモノ(5着)
シンエイアロイはオープン2のポテト特別。キングフェスタとツガルノヒロイモノは岩見沢記念のステップレースのマロニエ賞。マロニエ賞を勝って銀河賞に臨んだ先輩は4歳3冠を達成したメムロボブサップです。
・前走はなます賞(3・4歳OP)は2頭
→今年はヘッチャラ(1着)、ヤマカツエース(2着)
・前走A1クラスは10頭
→今年はヤマノコーネル(A1-1:1着)、ホクセイウンカイ(A1-1:4着)、クリスタルコルド(A1-2:1着)
データ的には前走A1出走の馬が一番多く銀河賞で入着しています。今年はA1でも1組の好走馬と2組の勝ち馬が出走します。
・前走A2クラスは5頭が入着。
→今年はトワイチロ(A2-3:1着)
・前走Bクラスは7頭(ただし銀河賞の勝馬無し)
→今年のBクラス出走は該当馬無し
なお、前走3着以内だった馬は11頭。クラス関係なく前走好走は必須条件ではありません。(Bクラスで着外の馬も3着が3頭います)それにしても今年はレベルが非常に高くて、前走Bクラスに出走していた馬が1頭もいません。前走、A1や古馬を含むOP、世代重賞で勝ち負けしている馬ばかりです。
推しはヘッチャラなんですが、ここはもうキングフェスタで仕方がないと思います。よほどのことが無ければしっかり勝つと思います。マロニエ賞でそのあと岩見沢記念を勝つアオノブラックを負かしてきているのです。ここでは頭一つ抜けていると思います。マロニエ賞1着から銀河賞1着はメムロボブサップも通った道。きっと続いて三冠を制すると思います。
問題は2着。過去10年を見ていると、750㎏は勝ち馬は4頭でているのですが、2着、3着が無いのです。もっとも、3頭も750㎏の斤量の馬が出走するのは過去10年に無いことなので(だいたい1頭。いない年もありました)データを当てはめていいのか、はなはだ不安ですが、ここはヤマカツエースとクリスタルコルドのほうを相手に選びます。
どちらに〇を入れるかは当日の馬場次第。軽めであればヤマカツエース、重めであればクリスタルコルドです。A1を勝ってきて730㎏で出走するヤマノコーネルも人気の一角ですが、1枠では1番人気でも勝ったことが無いので、枠で少し割り引きました。〇を絞ったら、あとは2頭の二軸から手広くほぼ総流しになると思います。そのくらい3着は読めません。
ーーーーーーーとここまでがあんまりあてにならないデータ予想です。
予想は予想として、心の◎はヘッチャラなので、実際は◎ヘッチャラ、〇キングフェスタ。この馬連と、あとは強:ヤマカツエース、クリスタルコルド 以下弱で総流し(笑)データ的にシンエイアロイは買いにくいのですが、8番人気で3着3回と言う事実や、山鳩賞2着の実績を考えると、3着に来ても不思議じゃない(笑)。
ヘッチャラが頑張ってくれることを心から願っています。
レースレビュー
いやもう…キングフェスタ強かったですね。第二障害を下りてしまえば無敵の末脚。あどけない顔してとてつもないレースするんだよなぁ…。
今回は一瞬たりともヘッチャラが勝てそうって瞬間がありませんでした。すんなり差の無い三番手で下りられてしまっては。もう強いの一言。それでも最後止まったのはやはり馬場が重かったのかな。でも鈴木騎手はまだ余裕があった…と言っていたので、体力というより最後ちょっと集中力を欠いたかのかもしれません。実況泣かせですね。かっこよく二冠達成~っ!って言いたかったでしょうけれど(笑)。次は定量戦の天馬賞。この強さ、今度は単勝1.0倍になるかもしれません。
なお、データの所でも書きましたが750㎏で銀河賞を勝った馬はのちのち帯広記念とばんえい記念を制しています。キングフェスタもこのまま無事に行けば古馬重賞のトップホースに君臨するのではないかと思います。今から楽しみです。
推しのヘッチャラはデータでピックアップしていたヤマカツエースと一緒に降りてきて…熱い2着争いに敗れました。これは本当に10㎏の斤量差だと思います。それにしても実況もヘッチャラ~~~と言いかけるところまで頑張ったんですけどね。これもまたばんえいあるあるだと思います。
なんだろう…このあとちょっと感…ものすごいデジャヴ…(ええ、マユヒメさんです。単複握りしめて微笑んでしまいましたっけ)
とはいうものの、750㎏の斤量で勝ちは4頭いますが、2着、3着って過去10年間いなかったんですよ。ヘッチャラもここ数年の中で見ても相当の実力馬なのです。結局馬券は固く収まりました。三連複も厚く買ってはいましたが、なにしろ馬連を一番厚くもっていたもので、トリガミです(笑)
もう一頭のピックアップ馬、クリスタルコルドは障害で失敗してしまいました。ヨレて止まった後立て直しに時間がかかってしまいました。まだ本調子じゃないのかなぁ。馬場は合っていると思ったのですが…。これで見限らず、天馬賞での復調を期待しています。
ツガルノヒロイモノは750㎏と馬場が堪えたと思います。最後脚が上がってしまいました。それでも重そうな馬場だったので、もっと差がついてしまうかと(障害で止まってしまうのはこっちかと思っていました)思っていたのですが、改めて強くなっているんだなと感じました。
終わってみれば重賞で好走してきた馬、格付けが上の馬で決着がつきました。今年はみんなA1クラス以上で牝馬減量を除けば730㎏~750㎏での勝負。別定戦とはいえ牡馬のハンデは20㎏以内。牝馬のシンエイアロイも710㎏でのレース。穴があく要素はほとんど無かった…ということだと思います。
最後に、このメンバーで5着にがんばったシンエイアロイ。前半のペースにこそついていけませんでしたが、しっかり障害は止まらずに上げて、そのあとも止まらずに歩き切って掲示板に乗りました。710㎏の重量と重たい馬場で、このレースぶりは立派です。4歳牝馬の世代重賞、クインカップでは大注目です。