第3回 ばんえい競馬能力検査見学記

私にとって特別な馬を応援しに

 5/12日の第3回能力検査で、ついに念願の能力検査見学デビューを果たしました!
 私にとっての特別な推し馬。マルホンマユヒメの能検を応援し写真に収めてきました。MAYU'S WORKSというサイト名でお分かりになる通り、私の名前は真結(マユ)と申します。マユヒメは私の名前にちなんでつけていただいた名前です。
 マユヒメが生まれた本寺牧場には、毎年ばんえい記念のおりに遊びに寄らせていただいています。昨夏は、足寄の放牧地を見学させていただきました。本寺牧場はフジダイビクトリー、ミスタカシマと言った名馬を生産され、現役ではマユヒメのお兄さんのリョウダイ、リョウユウ、めいであるサツキヤッテマレや、ミスタカシマの近親であるマサタカラ(マルホンジュセのお兄さん)など多くの活躍馬がいて、素晴らしい成績を上げていらっしゃいます。みんな仔馬の頃を見ているので本寺牧場産馬は全部推し馬なんです。

 中でもマユヒメは仔馬の頃のイラスト描いてお贈りした縁で血統名を「真結姫」とつけていただき、そのまま競走馬名にもつけていただくことになりました。生まれた時から毎年成長を見て、私の名前を馬名の一部につけていただいた馬の能力検査!なんとか仕事の都合がついたこともあり、仕事休んで一泊二日の帯広旅行を敢行してきました。

こちらがそのイラスト。
ギャラリーに掲載しています

 5月の帯広競馬場は新緑が鮮やかで、見慣れているイレネー像が違って見えました。入り口にある花壇のチューリップも美しくて、まさに春爛漫といったところ。スタンドの入り口に能力検査の出走表が置いてありました。(出走表は公式サイトにも掲載されています→出走表)能力検査は一般公開されていますが、レースではないので開門時のスタンドはこのとおりガラガラ。レースの無い競馬場は初体験だったので不思議な感じがしました。でもこの後、関係者の方々がたくさん訪れ食堂も開きました。あちこちで生産者の方、馬主の方と思しき人達の会話が交わされていて思わず聞き耳を立ててしまいます(笑) 生産馬たちのデビューをかけた大事な一戦は生産者やオーナーにとっても一大事。5月はまだまだ馬産も佳境、出産や種付け等が忙しい時期なので、牧場の方もまさに「万障お繰り合わせの上」この場に駆けつけているのです。

 この日は良く晴れていて、日差しもちょっと熱いくらい。砂埃がモウモウと舞う重たい馬場でした。

1R マユヒメ ジュセ がんばれ~!

 第三回能力検査 第1競走。マルホンマユヒメ、マルホンジュセと推し馬2頭が登場です。能力検査にパドックはなく厩舎から出走ゲートまでの移動のみ。あっという間にレースが始まります。能力検査は何度もパソコンモニターではみていましたが実物は初。わかった気でいましたけどやっぱり全然違ってドキドキです。どうかまっすぐ走りますように!合格しますように!スタート時に変な汗をかきました。この緊張感はまるでばんえい記念のようです。

 第一回能力検査のブログでも書きましたが、規定タイムに間に合えばいいのでペースはとても遅く、また人もほとんどいないのでスタートから隣を歩いて写真を撮ることができました。(金田騎手、不思議そうにこちらをチラ見してたような気がします…そりゃそうか…)

ジュセ、大きくなったなぁ!
お兄ちゃんのマサタカラに似てる!
幅のあるいい馬体です
マユヒメ、三人引き…
金田調教師が引いてる…
やっぱりリョウユウの妹だわ…
あのイラストの子が大きくなって!
額の流星に面影あるなぁ
毛色がお姉さんのラッセルクインに
本当によく似ています
スタートダッシュ
なんだけどヨレてる…
ジュセと並んで1障害を越します
う~ん跳ねてる
道中跳ねながら走って…
金田騎手座りっぱなしです
やっと止まって
でも呼吸が粗い…
先頭を切って
がんばって歩く
お腹大きく動いてて
2障害下、長くとどまっていました
ジュセが先に障害を越えます
障害とても上手です
鈴木騎手の手腕も光ります
マユヒメ、がんばれ~!
上がった!
越えた~!
歩いて…
止まる…
止まる…
がんばれ~~!
もうちょっと!声がでました
ゴール!金田騎手、
タイムオーバーの
ランプを確認しています
お疲れ様。
奥には一足先にゴールした
ジュセが悠々と歩いています

 ジュセとマユヒメでワンツーフィニッシュ。ジュセは2分台の好タイムで合格。マユヒメも無事合格!今回の能力検査の合格率は34.2%なので、本当に素晴らしい結果になりました。撮影の合間合間にマユヒメ~がんばれ~!と声援送っていました。応援も撮影も普通のレースではここまで並走しながらはできません。ペースが遅くて空いている能検ならではでした。

 そうそう、マユヒメは合格ですが再検です…まっすぐ走ってなかったからなぁ…。お兄ちゃんは1回目の試験の時7コースから2コースまで名古屋走りして失格になった馬なので…妹はまだ大人しかった…よね…うん。
 実はこの日、マユヒメに鬣飾りを作って競馬場にお預けしたのですが、この様子だとつけられるようになるのは当分先ですね(つけられるようになるといいな…)。まずは落ち着いてレースに出られますように…。でも本当に受かってよかったなぁ!!応援しに来た甲斐がありました(^_^)

能力検査のタイムあれこれ

スタンド3階の
判定室についているランプ
能力検査の基準タイム
一覧表
成績表は
速報で貼りだされます

 能力検査を見に来て知ったタイムについてのルールをご紹介。まずはスタンド3階にある判定ランプ。規定タイムが過ぎると赤ランプが点滅するのですが、じゃあその左となりにある3色ランプは?取材にこられていた競馬ライターの小久保友香さんに教えていただきました。青まだ時間がある。黄色は規定タイムの30秒前から点滅。赤はタイムオーバー。左側の赤ランプと右側の赤ランプは同時点滅です。黄色が点滅しているときには第2障害を越えていなければ…。騎手の方もちらちら判定室のランプを見ていたような気がします。
 あとはこのランプを見て、厩務員さんや調教師さんが声をかけていたりもします。そういえば見に来られていた皆川さん(元騎手で現在は生産牧場経営者)はストップウォッチをもって騎手に声をかけていました。いや~迫力あったなぁ!

 第一回の能力検査のブログでも紹介しましたが、検査タイムは水分量によって変化します。その換算表も貼りだしてありました。また、着順とタイム…成績表も速報が張りだされ、リアルタイムで合否がわかります。成績表のホワイトボードの前でメモをとったり写メを取ったりしている人が何人もいました。

心に残った能検あれこれ

 能力検査で走る新馬たちはスタミナやパワーもまだまだこれからですし気性も幼い。騎手は本当に大変です。マユヒメ騎乗の金田騎手を見ていても座りっぱなしでしたし、まっすぐ走らせる、溜めて第2障害を登る、最後まで気を抜かせず歩かせる、気合をつけなくてはいけないけど、嫌な思いをさせては今後に差し支える…難しい上にバイキ(止まってしまった馬に対して、手綱を引いて一歩後退させて足を前に進めるように促す事)をかけまくるレースが続き、騎手は技術と体力が問われます。能力検査は騎手の騎乗ぶりをじっくり観戦できるまたとない機会です。馬券買わないから雑念も入りません(笑)
 普段の競馬以上に騎手の掛け声もよく聞こえ、表情もよく見て取れます。生産者やオーナーの方がかける声へのリアクションも感じられました。皆川さんの掛け声は反応しちゃいますよね。大先輩ですし(笑) 生産者の方の声援もなんというか…身内感があります。
 印象に残ったのは、鈴木騎手の技術。道中の馬のなだめ方と第2障害のかかりの上手さ。頼もしい合格請負人といったところでしょうか。変わったところでは島津騎手の豊かな表情(タイムオーバーのときのあ~っっていう表情)村上騎手の掛け声!…馬券買えなくてもレースを見ていてすごく楽しい。騎手推しの方、ぜひ能力検査見学をおすすめします。

8Rのレッドライオン
放馬してソリを付けずに
ゴールしちゃった(><)
残念ながら除外
9Rのデジーワンダー
もう少しというところでタイムアップ
厩務員さんたちと谷調教師さんで馬を引いて
ゴールまで。

 ソリを付ける時なのかな?放馬してしまって…まっすぐコースを走ってきてゴールしてしまった子がいました。コースを駆け抜けてくる馬は珍しい。気が付いたらゴールに空馬がいてびっくりしました。若駒あるある…なのかな(^_^;
 そして強く心に残ったのは9R、あとちょっとのところでタイムオーバーになってしまった馬を厩舎総出で引いて、押して、伴走してゴールを目指していました。ソリを早く片付けるためにもゴール過ぎまで連れて行かなくてはならないのでしょうけれど、ソリをつけてゲートをでたらゴールまで走るんだよ!と厩舎スタッフがみんなで馬に教えているような風景で、なんだかとても暖かい気持ちになったのです。次は2頭とも合格できますように!

今回の能力検査
1番時計だったグランドスターダム
三人引きで大きな馬体
引き馬から迫力ありました
タイムは2分27秒3
レースぶりは1頭だけ3歳馬のようでした。
デビュー戦は人気になることと思います

 1.2%の砂埃が舞う重たい馬場で2分20秒台を出したグランドスターダムが今回の能力検査の一番時計。能力検査で合格させた騎乗騎手がそのまま主戦騎手になることがほとんどなので、藤野騎手は楽しみな2歳馬とコンビを組みます。もちろん鈴木恵介騎手とマルホンジュセも負けていませんし、金田利貴騎手とマルホンマユヒメもこれからが楽しみです♪ 私は今からイレネー記念も黒ユリ賞も見に行く気満々なのです(気が早いって(笑))
 
 レース以外で印象に残った出来事を一つ。お昼を買いに食堂に行った時、私の前でお昼を買われていた方が「めちゃくちゃうれしい!やっていてよかった!」と大喜びしていました。きっと生産者の方なんだろうなぁ。ばんえい競馬の能検を突破する重みを感じ、他人事ながら胸が熱くなりました。合格した馬が無事にデビューして、いいレースができますように。

開放走路で豪華メンバーを観る

 能力検査終了後には走路開放が行われていました。再検査の馬と練習の馬が一緒にゲートを出ます。この日は2Rあって内側が練習馬、外側が再検査の馬たちが走るのです。
写真のような出走表が配布されます。小久保友香さんがとってこられたものを撮影させていただきました。再検査の理由や注意事項もしっかりメモられているのですね(^_^;

タカラキングダム
タカナミ

 14Rの前に、再検査、練習馬たちが移動していきました。それまで2歳馬たちを見ていたので目が驚きます。いかつい!

キョウエイプラスと
タカラキングダム
世代重賞のようです
キョウエイプラス
タカラキングダム
迫力あるなぁ
タカナミ
無事あげていました

 朝一の飛行機にのり競馬場へ直行し、能力検査から解放走路までをたっぷり見学。とっても濃厚な1日を過ごしました。一度は見てみたかった能力検査は想像以上に面白いものでした!また見に来たいと思います。

また、この度競馬場でご一緒させていただきお世話になった皆様、本当にありがとうございました。おかげさまで充実した観戦をすることができました。この場を借りて心から御礼申し上げます。