第44回ポプラ賞 データ予想(結果追記あり)

ポプラ賞(BG3)
4・5歳オープン 別定2−b

 世代戦が2年間と長いばんえい競馬ならではの世代交流重賞。夏のはまなす賞に続く第二弾です。44回と長い歴史があり、その間様々な条件の変遷を経ていますが明け4歳、明け5歳の世代交流戦という趣旨は変わりません。
 過去に連覇した馬はセンゴクエースとアオノブラックの2頭。その後の2頭の活躍はご存じの通りです。

 斤量条件はオープン770kg、1重量格ごとに10kg加減、オープン馬は本年度収得賞金200万円につき10kg加増。とあります。世代交流戦あるあるで、斤量差が最大で50㎏くらい開いてしまうレースです。そして難解!データで絞り込めるのか、エクセル表を眺めながら少々不安になっています。が、それなりに見えてくることもあるので、皆様の馬券検討の参考になれば幸いです。

■人気別 馬券圏内入着回数
1番人気:1着4回/2着1回/3着2回(着外3回)
2番人気:1着1回/2着0回/3着3回
3番人気:1着1回/2着1回/3着2回
4番人気:1着1回/2着2回/3着0回
5番人気:1着2回/2着2回/3着1回
6番人気:1着1回/2着2回/3着0回
7番人気:1着0回/2着1回/2着0回
8番人気:1着0回/2着1回/2着2回

勝ち馬のオッズは
最低オッズ1.5倍:2019年メジロゴーリキ
最高オッズ13.6倍:2013年ニュータカラコマ(5番人気)

とんでもないオッズの単勝はでていませんが、1番人気の勝ち馬は過去10年で4回。1番人気の勝ち馬を見るとセンゴクエース(2回)、メジロゴーリキ、アオノブラックとその後古馬で大活躍の馬ばかりです。そのくらい「抜けた馬」でなければ1番人気で勝てないのかもしれません。5番人気の活躍が目立つところを見ても穴党向きのレースだと思います。

■性齢:性齢別で3着入着回数を調べてみました
4歳牡:1着4回 2着5回 3着4回
4歳牝:1着0回 2着1回 3着0回
5歳牡:1着5回 2着2回 3着6回
5歳牝:1着1回 2着2回 3着0回

4歳馬の入着が14回、5歳馬が16回と拮抗しています。これだけ見るとどちらが有利とはいえません。

【牝馬】今年は牝馬が人気になるのではないでしょうか。過去10年の牝馬がどうだったか気になるところです。
牝馬の入着は過去10年で4回。
2014年 クインフェスタ(4歳)2着
2015年 ナナノチカラ(5歳)1着
2015年 セイコークイン(5歳)2着
2017年 アスリート(5歳)2着

5歳牝馬は3頭ともクインカップ3着以内。という共通項がありました。4歳のクインフェスタは前走(715㎏)ポプラ賞(710㎏)より重い斤量で2着。ポプラ賞で曳く斤量より重い重量で好走経験があることが条件かもしれません。今年はサクラヒメ(5歳)とミソギホマレ(5歳)はクインカップの1・2着馬で条件を満たしています。2015年の再来で、牝馬同士の決着が有っても不思議ではないと思います。

 また、ダイヤカツヒメ(4歳)は715㎏での2着がありますが、ポプラ賞は740㎏の斤量。もともと4歳牝馬の入着事例は1回しかないので、あまりデータからは推せません。でも、ダイヤカツヒメはチャンピオンズカップで760㎏の斤量を曳き古馬の一線級と走って5秒以内の着差で5着。見せ場のある強いレースをしました。当日馬場が軽ければ面白い存在だと思います。


■重量
710㎏:2着1回←2014年クインフェスタ(牝4)
730㎏:3着1回←2013年テンカムソウ(牡4)
740㎏:2着1回/3着1回
750㎏:1着2回/2着4回/3着3回
760㎏:1着0回/2着3回/3着1回
770㎏:1着1回/2着0回/3着2回
780㎏:1着1回/2着0回/3着1回
790㎏:1着3回/2着1回/3着1回
800㎏:1着2回←2017年センゴクエース(牡5)・2018年マルミゴウカイ(牡5)
820㎏:1着1回←2021年アオノブラック(牡5)

入着回数が一番多いのが750㎏、勝ち数が一番多いのが790㎏です。こうしてみるとアオノブラックの凄さがよくわかります。
740㎏以下から勝ち馬が出ていないので勝ち馬に限ればA1クラスまで(750㎏の勝ち馬のうち1頭は牝馬のナナノチカラ)だと言えます。勝ち馬のうち半数以上はハンデを積まれた5歳牡馬が勝っているので、オープンでバリバリ活躍している5歳馬は信頼できます。

■枠:馬券圏内に入着した回数を枠ごとに記載します

着/枠1234567810
1着202111
2着100042030
3着00203201
9頭だて2回、8頭立て1回

本来不利なはずの1枠が3勝と好成績です。ただ今年はどうでしょう。ここしばらくの開催で1枠は来ていない…と木本さんも定政さんもおっしゃられているので…載せておきながら言うのは何ですが…。1枠以外では4~6の中枠がコンスタントに来ている印象があります。

■騎手:3回以上馬券圏内に入着がある騎手をピックアップしました
鈴木騎手  3勝

西謙一騎手 2勝/2着2回
藤野騎手  2勝/3着2回
鈴木騎手の3勝が光ります。が、西謙一騎手と藤野騎手も好成績。今年は鈴木騎手がツガルノヒロイモノ、西謙一騎手がクリスタルコルド、藤野騎手がヤマカツエースに騎乗します。

■厩舎:3回以上馬券圏内に入着がある厩舎をピックアップしました
槻館厩舎:4勝
金田厩舎:2勝2着2回3着1回
松井厩舎:2勝2着1回
村上厩舎:2着2回3着1回
槻館厩舎の4勝が圧倒的です。ただ入着回数は金田厩舎も頼りになります。今年は金田厩舎はマサタカラマルホンリョウダイヤマカツエースと三頭出しです。

■前走:前走出走条件別でポプラ賞の成績を出してみました
前走重賞:28頭 【/2/0/22】
●前走オープン:11頭 【/0/2/7】
●前走4歳OP(白雪賞):11頭【/1/0/7】
●前走5歳OP(ダイヤモンドダスト賞):1頭【/0/0/0】
●前走A1クラス:11頭【0/1/2/8】
●前走A2クラス:15頭【0//3/8】
●前走B1クラス:8頭【0/1/0/7】
●前走B2クラス:3頭【0/0/1/2】
●前走選抜戦(スピードスター賞):2頭【0/0/0/2】
●前走選抜戦(ウイナーズカップ):6頭【0/1/2/3】

入着馬の数字だけでも良かったんですが…母数ってどのくらいなんだろう?ってふと思ってしまって…いや~疲れました(笑)
前走重賞はチャンピオンカップが最も多く、次いでヒロインズカップ、ダービーからの直行も2頭いました。
さすがにダービーからの直行は長期休養明けということで、2頭とも着外に沈んでいます。
数字から見えることは、前走重賞からの出走馬が一番多いこと。着外も多いのですが勝ち馬も一番多くいます。
そして勝ち馬は、前走が「世代OP」、「OP」、あるいは「重賞」からしか出ていません。
2着が一番多いのはA2クラス。軽いハンデを活かして上位に悔いこむといったところでしょうか。

 ウイナーズカップは「4歳以上特別競走優勝馬の通算収得賞金順に編成する」という条件の選抜レースです。チャンピオンカップの特別レース版といったところです。オープン馬が集まるレースになりますので、事実上OP戦です。

 また、スピードスター賞からのポプラ賞出走は過去10年で二頭います。ゴールドハンターとオイドン。どちらも4番人気、3番人気とまずまず人気になりました。ただし、二頭ともスピードスター賞では2着と好走して、7着に負けています。

ちなみに、ポプラ賞に入着した馬の前走成績は下記の通り。
●重賞出走から入着:6頭
 → 前走成績【2/0/2/2】
●OP出走から入着:4頭
 → 前走成績【0/2/2/1】
●4歳OP出走から入着:4頭
 → 前走成績【1/1/0/2】
●5歳OP出走から入着:1頭
 → 前走成績【0/0/1/0】
●A1クラス出走から入着:3頭
 → 前走成績【1/0/0/2】
●A2クラス出走から入着:7頭
 → 前走成績【2/0/1/4】
●Bクラス出走から入着:2頭
 → 前走成績【0/1/0/1】

こうしてみると前走で必ずしも好走している必要はなさそうです。
前走Bクラスで入着している2頭はクインフェスタとテンカムソウ。
Bクラスを3着外に負けてポプラ賞で入着したテンカムソウはイレネー2着、ダービー3着の実績がありました。
前走Bクラスの馬は最低限好走か、世代重賞の入着歴が必要です。

関連レース
4歳馬ならばダービー、5歳馬ならば天馬賞。世代の頂点を決めるレースに出走は必須。好走もしていたほうが望ましいです。

・4歳馬の入着馬14頭中
 全頭ダービーに出走:うち3着以上入着馬は10頭

・5歳馬の入着馬16頭中
 15頭天馬賞に出走:うち3着以上入着馬は12頭
※天馬賞に出走していなかった1頭は牝馬のナナノチカラ。

なお、4歳馬は14頭中、牝馬のクインフェスタを除き、全馬3冠レースにエントリー(除外2頭あり)していました。3冠皆勤賞で、ダービー3着以内。というのが条件になると思います。

■出走馬(2冠・ダービー or 天馬賞成績/世代OP or 重賞成績/前走と成績)
4歳2冠:ばんえい大賞典、ばんえい菊花賞  5歳2冠:柏林賞、銀河賞
4歳OP:白雪賞  5歳OP:ダイヤモンドダスト賞
重賞成績:近走の重賞
1枠:クリスタルコルド(牡4)790㎏ 西謙一騎手
(大1・菊3・ダービー:6/白雪:3/OP:9)

2枠:ヤマカツエース(牡4)790㎏ 藤野騎手
(大5・菊6・ダービー:3/白雪:2/ウイナーズC:9

3枠:ダイヤカツヒメ(牝4)740㎏ 赤塚騎手
(大(未)・菊(未)・ダービー:5/チャンピオンC:5/A1:7)

4枠:ヘッチャラ(牡4歳)790㎏ 島津騎手
(大3・菊9・ダービー:2/白雪:5/OP:4

5枠:マルホンリョウダイ(牡5歳)760㎏ 金田騎手
(柏(未)・銀(未)・天馬賞:4/ダイヤ:4/A1:5)

6枠:マサタカラ(牡5歳)760㎏ 長澤騎手
(柏2・銀8・天馬賞:8/ダイヤ:5/A1:5)

7枠:オーシャンウイナー(牡5歳)780㎏ 菊池騎手
(柏1・銀2・天馬賞:3/ダイヤ:2/OP:3着

8枠:ミソギホマレ(牝5歳)780㎏ 阿部騎手
(柏3・銀1・天馬賞:2クインC:2・ヒロインズC:8/OP:8

9枠:ツガルノヒロイモノ(牡4歳)760㎏ 鈴木騎手
(大9・菊8・ダービー:9/白雪:1/A1:9)

10枠:サクラヒメ(牝5歳)790㎏ 渡来騎手
(柏(中止)・銀(未)・天馬賞:1クインC:1・ヒロインズC:5/スピードスター賞:除外)

ダービーの勝ち馬、4歳馬の大将キングフェスタが出走しないのが残念ですが、メンバーが揃っていて、三着までなら何が来ても不思議ではない、難しいレースになっています。

天馬賞、ダービー、前走のフィルタで残るのがヤマカツエースヘッチャラオーシャンウイナーミソギホマレサクラヒメ。大体人気どころです(笑) 今年はA2クラスからの出走がないハイレベルな4・5歳世代で、ハンデを活かしてという軽ハンデ馬が760㎏。それも5歳牡馬とちょっと例年と様相が違います。そして5歳牡馬のトップホース、オーシャンウイナーが780㎏とかなり恵まれた斤量です。

 牡馬のオーシャンウイナーよりも、実績はクインカップ&天馬賞を1、2着した強力牝馬コンビが上ですが、2頭とも3着以上に入着した最高重量は740㎏の天馬賞まで。820㎏(サクラヒメ)、810㎏(ミソギホマレ)を背負ったヒロインズCでは敗れています。サクラヒメもミソギホマレも天馬賞では20㎏軽かったのが、今回はオーシャンウイナーより10㎏重いか同斤量です。
 
 ということで、オーシャンウイナー◎です。オーシャンウイナーは790㎏の前年ポプラ賞で1着。今年はそれよりも10㎏軽く、ライバルは4歳馬も含めて自分より10㎏重いか同斤量。まず勝ち負けになるんじゃないかと思います。

相手なんですが…これが悩ましい。データ通りに買うならオーシャンウイナー1軸の三連複4頭流しで10点100円ずつ、あるいはオーシャンウイナーから馬連流しとなるのですが…買い方はもう少し悩みます。馬場の重い軽いでも選ぶ馬はだいぶ変わりそうです。

そして、このレース。ずっと応援しているマサタカラマルホンリョウダイ、そしてヘッチャラと推し馬が3頭も!(笑)。それぞれ単複勝買って、この三頭の三連複と馬連とワイドのボックスかって…予算外のほうが高額になりそうです(笑)
でも…案外こっちの方が当たるかも…。

結果~答え合わせ~

三連複は予想で絞った二頭から
手広く愛情込みで流しました
愛情に馬連で予想を加えました

推し馬2頭の決着!ムネアツでした♪♪♪

馬券はというと、結局心情と予想をミックス。予算オーバーで購入しました(^_^;
オーシャンウイナーが負ける姿をあまり想像できず、逆に応援している馬たちはどの子かがきっと3着までには入ってくれるはず!来てくれた時に馬券持ってなかったら悲しい。という気持ちの混じった馬券になったんです(笑)

9レース、サツキヤッテマレが勝ってくれてちょっと予算があったことも、予算オーバーOK!になった理由です。
その、サツキヤッテマレが勝ったレース、早めに二障害降りた馬たちが最後歩き比べになって混戦になっている様子をみて、今日は軽めだけどスピード馬場では無いなぁという印象を持ちました。ヤマノホシやインビクタのような先行&障害巧者が活躍しそうな馬場です。

…となると、重量を背負った牝馬はちょっときついかな。そして斤量に恵まれ、パワーのある5歳牡馬は有利かな…とマサタカラマルホンリョウダイの二頭を三連複に追加しました。特に、サツキヤッテマレのおじにあたるマルホンリョウダイにとって今日の馬場は合いそうだと思ったのです。良姫の孫が勝つなら、息子も走るんじゃないかなぁと。

もちろん、こういう馬場なら先行して障害上げて粘りこむヘッチャラにもいいはず。前走OP出走、4歳3冠皆勤、ダービー上位入着、斤量790㎏。データからもシッカリ押せました。世代戦とデータはやっぱり相性がいいです(^_^) 

勝つのはオーシャンウイナーだと思っていました…障害もったいなかったです。よくぞ立て直して3着まで持ってきました。地力があるのに今一つ運がない…。でもこれから古馬になって活躍してくれる馬だと思います。

サツキヤッテマレ、マルホンリョウダイがくれた軍資金は、来週イレネー記念でマルホンリョウユウにつぎ込みたいと思います!

結果