第54回イレネー記念 データ予想(結果追記あり)

イレネー記念(BG1)
3歳オープン 定量690㎏

 2歳世代(明け3歳)チャンピオンを決める一戦。同じメンバーで幾度となく対戦してきており、ある程度有力馬が絞られているレースです。また、ほとんどの馬が今まで曳いてきた重量から一気に90㎏ぐらい重量が増えるので、実力差がはっきり出るレースでもあります。ゆえに人気サイドで決まることが多いのですが、重量への適応能力で思わぬ取りこぼしや順位の入れ替わりも。馬券的には固い決着が多いのですが連単まで人気通りで決まりか?と言えばそうでもなさそうです。

■人気別 馬券圏内入着回数
1番人気:1着4回/2着2回/3着1回(着外3回)
2番人気:1着3回/2着3回/3着2回
3番人気:1着1回/2着4回/3着2回
4番人気:1着1回/2着0回/3着
5番人気:1着0回/2着0回/3着
6番人気:1着0回/2着1回/3着
8番人気:1着1回/2着0回/2着0回
9番人気:1着0回/2着0回/2着

勝ち馬のオッズは
最低オッズ1.2倍:2015年センゴクエース
最高オッズ52.3倍:2016年フウジンライデン(8番人気)

 連対馬は20頭中17頭が3番人気以内。逆に3着は9番人気が2頭入着しており、5番人気以下の入着がが5頭と半数。上位人気の2頭軸を買ってあとは手広く…というのが良さそうです。

 比較的人気どころで決まる1着馬ですが、過去10年のうち一度だけ8人気のフウジンライデンが50倍以上のオッズを付けて勝っています。珍しいなぁと思ってこのレース見直してみたんですが、単勝オッズ1.5倍の1番人気のホクショウディープが一人旅かと思いきや最後20メートルあたりで何度も詰まって大量リードがなくなり、ゴール前数メートルでまとめて交わされるという、本命党の絶叫が聞こえてきそうなレースでした。馬場が軽くハイペースで先行し、第二障害を一回の登坂で越えられず体力を使い、最後に馬のスタミナが切れた感じでした。3歳馬にとっての690㎏は本当に重い。スタミナと障害力、前半騎手と折り合える気性…全てが揃わないと勝てない重量だと実感します。

■馬体重(3着入着馬30頭の馬体重)
29頭が950㎏以上。16頭が1000㎏以上。
やはり馬格があるにこしたことはありません。

■牝馬
過去10年、牝馬の入着は2頭のみ。
2014年のキサラキク(3着:9人気)
2021年のミソギホマレ(3着:6人気)
いずれも3着まででした。この二頭に共通していることは黒ユリ賞を連対していること。
今年の牝馬の参戦はスーパーチヨコ。今年の黒ユリ賞馬です。

■枠:馬券圏内に入着した回数を枠ごとに記載します

着/枠1234567810
1着02121112
2着102024100
3着0110220211

外端枠は2回勝ち馬がでていますが内端枠に勝ち馬がいません。1枠は昨年ヘッチャラが2着に入るまで入着がない枠でした。
入着数が多いのは5枠の5回と6枠の6回。中枠はやはり有利なようです。

■騎手:3回以上馬券圏内に入着がある騎手をピックアップしました
鈴木騎手  3勝/3着1回
藤野騎手  2勝/2着2回/3着1回
阿部騎手  2勝/2着2回
菊池騎手  1勝/2着1回/3着1回
鈴木騎手が3勝と素晴らしい成績を上げています。また入着回数では藤野騎手は鈴木騎手を上回ります。鈴木騎手は今年マルホンリョウユウ、藤野騎手はスーパーチヨコ、また名前が上がっている阿部騎手はジェイライフ、菊池騎手は1番人気になるであろうキョウエイプラスに騎乗です。

■厩舎:3回以上馬券圏内に入着がある厩舎をピックアップしました
坂本厩舎:2勝/2着2回/3着2回
久田厩舎:1勝2着1回3着1回
村上厩舎:2着1回3着2回
坂本厩舎が好成績です。今年は坂本厩舎からジェイライフが出走します。また名前が上がっている村上厩舎からキョウエイプラスが出走します。

■前走
前走はシンプルでした。入着馬30頭中29頭がA1クラス。1頭の例外はセンゴクエースのヤングチャンピオンシップからの直行です。

関連レース
まずは2歳重賞のナナカマド賞とヤングCSとの関連を調べてみました。
(翔雲賞は残念ながら5年は立たないと過去データとしては扱いにくいのでここでは省略します)

イレネー記念3着入着馬30頭中
ヤングCS:出走馬21頭/入着馬15頭
ナナカマド賞:出走馬23頭/入着馬14頭


いずれのレースもイレネー入着馬の半数という数字は、好走条件というにはちょっと弱いかな…と思います。
イレネー記念に時期的に近い翔雲賞が将来的に深い関連を持ってくれるのではと期待します。

2歳重賞のデータ予想では関連が深かった新馬戦、イレネー記念でもチェックしてみます。
また、重賞以外の関連データは?ということで黒ユリでも取ってみた直近3走の成績も調べてみました。

イレネー記念3着入着馬30頭中
新馬戦:勝ち馬22頭/3着以内29頭
直近3走中連対あり:27頭(クラス問わず)

こちらはしっかり関連がありそうです。前走A1まで出世してくる間には当然勝ってこなければいけませんし、A1クラスの馬なら同じレースに出走する相手に3走続けて着外では巻き返しは厳しいのだと思います。(古馬重賞はあまり近走関係ないんですが…)
新馬戦は不思議なんですが、みんな好走しているんです。重賞に出走してくる馬たちはデビューから抜けた存在なのかもしれません。


■出走馬
【新馬戦/ナナカマド賞/ヤングCS/黒ユリor翔雲賞/近3-2-1走着順(出走クラス)】

1枠:タカラキングダム(牡3)島津騎手
新馬:1ナナカマド:1YCS:2翔雲:3近走(翔雲) - (A1) - (A1)】

2枠:アシュラダイマオー(牡3)騎手
【新馬:5/ナナカマド:未/YCS:未/翔雲:未/ 近走:1(A2) - 2(A2) - (A2)】

3枠:マルホンリョウユウ(牡3)鈴木騎手
新馬:1ナナカマド:3/YCS:未/翔雲:2 近走(翔雲) - (A1) - (A1)】

4枠:スーパーチヨコ(牝3)藤野騎手
新馬:1/ナナカマド:未/YCS:未/黒ユリ:1近走(A1) - (A1) - 1(黒ユリ)】

5枠:キョウエイプラス(牡3)菊池騎手
新馬:1ナナカマド:2YCS:1翔雲:1近走:5(A1) - (翔雲) - (A1)】

6枠:ハゴロモファルコン(牡3)村上騎手
新馬:1/ナナカマド:未/YCS:未/翔雲:未/ 近走(A1) - 8(A1) - 9(A1)】

7枠:ホクセイタイヨウ(牝3)渡来騎手
新馬:2/ナナカマド:未/YCS:未/翔雲:5/ 近走:5(翔雲) - 4(A1) - 4(A2)】

8枠:コーワホープ(牡3)藤本騎手
【新馬:失格/ナナカマド:9/YCS:5/翔雲:6/ 近走:6(翔雲) - 7(A1) - 5(A1)】

9枠:ジェイライフ(牡3)阿部騎手
【新馬:4/ナナカマド:未/YCS:未/翔雲:未/ 近走:3(A1) - 6(A1) - (A2)】

10枠:ジェイヒーロー(牡3)西将太騎手
新馬:3/ナナカマド:5/YCS:3/翔雲:4/ 近走:4(翔雲) - (A1) - 4(A1)】

 今年度はキョウエイプラス、タカラキングダムの2強に、マルホンリョウユウが迫り、さらにジェイヒーローが成長して上位争いに加わる…という形で2歳戦が推移してきました。2歳暮れのヤングチャンピオンシップから、タカラキングダムと2番手の馬たちとの差が詰まってきた感があります。翔雲賞ではタカラキングダムとマルホンリョウユウの着順が逆転しました。
 そしてイレネー記念なのですが…。翔雲賞の1、2着馬かなと思います。
昨年と一緒ですね。タカラキングダムは1枠がちょっと心配です。もともと過去10年の枠別成績でも一番成績の悪い枠の上に、3月に入って6日間、メインレースでの1枠の入着は軽量戦のスピードスター賞でブラックサファイアが2着しただけなのです。やはり割り引かざる得ないかなと思います。

◎はキョウエイプラス、〇はマルホンリョウユウ。ここを2軸に、ジェイヒーロータカラキングダム>スーパーチヨコ>>>ハゴロモファルコンと強弱をつけて流します。スーパーチヨコハゴロモファルコンはどちらも新馬を勝ち、近走3走中にA1クラスでの連対があります。牝馬のスーパーチヨコは黒ユリ賞勝ち馬。牝馬の入着馬の条件に合ってます。ハゴロモファルコンは良績のある6枠に入りました。

…あくまでも調べたデータにそって買うなら…です。

でも、心の◎はマルホンリョウユウ!心はデータより強いんです(笑)。馬券もマルホンリョウユウを中心に買います。とにかく彼を見るのが楽しみで楽しみで♪ 応援しています。
もちろん勝ってくれればうれしいのですが、何よりも無事に、まっすぐ!(笑)、走ってくれればと願っています。

結果~答え合わせ~

今回は現地に行っていますので写真付きの回顧を上げております。ご一読いただけたら嬉しいです。

結果