第24回ヤングチャンピオンシップ データ予想
第24回ヤングチャンピオンシップ(BG2)
2歳 産駒特別選抜 別定1-a
ナナカマド賞に続く2歳重賞2戦目です。別定1-a 590kgという条件で、「本年度収得賞金150万円につき10kg加増」となります。今年はキョウエイプラスとタカラキングダムが抜けた存在で、20㎏の加増です。
ヤングチャンピオンシップは、ばんえい甲子園と題して各産地出身馬で特別戦を行い、その上位2頭が出走権を得る重賞です。ばん馬は全道で生産されていて、最近は熊本出身の馬も入厩するようになりました。地域性があるばんえい競馬ならではのレースです。
ところで、ばん馬はどこでどのくらいの頭数が生産されているのか?余談ながらちょっと調べてみました。
この数字について言い訳をすると、日本馬事協会のサイトには現在令和3年の集計しか見当たらなく、令和2年の数字は、現在はサービスを停止している同協会の家畜改良データバンクから以前収集した数字です。(現在移管しているサービスで産駒数を収集すると輓系種以外の品種の数字も混じってしまいます)令和2年の産駒は今まさに、このレースで走る馬たち。本当は全部記載したいのですが、オホーツク管内収集し忘れていて抜けています。中途半端なデータで申し訳ないです。ただ、完璧なデータではありませんが、だいたいこのくらいの頭数がこのエリアで生産されているんだな…とご理解いただければと思います。
ばんえい甲子園の地区予選の区分けは
・北見産(オホーツク)
・釧路・根室産
・南北海道産(石狩、後志、渡島、檜山、胆振、日高、道外)
・北央産(空知、上川、留萌、宗谷)
・十勝産
となっています。こうしてみると、十勝エリア、釧路根室エリアが激戦区だな…とわかるのではないでしょうか。
地区選抜ということで出走馬のレベルに差がでてしまう傾向があるので、若駒のレースですが人気をそのまま信頼してよさそうです。
■人気別 馬券圏内入着回数
1番人気:1着5回/2着2回/3着1回(着外2回)
2番人気:1着2回/2着3回/3着1回
3番人気:1着2回/2着0回/3着2回
4番人気:1着0回/2着1回/3着2回
5番人気:1着1回/2着3回/3着3回←5人気1着はアルジャンノオー(2020年)
7番人気:1着0回/2着2回/3着0回
※2012年は2着同着です(以下全てのデータに置いて同様です)
勝ち馬の最低オッズ:1.3倍 センゴクエース(2014年)
勝ち馬の最高オッズ:9.4倍 アルジャンノオー(2020年)
勝ち馬はほぼ上位人気から。1番人気が3着外に敗れたのは2回(いずれも4着)ですし、勝ち馬のオッズも8頭が5倍以下です。
どう買い目を絞るかが焦点のレースになりそうです。
■枠:馬券圏内に入着した回数を枠ごとに記載します
着/枠 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 2 | 1 | 2 |
2着 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 3 | 3 | 0 | 2 |
3着 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 1 | 3 | 0 | 1 | 1 |
レースの特質上、毎年フルゲートになります。特筆すべきはあまり良くないと言われる端枠が良績なこと。今年1枠にはコウシュハメジャー、10枠にはイワキシチフクが入りました。
■馬体重
勝ち馬10頭中、1000㎏以上が8頭。
ただし、3着入着までを見ると、1000㎏以下が15頭、1000㎏以上が15頭と半々でした。
3着入着馬30頭の馬体重の増減はばを見ると、-25㎏~+28㎏。
マイナス体重の出走は9頭でした。成長期の馬ですし、増えているほうが好感が持てます。
■牝馬
過去10年での入着馬は2012年のアグリナデシコの2着1回のみ。今年は出走馬はいません。
■重量※2012年は2着同着です。
620㎏ 1着1回/2着0回/3着0回 ←1着:キョウエイリュウ(2019年)
610㎏ 1着1回/2着0回/3着3回←1着:センゴクエース(2014年)
600㎏ 1着6回/2着7回/3着4回
590㎏ 1着2回/2着2回/3着3回
580㎏ 1着0回/2着1回/3着0回
570㎏ 1着0回/2着1回/3着0回
記録的な連勝をしないかぎりハンデ差は付かないので、ほぼ600㎏に入着馬が集中しています。
■騎手:3着までの入着が3回以上の騎手をピックアップしてみました。
鈴木騎手 :1着4回
藤野騎手 :1着2回/2着2回/3着1回
阿部騎手 :2着2回/3着2回
菊池騎手 :1着1回/2着1回/3着1回
4勝を挙げている鈴木騎手はキタノミネ、最多入着回数の藤野騎手なのですが、今年は乗り馬がいません。菊池騎手がキョウエイプラス、阿部騎手はリアステンリュウに騎乗します。
■前走
前走出走条件 | 頭数 | 前走着順:1着/2着/3着/着外 |
A-1 | 22 | 6/5/4/7 |
Aー2 | 3 | 0/1/1/1 |
Aー3 | 1 | 0/0/1/0 |
産地限定戦(予選) | 4 | 4勝 |
ほとんどが2歳A-1クラスの出走馬です。ただし着外もかなりいるので必ずしも好走は条件ではありません。また、産地限定の予選から直行している馬は全て1着で権利を獲得してヤングチャンピオンシップに出走しています。
■関連レース
ナナカマド賞、青雲賞、新馬戦を取り上げます。(全て3着以内入着馬30頭中の数字です)
ナナカマド賞:出走20頭 1着3頭/2着5頭/3着3頭/着外9頭
青雲賞 :出走17頭 1着5頭/2着4頭/3着1頭/着外7頭
関連性があるというほど強い数字ではありませんがやはり出走、好走しているほうが好ましいです。
新馬戦:全頭3着以内 1着18頭/2着10頭/3着2頭
勝ち馬は連対以上。新馬戦の戦績は注目です。
■地区別成績
このレースならではのファクターです。
【十勝産駒(12頭)】 1着馬:7頭 2着馬:5頭
【南北海道産駒(5頭)】1着馬:3頭 2着馬:2頭
【北見産駒(5頭)】 1着馬:4頭 2着馬:1頭
【釧路産駒(4頭)】 1着馬:3頭 2着馬:1頭
【北央産駒(4頭)】 1着馬:3頭 2着馬:1頭
やはり母数の多い十勝産駒の入着数が多いです。地区特別を2着で出走権を得た馬も、十勝の馬が一番多く入着しています。
今年の十勝地区の勝ち上がりはキョウエイプラスです
■出走予定馬(地区戦<着順>/新馬戦/青雲賞/ナナカマド賞/前走)
1枠 コウシュハメジャー 600㎏ 長澤騎手
(北央産駒<1着>/2着※/未出走/未出走/A-1:7着)
※新馬は取消。初出走となった未受賞レースの成績
2枠 キタノミネ 590㎏ 鈴木騎手
(北見産駒<2着>/2着/未出走/未出走/B-1:2着)
3枠 ホクセイキムタク 590㎏ 渡来騎手
(釧路産駒<2着>/1着/未出走/未出走/A-2:7着)
4枠 リアステンリュウ 590㎏ 阿部騎手
(北央産駒<2着>/1着/未出走/未出走/A-3:8着)
5枠 キョウエイプラス 610㎏ 菊池騎手
(十勝産駒<1着>/1着/1着/2着/A-1:1着)
6枠 ジェイヒーロー 600㎏ 西将太騎手
(十勝産駒<2着>/3着/5着/5着/A-1:3着)
7枠 コーワホープ 600㎏ 藤本騎手
(北見産駒<1着>/失格/7着/9着/A-1:6着)
8枠 タイヨウ 600㎏ 西謙一騎手
(南北海道産駒<1着>/4着/10着/8着/A-1:取消)
9枠 タカラキングダム 610㎏ 島津騎手
(釧路産駒<1着>/1着/2着/1着/釧路産駒特別:1着)
10枠 イワキシチフク 590㎏ 赤塚騎手
(南北海道産駒<2着>/1着/未出走/未出走/B-1:8着)
今後の参考にとたくさんデータを並べてみたのですが、今年はキョウエイプラスとタカラキングダムの一騎打ちになりそうです。キョウエイプラスはまだタカラキングダムにしか負けたことが無いし、タカラキングダムもまたキョウエイプラスにしか負けてない。どちらが勝つか?が注目されるレースだと思います。データ的にも2頭は勝ち馬の条件を完璧に満たしています。どちらが勝つの見るほうは楽しみです。
では3番手は?ジェイヒーローが各種条件を満たしています(新馬3着以内、青雲賞、ナナカマド賞出走、前走A-1出走)3連単でキョウエイプラス、タカラキングダムの表裏。3着にジェイヒーロー固定で2点。という買い方になりそうです。
ここに推し馬、マルホンリョウユウが出ていれば…。翔雲賞でしっかり応援したいと思います。