ばんえい記念ツアー2024 ②ばんえい記念観戦記
雪降りしきるばんえい記念
今回、パドック写真もレース写真もあまりいいものが撮れていません。レース中にこんなに雪が降ったばんえい記念は初めてです。湿った粒の大きな雪で、カメラは濡れるしピントは合わないしで撮影条件は最悪でした。それでもばんえい記念のパドックは特別。どの馬もこれ以上ないくらい見事な「ばん馬」です。去年も思いましたがずっと見ていられるパドックです。ホントにどの馬もカッコよかった!
鈴木騎手の凄さ
2障害下で陣取ってレースを待つ間、どんどん雪はひどくなっていって…こりゃ写真はあきらめたほうが良いかもなぁ、と思いながら待っていました。でも写真は残念だけど、もっと降れと思っていたことも事実。湿った雪ならあっという間に馬場は軽くなります。「軽すぎない軽い馬場」ゴーリキにとってベストの馬場です。これは頭あるぞ~~。と思っていました。そして、いざスタート!ゴーリキは第1障害でモタつきます。ひぇっ!と見ていたほうが思いましたが…鈴木騎手のマジックだなぁと思うのがここから。1障害でもたついたゴーリキがなぜか先行しているのです。それも十分に溜めながら。そして第2障害に最初にたどりついて、そこからまだ?!と思うくらい溜めて息をいれていました。
登坂にかかり頂上に足がかかりそうなタイミング、私はファインダーをずっと覗いてて、シャッターを切りながらもう一度ひぇっ!となりました。一瞬膝がガクンと落ちたように見えたんです。でも本当に一瞬ででした。というのも次の一歩でゴーリキは立て直していました。膝をつきそうな馬を立て直すのは「ハミ使い」だと関係者の方にお話を伺ったことがあります。鈴木騎手にとって、私が不安に思った瞬間は、しょっちゅうあるもので、当たり前のようにかわす術があるものなのだと思います。あとあと考えたら、オレノココロで何度も膝付きながら立て直して第2障害を越えて、ばんえい記念を勝った騎手でした(^_^;; 頂上に足がかかってグイグイ上がって、真っ先に第2障害を下った瞬間、あ、これ、ゴーリキ勝つ!勝てる!!…あとは叫びながらシャッター切る変な人になっておりました(笑)
メムロボブサップは外端枠があまり良くなかったかな…。道中の行きっぷりがあまり良くなかったように思います。降りてからの差し脚も1㌧では鈍る。本当はもっと前に行きたかったろうな。アオノブラックは馬場だと思います。ために溜めて先行したゴーリキとは対照的に、追走や障害のかかりを焦ってしまったのかもしれません。1㌧の第2障害のかかりは、きっとすごく難しいもので、全ての条件がベストでなければとうまく上げられないのだと思います。
そして今年はリタイヤする馬が出ることなく全馬完走。拍手に包まれる競馬場の雰囲気は本当にいいものです。軽馬場だろうが1㌧は1㌧。それを曳き切ってゴールした馬たちの栄誉をたたえたいと思います。
そして有終の美
ゴーリキがゴールした後、一昨年と同じようにやっぱり万歳して、一緒に観戦してくれた友達に抱き着いてしまいました。ちょっぴり泣けてきてしまいました。3歳の若草特別からずっと応援していた馬がばんえい記念を取って、そして引退する。こんなに熱く思い入れを持って競走馬を応援したのは本当に久しぶりなのです。(マユヒメさんはちょっと違います。熱く推し活していることには変わりないのですが、私の名前がついているという大義名分があって、姪っ子を応援しているような身内感が少しあるんです)
さて、最後にちょっと下世話な話。馬券!これがですね。単勝5000円、馬連ゴーリキさんから1、2番人気に1000円ずつ、上位人気三頭の三連複を3000円。そして、100円単位で3連単をちょこちょこと。これは「6番」ブースト効かないかなぁ…馬券でして、コマサンエースから、上位人気3頭へワイドと、ゴーリキとアオノブラック頭で、ゴーリキ、メムロボブサップ、アオノブラック2着、メムロボブサップ、コマサンエースの3着の3連単。つまりメムロボブサップが外端枠で1着取れないんじゃないか…という予想をしたんです。ちょっとひねった夢馬券もと、最後の最後第2障害の下でっポチポチとスマホで買い足した馬券でした。
結果、単勝と、馬連と、ワイドと3連単を取るという、私のばんえい競馬史上もっとも多くの払い戻しをいただくことになりました。いや真面目に交通費が出たばんえい記念って初めてじゃないかと思います。そして今年の目標が早くも一つ達成しました「万馬券を取る」10060円!ギリギリですけどちゃんと5桁です(^_^) 本当にゴーリキ、馬券もありがとうね(…う~んせっかくドラマチックな写真で〆たつもりだったんだけど…)