2023年度重賞戦記　3/10　ポプラ賞　～レビュー追記～

過去10年の「人気」「枠」「騎手」
ピックアップデータは
「年齢性別」「重量」「前走クラス」

■人気別成績【１着.２着.３着.着外】
１番人気【４.１.３.２】
２番人気【１.０.３.６】
３番人気【１.１.２.６】
４番人気【１.２.０.7】
５番人気【１.２.１.６】
６番人気【１.２.０.７】
７番人気【１.１.０.８】
８番人気【０.１.１.９】←同率８人気あり
８番人気まで馬券圏内に入着があり、７番人気まで１着がある、かなり荒れ模様のレースです。特に２着馬は４～８人気で８頭も出ています。

■騎手：３着以上入着が３回以上の騎手をピックアップしてみました。
鈴木騎手　　：３勝／２着２回
西謙一騎手　：２勝／２着２回
藤野騎手　：１勝／３着２回
鈴木騎手の３勝が目を引きます。今年はキングフェスタの手綱をとります。西謙一騎手はクリスタルコルドに騎乗します。

■馬番：馬券圏内に入着した回数を馬番ごとに記載します

内端枠の成績がいいことが他の世代戦とちょっと異なります。また、４番の３勝、３着２回、５番の２着５回が目立ちます。今年は１番にマルホンリョウユウ、４番にクリスタルコルド、５番にアシュラダイマオーが入りました。

■年齢性別
牡はセン馬を含む。【１着.２着.３着.着外】
４歳牡【５.５.３.22】
５歳牡【４.２.７.23】
４歳牝【０.１.０.10】
５歳牝【１.２.０.11】
４歳牝馬はクインフェスタ以外に上位入着はありません。４歳牡馬と５歳牡馬の入着数はほぼ互角ですが、連対率でいえば４歳牡馬に軍配があがります。

■重量
重量別の成績です。【１着.２着.３着.着外】
710㎏【０.１.０.２】←14年クインフェスタ
730㎏【０.０.０.４】
740㎏【０.１.１.13】
750㎏【２.３.３.９】
760㎏【０.４.１.10】
770㎏【０.０.２.５】
780㎏【１.０.２.７】
790㎏【４.１.１.14】
800㎏【２.０.０.１】
810㎏【０.０.０.１】
820㎏【１.０.０.０】←21年アオノブラック
830㎏【０.０.０.１】←21年メムロボブサップ４着
750～760㎏の入着と790～800㎏の入着が目立ちます。勝ち馬は790㎏に集中しています。また、勝ち馬の最高斤量は820㎏のアオノブラック。今年はキングフェスタが810㎏はどうでしょう。アオノブラックが820㎏で勝っているところを見るとあっさり勝ちそうな気もします。なお、810㎏で負けているのはキョウエイリュウです。

■前走出走条件【１着.２着.３着.着外】※混合戦は上位クラスで集計
重賞【３.１.０.20】
オープン【３.０.２.９】
４歳以上選抜（ウイナーズカップ）【０.１.２.５】
４歳以上選抜（スピードスター賞）【０.０.０.２】
４歳オープン（白雪賞）【３.１.０.７】
５歳オープン（ダイヤモンドダスト賞）【１.０.０.０】←マルミゴウカイ
A1【０.１.２.７】
A2【０.４.３.８】
B1【０.１.０.５】
B2【０.０.１.１】
前走の出走条件では重賞、チャンピオンカップやヒロインズカップ等からの直行と、オープン、白雪賞組から３頭ずつ勝ち馬が出ています。ただ、入着はA2クラスが最も多く、ハンデが効いている印象を受けます。今年は前走重賞はヘッチャラ、オープンはキングフェスタ、白雪賞からはマルホンリョウユウとタカラキングダム、A2クラスはジェイヒーローとキョウエイプラスです。

　昨夏の世代交流重賞のはまなす賞では１～３着まで現在の５歳勢でした。４歳のオープン馬の２頭、マルホンリョウユウとタカラキングダムは５歳勢とハンデ差がなく（クリスタルコルドの方が10㎏軽い(^_^;）厳しい印象です。ちょっと気になるのがスピードスター賞をステップにした馬は過去10年で２頭しかおらず、どちらも着外なこと。ヤマカツエースにはちょっと嫌なデータです。斤量と前走条件からヘッチャラ、ジェイヒーロー、クリスタルコルドをピックアップします。これと前走重賞のチャンピオンカップで760㎏でいいレースをしていたアローリキヒメまで…をキングフェスタから流します。ヤマカツエースは来たらごめんなさい！です。キングフェスタ、810㎏なら大丈夫だろうと思います。そしてアローリキヒメ、牝馬の-20㎏を忘れていました。チャンピオンカップより20㎏軽い740㎏で出れるのですよね。ここからワイドの流しでも面白いんじゃないかなぁと思います。

…とここまでがデータの予想なんですが、心の◎は２頭、マルホンリョウユウとヘッチャラです。馬券は多分馬連とワイドをこの２頭で買うことになると思います。リョウユウは端枠、騎手の手替わり、790㎏と厳しい条件が並びますが、何とか頑張って欲しいです。
　

レースレビュー

　終わって見れは５歳馬の１～３着。そして牡馬で一番軽い780㎏のクリスタルコルドが勝ちました。ハンデに恵まれた印象がありますが、700㎏後半になってくるとがぜん存在感が増します。今後慣れていけば重量はこなせるようになると西謙一騎手がインタビューで話していたので、今後の古馬重賞戦線でも期待できそうです。
　２着はすごい勢いで飛んできたキングフェスタ。なんというか…センゴクエースを彷彿とさせる馬です。障害があまり上手く無いけど降りてからはすさまじいキャンターで飛んできます。２障害が本当に難しい馬です。多分障害を失敗しなければあっさりとここも勝っていたんじゃないかと思います。810㎏を曳いている末脚とは思えませんでした。
　３着のヘッチャラは障害も止まらずに上げて、下りてからも良く歩いているんですが…今回前半の位置取りで前に行けませんでした。790㎏なのか体調なのか…それでも馬券圏内を確保してくれました。４着ジェイヒーローは積極的に先行して最初におろしたのですが…前々で頑張った分最後が苦しくなりました。ハンデに恵まれていたので３着を期待していたのですが…でも力は出し切っていると思います。そしてハンデと前走から期待していたもう１頭のアローリキヒメ…第２障害であそこまで崩れてから立て直して、最後僅差の５着まで来ているので、障害で膝をつかなければ…馬券圏内だったと思うんですよね…惜しい…。馬券はアローリキヒメから１～４着＆リョウユウをワイドで持っていたので(笑)。一応データ予想でピックアップした馬で１～５着まで来ているので、まずまずの予想だったようです。馬券は当たっていませんが(^_^;
ヤマカツエースなんですが、やっぱりスピードスター賞とポプラ賞は相性が良くないようです（昨年も同じことを書いてました(笑)）マルホンリョウユウとタカラキングダムはハンデだろうと思います。やはり強い５歳馬相手に同斤量はきつかった…これからだと思います。
　これで５歳馬たちは世代戦終了。この世代はキングフェスタを中心に役者がそろっているので、これからの古馬重賞戦線が楽しみです。

レース結果