2023重賞戦記 10/29 北見記念 ~レビュー追記~

 

過去10年のデータから
人気・騎手・枠
ピックアップデータは
「前走」「同年度重賞入着歴」

■人気別 馬券圏内入着回数
1番人気:1着2回/2着2回/3着1回(着外5回)
2番人気:1着3回/2着1回/3着2回
3番人気:1着2回/2着2回/3着1回
4番人気:1着0回/2着2回/3着4回
5番人気:1着0回/2着1回/3着0回
6番人気:1着1回/2着2回/3着1回
7番人気:1着1回/2着0回/3着0回
8番人気:1着1回/2着0回/3着0回
9番人気:1着0回/2着0回/3着1回
7割方上位人気3頭で勝ち馬が決まりますが最低人気は8番人気からも勝ち馬が出ています。1~4番人気で7割方決着している。特に2着3着は人気サイドで決まっている印象があります。

■騎手:3着以上入着が3回以上の騎手をピックアップしてみました。
藤本騎手 :1着3回/2着1回/3着1回
藤野騎手 :1着2回/2着1回/3着1回
西謙一騎手:1着1回/2着1回/3着1回
鈴木騎手 :1着0回/2着2回/3着1回
藤本騎手は5回の入着の内、4回はコウシュハウンカイとのコンビです。今年は残念ながら手綱を取る馬はいません。
藤野騎手コマサンブラックの手綱をとります。
西謙一騎手は3回ともメジロゴーリキでのものです。今年はメジロゴーリキの手綱は鈴木騎手に代わります。

■枠:馬券圏内に入着した回数を枠ごとに記載します

着/枠12345678910
1着013210000
2着22201200
3着0310
10頭だて4回、9頭だて1回、8頭だて2回、7頭だて1回、6頭だて1回、5頭だて1回

なかなかフルゲートにならないレースなので外枠の数字が少ないのはそのせいもあります。小頭数レースの際に真ん中になる、3、4枠が好成績です。
今年はフルゲートなのでちょっと参考にならないかもしれませんが…今年は3枠にミノルシャープ、4枠にアアモンドグンシンが入りました。

■重量
今年はメムロボブサップが890㎏と大きなハンデを付けられました。その他重量差が結構あるので、過去データで重量別の成績を取り上げてみます。入着率がいいのは860㎏~870㎏。実績がありトップハンデから少しハンデを貰っている馬というところでしょうか。今回はメジロゴーリキコマサンエースゴールドハンターが860㎏、インビクタアオノブラックが870㎏です。

重量㎏成績【1着/2着/3着/着外】入着率と備考
8300/0/1/233% 2017キサラキク3着
8400/0/0/30%
8504/2/3/2725%
8603/6/4/1248%
8703/2/1/746%
8800/0/1/614% 2020コウシュハウンカイ3着


■同年度重賞実績
これは重量とも関係しているのですが、同年度の重賞で3着以上の入着実績がある馬で、北見記念で3着以内に入っている馬は、30頭のうち24頭。8割の確率です。
なお同年度で重賞入着実績がなく、北見記念で入着した6頭のうち、
1頭は牝馬
3頭は帯広記念かばんえい記念で連対
1頭は前年の北見記念で連対
と牝馬か高重量実績のある馬…となっています。
コマサンブラックは帯広記念3着…う~ん微妙…。
今期重賞で3着以内に入着が無い馬(こっちの方が少ないので(笑))はコマサンブラックアアモンドグンシンキョウエイリュウです



 今回はメムロボブサップの890㎏をどう見るか…だと思います。880㎏でガクンと入着率が下がりますし(そもそも880㎏の出走が少ない)、過去10年で890㎏で出走した馬もいないのです。さすがにちょっときついのかなぁ…そして隣はアオノブラック。スタートからゴールまで競る姿も想像できます。…でも強いもんなぁ。800㎏台なら押し切ってしまいそうな気もしなくもない…重量でいうならばアオノブラックはライバルから20㎏貰えているのは大きいです。3連覇もかかっています。
 そして、ちょっと驚いたのがゴーリキさんの手綱を鈴木騎手が取ること。3歳の時以来です。そして1枠。ゴーリキさんは端枠は内も外もダメではないです。なによりアオノブラック、メムロボブサップ、インビクタといった有力どころと離れてくれたのはプラス材料だと思います。競って先行する形にならないので。

◎はアオノブラック、〇はメジロゴーリキ、▲がメムロボブサップでしょうか。◎〇の2軸流しでメムロボブサップ、インビクタ、ミノルシャープ、コマサンエース、とコマサンブラック(騎手と帯広記念の実績を買います)まで手広く流す…

とここまでが一応データ予想。といっても負担重量と同年度重賞実績&騎手成績しかファクターが無いのですが(^_^;

で、実際はもうメジロゴーリキの単!複!お約束です。そしてゴーリキから馬連で気になる馬全部流し!&8枠二頭との三連複。となります。だってねえ…。ゴーリキさんを応援できる日々もあとわずか。勝っても負けても、馬券(券じゃなくてスマホだけど)握りしめて応援したいじゃないですか。鈴木マジックを期待しております。(これで勝っちゃうと、それはそれで、西謙さんとのコンビも見慣れていたのでちょっと寂しくはあるのですが…)

レースレビュー

接戦を制してアオノブラックが三連覇達成
どちらも強かった!
というよりメムロボブサップを負かせるのは
もはやアオノブラックしかいないのかもしれません

 いやあ、手に汗握る接戦でした。まるで今日の日本シリーズ第3戦のようです。隣枠で競る事で何かまぎれが起こってくれないかな…などと思いましたが、そんな隙は二頭にはありませんでした。オレノココロとコウシュハウンカイのようにしばらく2強の時代が続くんだろうなぁと思わされたレースです。
 アオノブラックはもらった20㎏をしっかり結果に反映させました。でも2着のメムロボブサップの強さを改めて感じるレースでもありました。勝ち馬にわずか0.7秒差。きわどい勝負で、アオノブラック陣営も何とかハンデのおかげでしのぎ切った…という思いだったのではないでしょうか。馬場が軽くて降りてから止まらずに最後まで行けたことも大きかったのかと思います。
 勝ち馬とほぼ差のない2着だったメムロボブサップ。890㎏のトップハンデで北見記念を勝った馬は20年前のスーパーペガサスまで遡らないといません。そしてスーパーペガサスは7歳~10歳までばんえい記念を前人未踏の4連覇した馬です。勝ち馬とほぼ同タイムの2着だったメムロボブサップも、無事であればばんえい記念を複数年連覇するのだと思います。
 3着はゴールドハンター。末脚のキャンターのイメージから、いつももうそろそろ重量が堪えるんじゃないか?と思いながら見るのですが、古馬になってことごとく予想を裏切ってくれます。そろそろ認識を本当に改めないとなぁ…。(もちろん、データではピックアップできていたので、三連複で流しています。アオノブラックとメジロゴーリキから!)ばんえいグランプリでも書きましたが、この馬はアオノブラックと母方はいとこで父は同じ。重量対応できても不思議ではないのです。もちろん、軽い馬場も味方したとは思います。4着だったインビクタは障害を下すところまでは上位2頭と好勝負でしたが末脚で差が出ました。やはりインビクタも7歳の今が完成期なんだろうなと思います。

 さて…ゴーリキさんは…う~~ん軽い馬場と展開?騎手との折り合い?衰え?そもそもの実力差?…敗因はいろいろ言えそうなんですが、どれもあまり認めたくないなぁ…特に後半二つ(笑)。でも後半二つなんだろうな。きっと。でも鈴木騎手は道中すごく大事に乗っていて、坂下でも十分すぎるほど溜めていました。これで2障害を一腰で行けないのか…と、ちょっと切なくなりました。ただ、やる気のないゴーリキさんを座らせないでちゃんと障害越してゴールさせてるのはさすが鈴木騎手だなと(笑)
 去年もものすごい期待とともに北見記念を外しているので…どうなのかなぁ…どこかでゴーリキさんを叫べる機会もまだある…と信じています。

レース結果