2024年度重賞戦記 2/3 翔雲賞

過去10年の「人気」「騎手」「馬番」
ピックアップデータは「前3走成績」「馬体重」
■人気別成績【1着.2着.3着.着外】
1番人気【1.0.1.2】
2番人気【2.0.0.2】
3番人気【0.3.0.1】
4番人気【1.0.2.1】
5番人気【0.0.1.3】
6番人気【0.1.0.3】
7番人気【0.0.0.4】
8番人気【0.0.0.4】
9番人気【0.0.0.4】
10番人気【0.0.0.4】
まだ4回しか実施がなく、サンプルにもならないとは思うのですが…気休め程度に。1番人気が圧倒的なわけではなく、上位人気が拮抗している感じがあります。上位人気4頭をボックスで買っていると大体当たる…。ここまで何回か対戦があるので、今の時点での完成度でははっきり差がついていて、7番人気以降の入着はありません。
■騎手:過去に勝ちのある騎手をピックアップしました
騎手名 :【1着.2着.3着.着外】
鈴木騎手 :【2.2.0.0】
菊池騎手 :【1.1.0.2】
船山騎手 :【1.0.0.0】
今回はまだ4年分しかデータの蓄積が無いので、3着以上入着3回ではなく勝ち鞍がある騎手をピックアップしました。鈴木騎手が圧倒的です。まだ連対外したことないんですよ!この記録が今年も伸びるのか?!ひそかな楽しみです。今年はアルイテイコウの手綱をとります。
■馬番:馬券圏内に入着した回数を馬番ごとに記載します
本レースはまだ過去4回しかないので、割愛します。
■前3走成績【1着.2着.3着.着外】
前3走中の上位入着の有無を見てみました
勝ちがある【3.3.2.14】
連対がある【0.1.2.5】
3着がある【1.0.0.4】←キングフェスタ
入着無し 【0.0.0.4】
明け三歳のこの時期に重賞を出る馬たちなので、クラスを問わなければ前3走のどこかで勝ち負けをしている馬が多く、前3走連対が無い馬はほぼ来ていません。唯一の例外はキングフェスタ。キングフェスタは2歳重賞勝ちの実績がありました。
■馬体重【1着.2着.3着.着外】
1000㎏以上【1.2.4.9】
975~999㎏【2.2.0.7】
950~974㎏【0.0.0.6】
925~949㎏【1.0.0.4】←キングフェスタ
900~924㎏【0.0.0.1】
2歳馬の重賞ではかならず取るデータ。頭数が少ない分細かく刻んで取ってみました。キングフェスタを除く全ての入着馬が975㎏以上でした。そのキングフェスタも944㎏。950㎏以下の場合は2歳重賞実績が必要になります。
■おまけ 新馬戦と2歳重賞
・新馬戦
2歳世代戦では必ず見る新馬戦の成績。翔雲賞でも3着上位入着した12頭の馬の内11頭が連対。残りの1頭、マサタカラも3着と上位には来ています。新馬戦は連対していることが条件です。
・2歳重賞
実は関連性を見出すには事例がまだ少ない事と、収集してみたものの必ずしも直結していないな…という印象があったので、おまけとして。ナナカマド賞とヤングチャンピオンシップ(YCS)の上位馬の成績と、未出走馬の翔雲賞の成績です。
ナナカマド賞1~3着馬【2.2.1.5】
ナナカマド賞未出走馬 【1.1.1.14】
YCS1~3着馬 【2.1.3.5】
YCS未出走 【1.2.0.15】
もちろんナナカマド賞を6着に負けて翔雲賞を勝ったライジンサンや、ヤングチャンピオンシップを4着に負けて翔雲賞を勝ったキングフェスタのように、上記条件に当てはまらない入着馬もいます。確かに上位入着馬の方が入着率はいいですが、未出走からも勝ち馬が出ているので、必ずしも「2歳重賞実績=翔雲賞の上位」ではなさそうです。
人気はYCSを圧勝したスーパーシンとナナカマド賞を勝ったキョウエイエースが分け合う形になるでしょうか。そこにスタージャガー、アバシリタカラコマ、ウンカイダイマオーといった重賞戦線で頑張ってきた馬達。また第1回能力検査の1番時計馬、スターイチバンも戻ってきました。前走は人気の一角になるキョウエイエースの2着でした。さてこれらの馬達が2強に割って入れるでしょうか。
一応データの条件で絞ると、
・新馬戦連対
・975㎏以上
・前3走で連対
という条件で絞ってみると…スタージャガー以外すべての馬が当てはまります。実はスタージャガーの前走3着は1.2秒差の僅差、かつA-1クラスのものなので、これで切るのもなんだかな…という感じです。今年はみんな粒ぞろいなのだと思います。
という事で、
・新馬戦勝ち
・1000㎏以上
・前3走で勝ちありor前走A-1クラスで連対
・鈴木騎手騎乗(これは1頭だけですが(笑))
と条件を厳しくしてみました。
残ったのはアルイテイコウ、スターイチバン、ビックコンボ、キョウエイエース、スーパーシン、アバシリタカラコマ…これでも半分も絞れません…今年は前走1000㎏超えが7頭もいて大柄な馬が多い印象があります。
という事でこの中から◎〇を選ぶのですが…過去の勝ち馬は第一回のタカナミを除けば、2歳重賞のどちらかを勝っています。ということで、スーパーシンとキョウエイエースの2頭の◎と〇で良いのかな…と。すみません。身もふたもない硬い予想になっております。ちなみに…第2回の勝ち馬キングフェスタはナナカマド賞1着、YCS4着でこれはキョウエイエースと一緒。第3回の勝ち馬キョウエイプラスはナナカマド賞2着、YCS1着とスーパーシンと一緒なんです。YCSの強い勝ち方からきっとスーパーシンの方が人気になると思いますが、キョウエイエースも十分巻き返せると思います。三番手評価はアルイテイコウ。鈴木騎手の5年連続連対は厳しいかもしれませんが、5年連続馬券圏内は十分あると思います。
…とぜんぜんフィルターになっていないデータはここまでで…やはり推し馬、心の◎はスーパーシン!彼に強い勝ち方で勝って、イレネー記念に向けて弾みをつけてもらいたいなと思っています。
レースレビュー (レース後)
スターイチバン、強かったです。能力検査の一番時計馬。一昔前に比べて「第一回の一番時計」という金看板は一昔前ほど輝かしいものではなくなってきた感はあるのですが(第一回に合わせて無理に調整しない新馬が増えてきたので、2回、3回にも有力馬が出るようになりました)それでも好素質であることに変わりはなく、近年でもアルジャンノー(YCS)やキョウエイリュウ(ナナカマド賞、YCS)など、1番時計馬が2歳重賞戦線で活躍することは多いので、スターイチバンは「第一回の1番時計」というだけで注目もしていましたし、馬券も購入していました。
自身で前に行き、障害を歩いてすんなり上げ切り、その後も止まらずに歩き切る。本当にしっかりとした内容で、重量が増えても問題なさそうなレースぶりでした。西謙一騎手が「馬がこちらの言う事を聞いてくれるようになった」と話す通り、能力検査では西騎手はかなり座り座りで馬の様子を慎重に伺いながらのレースでした(それでもすんなり上って後半のこり30mまでキャンター。抜けて強かった)素質馬が成長して素質通りのレースをしている。本当にうれしい限りです。イレネー記念でも有力候補の一角に躍り出ました。
2着はココロノニダイメ。9番人気でしたが、そもそも私の怪しいデータで言えば今回ほとんどの馬が好走条件を満たしていて、どれが上位に来てもおかしくはない粒ぞろいのメンバーでした。後ろから行って十分溜めて2障害にかかった分、前半前にいった馬達をとらえられたのだと思います。長澤騎手の好騎乗でした。長澤騎手はゴールドハンターのイメージもあるんですが、差してくる競馬が上手いなぁと思います。
私の推しの仔スーパーシンは3着。いいレースをしていましたが最後詰まりました。後10mのところでは馬連も馬単も取った!と思ったんですけどね…660キロで前々でペースを作ってレースをして最後ギリギリまでスターイチバンと競っていたのですが最後は20㎏のハンデかな…。明け3歳の若駒で20㎏のハンデ差はものすごく大きなものだと思っています。ハンデが付けられた馬の中では最先着で、最後まで勝ち負けの争いをしていました。イレネーでは十分巻き返せるし、イレネー記念だともう少し前半のペースが遅くなると思います。
4着は私の4番手評価だったアルイテイコウ。鈴木騎手はうまく乗っていました。坂を下ったところでいい脚を見せていて、最後10mでは三連複も取れた!と思ったんですけど(笑) 降りてからのキャンターは素晴らしいので、イレネー記念では馬場が軽くなったら面白い存在なのではないかな…と思っています。
5着のキョウエイエースは終始となりのスーパーシンを見ながらレースをしていました。ただ障害ちょっと失敗したかな…坂の頂上でスムーズさを欠いていたようで、下りる時も大きくヨレていました。最後伸びきれなかった理由の一つかもしれません。ただ、スムーズにレースをしてもスターイチバンを負かせるほどではなかったと思います。キョウエイエースが最後ゴール前で止まったのは、隣のシンちゃんが止まってたのを見て、疲れたし、僕も、もういいでしょ?って感じに思えました。苦しいゴール前、隣や前を行く馬が止まってしまうと、あっ、自分も~!と最後の頑張りを止めちゃう馬が居るように思えるのは、私だけでしょうか(笑)。
馬券はスーパーシンの単勝とスーパーシンからココロノニダイメ以外の4頭に馬連と馬単、三連複は着板にのった5頭のうちの、ココロノニダイメを除いた4頭のボックス……いやはや…最後の10m、5m、いえ1mで頭を抱えるばんえい競馬。最後に喜ぶ場合もあるんですが、最近頭を抱えることの方が多いような気がしています(笑)