2024年度重賞戦記 8/11 ばんえいグランプリ

■人気別成績【1着.2着.3着.着外】
1番人気【4.2.0.4】
2番人気【4.2.1.3】
3番人気【1.2.3.4】
4番人気【1.3.2.4】
5番人気【0.0.1.9】
6番人気【0.0.1.9】
7番人気【0.1.2.7】
※9~10番人気以降3着以上の入着無し。
※10頭立て5回、9頭立て3回、8頭立て2回
真夏の古馬重賞、体調が整わずフルゲートになりにくい重賞です。今年は6頭だてとなりました。1番人気が苦戦する重賞だったのですが、メムロボブサップが1番人気で3連覇しているおかげで、その印象がだいぶ薄くなりました。1番人気4勝のうち3勝はメムロボブサップ、2着2回は2回ともコウシュハウンカイです。

■騎手:3着以上入着が3回以上の騎手をピックアップしてみました。
騎手名  :【1着.2着.3着.着外】
阿部 騎手 :【3.0.0.6】
鈴木 騎手 :【2.1.2.5】
藤野 騎手 :【1.3.1.3】
西謙一騎手 :【1.2.3.2】

阿部騎手の1着は全てメムロボブサップ。今年は同じコンビで4連覇がかかります。入着数が一番多い西謙一騎手は今年クリスタルコルドとのコンビでメムロボブサップに挑みます。鈴木騎手、藤野騎手は今回騎乗がありません。

馬番:馬券圏内に入着した回数を馬番ごとに記載します

着/馬番12345678910
1着
2着
3着0
10頭立て5回 9頭立て3回 8頭立て2回

今年は6頭立てなのでほとんど参考にならないなぁ…入着数が一番多い8番は空きますし。ただ1番が3勝と好走が目立ちます。今年はこの枠にヤマカツエースが入りました。

■年齢性別
牡とセン馬【1着.2着.3着.着外】
5歳【1.2.0.9】←1着メムロボブサップ
6歳【4.2.3.10】
7歳【2.1.4.11】
8歳【1.3.2.11】
9歳【2.1.1.9】
10歳【0.1.0.7】
11歳【0.0.0.1】←トレジャーハンター
5~7歳牝【0.0.0.5】
4歳と11歳の参戦、牝馬の成績は北斗賞、旭川記念とほぼ変わりません。6歳馬の入着率が一番良いのですが、今年は6歳馬の参戦がありません。5歳馬の勝ち馬はメムロボブサップのみ。5歳の2着2頭はコウシュハウンカイメジロゴーリキです。いずれも古馬のトップホースに君臨した馬たちで、ヤマカツエース、クリスタルコルドがここで3着以上に入着するようなら、ばんえい記念で馬券にからむような名馬になるのだろうと思います。

また牝馬は苦戦しています。そもそも古馬重賞へ出走する牝馬は数少ないのですが…着外5頭の中にはキサラキクやミスタカシマら歴代の名牝がいます。サクラヒメにはマイナスなデータです。サクラヒメがもし馬券圏内に入着するようであれば、2011年のフクイズミ(2着)以来で、勝てば2009年のフクイズミ以来となります。令和の名牝サクラヒメは平成の名牝フクイズミを越えられるか?ここにも注目です。なお、6歳牝馬の勝ち馬には1995年のヨウテイクインがいます。(※実は馬齢が数え年だった時代の馬齢で6歳なので今なら5歳です。ヨウテイクインについてはこちらをご覧ください)

■前走成績と人気
前走3着以内だった馬の成績は
【9.7.2.31】
前走3番人気以内だった馬の成績は
【10.8.8.26】
前走3人気以内とは実は全出走馬の約半分に該当しますし、今回の出走馬は6頭とも該当していて、あまりふるいにならないのですが…。ただ前走3番人気以内で、馬券圏外に敗れてた後にグランプリで馬券に絡んだ馬は結構いるので、買いたい馬の理由付けにはいいかもしれません。(昨年のゴールドハンターなど前走2人気4着でした)



今回は前年より20㎏軽い800㎏の斤量で出走するメムロボブサップの◎は動かしようがありません。ただ、2着以降が難しい。どの馬にも可能性がありそうです。そして6頭立てとまるで競艇のようです。三連単を2~3点で当てるか、三連複を1点で当てないと収支がプラスにならない…。普通に考えると〇は重賞2連勝中のクリスタルコルドと言いたいのですが…インビクタがクリスタルコルドより10㎏軽い重量になります。北斗賞では同斤量で1.5秒差。天気予報を見ても日曜日はパサパサ馬場にはならなさそうですし、年長の意地を見せてくれるかもしれません。
馬券は3連単でメムロボブサップ→クリスタルコルド→インビクタ。メムロボブサップ→インビクタ→クリスタルコルド。この2点かなぁ…。

心情的にはサクラヒメを応援しています。ハンデを貰っているといっても780㎏は牝馬には過酷な重量で、データ的には強く押せませんが、ぜひとも好走してもらいたいと思っています。

強かったですよねえ!圧巻でした。
4連覇はアサギリ以来です

 6頭だてですがバリバリのオープン馬たちの対決でしたから、十分見応えがありました。いやメムロボブサップ強かった~!二障害登る前から、これだけ余裕をもって先行して坂の下について先に仕掛けられたら、もう勝つしかないよね。というレースぶりでした。
 2着はコマサンエース。ばんえい記念3着は伊達じゃない。やはりハローかけてふこふこで、最後に砂障害がある夏の重たい馬場です。勝ちタイムも2分を越えてくるようなレースだと、高重量適性がある馬が活躍するんだな…と思いました。その中でインビクタ頑張ったなぁ…1.9%とパサパサの馬場ではなかったのも良かったのかも。きわどい4着はクリスタルコルド。本当に強くなっていて、まだ5歳でこれならば、行く末が楽しみです。
 サクラヒメはこのメンバーで780㎏はちょっと「荷が重い」かな…。このメンバーでも680㎏で対戦すれば全然違うと思うのですが…。調教師や騎手の出走コメントを読んでいても、ファン投票に応える姿を見せたいという言葉が見えたので、勝ち負けはあまり意識していなかったかもしれません。無理はさせないながらも、きちんと引き切ってしかもそれほど差なくゴールしているというのは本当に強い馬だと思います。

 メムロボブサップはアサギリ以来のグランプリ4連覇。実はばんえいグランプリは連覇の多いレースです。
歴代の勝ち馬リスト
↑こちらのリンクを見ると、連覇している馬はばんえい記念で活躍した馬が多いことにも気づかれると思います。砂障害のある力の要る夏の馬場で800㎏前後という重さを曳くレース、かつあまりハンデ差が無いということもあって、ばんえい記念で活躍した馬がグランプリでも活躍することが多いのです。(数年前までBG1でした)
 4連覇のアサギリは獲得賞金1億円ホース。同じく4連覇したメムロボブサップも…2007年に引退したスーパーペガサス以来の1億円達成の夢を見てしまいます。まずは無事であることが何よりですが、ミラクルホースの次のレースも楽しみです。

 

レース結果