2023年度 重賞戦記 1/28 ヒロインズカップ ~レビュー追記~
過去10年の「人気」「枠」「騎手」
ピックアップデータは
「重量」「年齢」
■人気別 馬券圏内入着回数
1番人気:1着1回/2着1回/3着2回
2番人気:1着3回/2着4回/3着1回
3番人気:1着4回/2着1回/3着3回
4番人気:1着0回/2着3回/3着0回
5番人気:1着2回/2着1回/3着0回
6番人気:1着0回/2着0回/3着1回
7番人気:1着0回/2着0回/3着3回
1番人気が非常に苦戦するBG1です。BG1だけど別定戦でかなり重量差があります。オープンで活躍する人気馬がこぞって重量差で負けている印象があります。ナナノチカラ、キサラキク、ミスタカシマ、サクラヒメと名だたる牝馬達が1番人気で負けています。いままであとちょっと届かなかった牝馬がここで栄冠を手にする…といったパターンが多いようで二番人気、三番人気の勝率が良いです。
■騎手:3着以上入着が3回以上の騎手をピックアップしてみました。
藤本騎手 :3勝/2着2回
阿部騎手 :2勝/2着3回/3着1回
西謙一騎手:1勝/2着2回/3着1回
島津騎手 :1勝/2着1回/3着2回
藤野騎手 :2着1回/3着2回
藤本騎手と阿部騎手の成績が抜けています。藤本騎手はナカゼンガキタ、阿部騎手はミソギホマレの手綱をとります。
■馬番別:馬券圏内に入着した回数を馬番ごとに記載します
着/馬番 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 0 | 1 | 1 | 2 | 1 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 |
2着 | 1 | 1 | 2 | 0 | 2 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 |
3着 | 0 | 1 | 1 | 3 | 1 | 0 | 1 | 2 | 1 | 0 |
6番の3勝が目を引きます。勝ち馬は2~7にまとまっていて、外端枠と内端枠はあまり成績が良くありません。今年6番にダイヤカツヒメが入りました。
■重量
斤量別の成績です。ハンデ頭が苦戦している様子が見て取れます。780㎏が一番入着率が良いです。760㎏が4勝しているのですが、着外も多い。今年の760㎏はピュアリーナナセなのですが、おまけのデータで引っかかるのでちょっと割り引いてみています。800㎏以上は3着までで、それもわずか2頭しかいません。サクラヒメの敵は810㎏の斤量だと思います。
今年は780㎏で出走するのはナカゼンガキタとヒメトラマジックです。
重量㎏ | 成績【1着/2着/3着/着外】 | 入着率 | 備考 |
750 | 0/0/2/4 | 33% | |
760 | 4/2/1/24 | 22.5% | |
770 | 2/2/3/18 | 28% | |
780 | 3/4/3/10 | 50% | |
790 | 1/1/0/4 | 33% | 2回ともキサラキク |
800 | 0/0/2/3 | 40% | ミスタカシマ/アーティウイング |
810 | 0/0/0/2 | 0% | |
820 | 0/0/0/1 | 0% | 1頭はサクラヒメ |
■年齢別
年齢:【1着/2着/3着/着外】
4歳:【0/0/0/2】
5歳:【3/1/4/18】
6歳:【3/2/3/21】
7歳:【3/3/2/12】
8歳:【0/4/1/8】
9歳:【1/0/0/4】
9歳の1着はナカゼンガキタです。入着回数は5~7歳が8回で同じですが、率でいえば7歳馬が母数が少ないので入着率が高くなっています。次いで5歳。7歳馬はヒメトラマジック、5歳馬はピュアリーナナセ、ダイヤカツヒメ、アローリキヒメ、シンエイアロイと4頭出走しています。
【おまけ】入着最高重量
ヒロインズカップ出走までに、3着入着した最高重量です。結構はっきりした結果があって、過去10年でのべ30頭いる入着馬の中で、700㎏以上が28頭。最軽量でも690㎏でした。推しのヒメトラマジックはここに引っかかります。あとピュアリーナナセも入着した最高重量は685㎏。ちょっとこの2頭は厳しいのかな…と思っています。
810㎏のサクラヒメをどうするか…昨年より10㎏軽くなり、馬はパワーアップしているので、雪が降って軽い馬場なら「810㎏でもサクラヒメ」となるかもしれませんが、データに従ってここではあえて外します。来たらサクラヒメはすごかった!ということで(^_^;)連対はキサラキクしかいない790キロのミソギホマレも斤量が厳しいかなぁ…と思っています。
780㎏のナカゼンガキタ、藤本騎手も魅力です。そしてナカゼンガキタ自身は1枠を苦手にはしていません。◎といいたいところですが年齢…9歳の1頭はナカゼンガキタなので、十分可能性はあるのですが、二番手評価で〇。では1番手は?770㎏で6枠に入ったダイヤカツヒメを選びます。馬券の買い方としては連単は難しいのでダイヤカツヒメとナカゼンガキタの2頭軸で広く三連複。基準は5歳~7歳の770~780㎏、入着最高重量が700㌔以上…ということで、アローリキヒメ、シンエイアロイ、ブルーレジーナの三頭。そしてミソギホマレ。790㎏は厳しいですがキサラキクは連対している重量ですし、何より手綱を取るのは女子のエスコートをさせるならこの人!という阿部武さん。過去10年で6回入着はさすがに抑えておかないと…。
…データではこんな感じですが…
応援馬券はヒメトラマジック!ゴーリキさんの妹ですものね~。ここは厳しいと思いますが一つでも上の着順を!単複少しずつ買って、三連複の流しにも混ぜて、応援します。
レースレビュー
牝馬版ばんえい記念を見ているような、力の入る好レースでした。サクラヒメのど根性!すごかったなぁ。馬体がゴールに入った時は、ああ、やっぱり810㎏でもサクラヒメだったか~と思いましたが…810㎏はやはりキツイ。それでも3着でゴールしたのは本当に素晴らしかったです。前半71秒かかっている重たい馬場で、先行した馬はみんな最後苦しい苦しい中でのゴールでした。
ダイヤカツヒメが最後差しきれたのは斤量差が大きいのかな。でも抜群の先行力と障害の上手さ、そして最後まで歩き切る気力。ヒロインにふさわしい力走でした。そして私が無印にしたピュアリーナナセが2着。本当に恐れ入りました。ハンデを貰っていたこともありますが、760㎏は彼女にとっては未知の高重量。よく曳ききったなぁ!とびっくりです。じっくりじっくり2障害下で溜めて、上手に障害を越えて…鈴木騎手の素晴らしい手綱さばきとレース運びだったと思います。
差のない4着はナカゼンガキタ。惜しい!第二障害で膝をつかなければ勝ち負けまで絡めたのではないかと思います。実はナカゼンガキタとダイヤカツヒメのワイド馬券を一番厚く持っていたので、馬券的にはかなり惜しかったのです(笑)。でも、ゴール際のサクラヒメにあとちょっと!がんばれ!!!と馬券そっちのけで応援してしまいました。馬券は結局ダイヤカツヒメの単勝だけ(^_^;。でも、本当に見応えのあるレースで、当たりはずれは二の次で、サクラヒメの強さに感動しました。BG1だし定量でいいんじゃないのかな…とはミスタカシマを応援していた時から思っていることではあるのですが、今年もその気持ちが強くなるレースでした。
推しのヒメトラマジックさんは残念ながら10着。でも780㎏を無事曳き切れただけでも褒めてあげたいです。頑張ったよ!