ばんえい記念ツアー③ ハッピーエンドの風景~引退式~
ばんえい記念ツアーで毎年見る風景
毎年ばんえい記念のツアーでかならず何頭かのお別れ会を見ることになります。今年は5頭と多く、あ、そういえばこの時間引退式だった!と慌ててパドックに駆けつけていました。
引退式をやってもらえる競走馬たちは、活躍をして競走馬生活をハッピーエンドで終え、第二の馬生に踏み出します。その区切りのセレモニーには関係者やファンの温かい思いやりが詰まっていてとてもいいものです。引退式の様子はばんえい十勝からYouTubeで公開されているので、それぞれリンクを貼っておきます。もしよろしければ名馬たちの門出の映像を見てやってください。
ブチオ&フォルテシモの引退レース
引退式の前に…引退式をおこなったブチオとフォルテシモが最終レースを走りました。2頭の引退レースのパドックと、フォルテシモのレースの写真です。思えば昨年もブチオはイレネー記念の日に走っています。朝調教の見学会でも撮影したことがあって、私はブチオとの遭遇率がとても高いんです(笑)
フォルテシモ&アーティウイング
二頭は同じ牧場出身の同い年。そして同じ厩舎。ずっと一緒に過ごしてきただろう2頭は、おそらくこの先も同じ牧場に帰るのかな?
二頭とも無事にお母さんになれますように。そして子供たちもまた一緒に同じレースに出る…そうなったら素敵ですね。
ところで、この2頭、どちらも主戦は坂本厩舎所属の阿部騎手です。牝馬の重賞で出走がかぶることが多く、その際アーティウイングは他の騎手が手綱を取ることが多くなっていましたが、3~4歳時は阿部騎手も数多く手綱を取ってきました。つまり引退式はどちらも阿部騎手がエスコート。フォルテシモで記念撮影したら、アーティウイングで記念撮影。と撮影をはしご。
…う~~~ん。まさに両手に花!
と思っていたら、後ろから「まったく…女から女へ…」とやじる?!ファンの声が聞こえて周囲がひとしきり湧きました(笑)
いやまあ、色男ですものねぇ。言いたくなる気持ちもわかります。
フォルテシモとアーティウイングの引退式の様子はYouTubeで公開されています→(リンクはこちら)
ブチオ
それはそれは見ていて微笑ましい引退式でした。ブチオは今井調教師ご一家の家族の一員だったんだなと思います。そしてファンが本当に多い馬でした。引退式は1R前だったんですがパドック前には多くの人が集まっていました。
ぶち柄のつなぎで登場。オリジナルの肩掛けと、ニンジンのレイ、フリフリのぶち柄のリボン。もう、愛情めいっぱいの引退式です。お姉さん二人に引かれて…あれ?これもまた両手に花?!…でも、ちゃんと立ちなさいね!ほら、前向いて!とお姉さんたちからたしなめられている弟のようでした。ちなみに引退式の途中でレイの人参ポキっと折って(良い音していました)ブチオにあげていました。食べられる装飾を付けて引退式に登場した馬を見たのは初めてです(笑) 種馬になれて本当に良かったね。どうかいい子を送り出せますように。タイトルにつかった写真はみんながブチオを大切にしていたんだな…とわかる素敵なシーンです。
ブチオの引退式の様子はYouTubeで公開されています→(リンクはこちら)
キタノユウジロウ&マツカゼウンカイ
最後に…ばんえい記念を終えて最後のお披露目に登場したキタノユウジロウとマツカゼウンカイの引退式。2頭ともばんえい記念、がんばりました。特にマツカゼウンカイは初挑戦にして4着。最後の歩きは力強かったです。2頭とも1㌧を曳ける馬だけに、もう一年挑戦する姿を見たかったけど…その分産駒の活躍に期待したいと思います。
キタノユウジロウ&マツカゼウンカイの引退式の様子はYouTubeで公開されています→(リンクはこちら)
5頭とも本当にお疲れ様でした。これからはおいしいごはんをしっかり食べて、元気に過ごして、1日でも長生きしてほしいです。…そして一頭でも多く、面影のある産駒が競馬場で見られますように。