第47回ばんえいオークス データ予想(結果追記あり)

第47回ばんえいオークス(BG1)
3歳牝馬オープン 定量

 日本で一番遅くに開催される真冬のオークスです。重量は670㎏定量戦。3歳牝馬たちにとっては厳しい斤量での戦いになります。
 牝馬限定のBG1は3歳牝馬の頂点を決めるオークスと、古牝馬の頂点を決めるヒロインズカップの2レースのみ。貴重な牝馬の勲章となっています。
世代頂点を決めるハンデ差なしの定量戦。同じ定量戦のばんえいダービーは固い傾向があるのですが、オークスダービーほどは人気通りには収まらないようで…

■人気別 馬券圏内入着回数
1番人気:1着4回/2着1回/3着1回(着外4回)
2番人気:1着3回/2着2回/3着2回

3番人気:1着0回/2着2回/3着0回
4番人気:1着2回/2着1回/3着1回
5番人気:1着0回/2着2回/3着2回
6番人気:1着0回/2着2回/3着0回
7番人気:1着0回/2着0回/3着2回
9番人気:1着1回/2着0回/2着1回
10番人気:1着0回/2着0回/3着1回

1着馬の最低オッズは
2021年:サクラヒメ(1.4倍)
最高オッズは
2016年:ホクトノホシ(67.4倍)

1番人気が着外に負けた年が4回あります。1人気馬の取り捨てが難しいところです。そして、3着馬は5番人気以下から6頭。10番人気からも出ています。じゃあ荒れるレースなのか?と言うと、1~2番人気から7頭、4番人気までで9頭の勝ち馬が出ているので、上位人気を信用して馬連や3連複で紐荒れを狙う…という買い方が良さそうです。

■枠:馬券圏内に入着した回数を枠ごとに記載します

着/枠12345678910
1着02004120
2着00231011
3着2012011111
10頭だて9回、9頭だて1回

 
6枠の勝ち数が目だちます。今年はサウスグリンが入っています。

■馬体重
入着馬の中で
最軽量は912㎏のツルマキイチバン。
最重量は1094㎏のサクラシュンカです。
900㎏台の入着馬は10頭、
マイナス体重での出走も10頭います(最大で-10キロ減)
プラス体重の最大は34㎏。
900㎏台でも、マイナス体重でも、馬体重はあまりこだわらなくても良さそうです。

■騎手:3着までの入着が3回以上の騎手をピックアップしてみました。
鈴木騎手 :1着2回/2着1回/3着1回
西将太騎手:1着2回/2着1回
藤野騎手 :1着1回/2着1回/3着1回
2勝を挙げているのが鈴木騎手と西将太騎手。今年は鈴木騎手がホクセイサクランボ、西将太騎手がサウスグリン、また藤野騎手がサツキヤッテマレに騎乗します。

■厩舎:3回以上の入着がある厩舎をピックアップしてみました。
小林長吉厩舎 1着1回/3着2回
3回以上の入着は小林厩舎のみ。今年はアローリキヒメが小林厩舎からの出走です。

■重量
3着入着最高重量
600㎏~620㎏:13頭
630㎏~660㎏:11頭
670㎏~690㎏:6頭
クインカップの時、良績を残した重量と結果に関連があるように思えたので、経験重量と成績についても調べてみました。
しかし数字を見ると空振りだったようです(^.^;。600㎏~620㎏までしか入着経験が無い馬が13頭もいるので、670㎏の重量はそれほど気にしなくても良さそうです。載せなくてもいいかなと思ったのですが、結構数字取るのが大変だったのが悔しくて載せちゃいました。ブログならではです(笑)。

ただ、オークス出走前に670㎏を超える重量で、入着経験がある馬は全頭連対しています。
人気馬を軸にするときの最後のフィルターに役立つかも知れません。
ちなみに最高重量は690㎏で1着だったミスタカシマ。その強さを実感できる数字です。

なお、今年は670㎏を超える重量で入着経験がある馬はいません。B2-1特別のレースで665㎏だったピュアリーナナセ(1着)、ニシキマリン(2着)、シンエイアロイ(3着)3頭が、一番重い斤量で入着をして、オークスに臨みます。


■前走 オークス過去10年の3着入着馬30頭の前走条件、成績、オークスの結果を表にまとめてみました。

前走出走条件:出走頭数前走着順:1着/2着/3着/着外オークス着順:1着/2着/3着
3歳オープン:3頭2/0/0/12/1/0
Bー1:5頭1/1/1/23/1/1
Bー2:5頭1/2/0/21/2/2
Bー3:5頭0/2/0/31/2/2
Bー4:9頭2/0/1/63/3/3
Cー1:3頭1/0/0/20/1/2


勝ち馬は前走Bクラス以上から。B-4クラスから勝ち馬&入着馬が多数でているので、BクラスであればB-4クラス出走まで一考が必要です。
3歳オープンとはばんえい菊花賞組です。ばんえい菊花賞の勝ち馬2頭、ミスタカシマとサクラヒメはばんえいオークスも1番人気に応えています。イオンは2着に敗れましたが、直行した馬は3頭とも連対しています。今年はばんえい菊花賞からばんえいオークスへ直行した馬はいません。なお、菊花賞にはピュアリーナナセ(7着)とホクセイサクランボ(10着)の2頭が出走しています。

■関連レース
オークスまでの間で3歳牝馬限定のオープン戦は黒ユリ賞と福寿草特別しかありません。オークスまで間は空くのですが、この2レースがやはり成績も関連性があります。

福寿草特別:出走24頭 24頭の内訳は1着6頭/2着3頭/3着3頭/着外12頭
黒ユリ賞 :出走26頭 26頭の内訳は1着6頭/2着4頭/3着3頭/着外13頭

ほとんどのオークス入着馬がこの2つのレースに出走しています。
ただ半数は着外なので、出走が条件です。


■出走馬:定量670㎏(黒ユリ賞/福寿草特別(orイレネー記念)/前走条件と着順)
※21年からイレネー記念が福寿草特別の前日に組まれるようになり、イレネー記念に参戦する牝馬は福寿草特別に出走できなくなりました。イレネー記念に出走した馬は福寿草特別の代わりにイレネーの着順を記載します。

1枠 スイ 長澤騎手
   黒ユリ賞未出走/福寿草特別4着/B3-1 6着

2枠 ダイヤカツヒメ 赤塚騎手
   黒ユリ賞2着/イレネー記念8着/B3-3 5着

3枠 サツキヤッテマレ 藤野騎手
   黒ユリ賞3着/イレネー記念5着/B3-3 3着

4枠 ホクセイサクランボ 鈴木騎手
   黒ユリ賞5着/イレネー記念7着/B2-1 8着

5枠 シンエイアロイ 金田騎手
   黒ユリ賞6着/福寿草特別1着/B2-1 2着

6枠 サウスグリン 西将太騎手
   黒ユリ賞未出走/福寿草特別8着/B3-1 4着
 
7枠 ニシキマリン 藤本騎手
   黒ユリ賞4着/イレネー6着/B2-1 3着

8枠 スーパードリーム 島津騎手
   黒ユリ賞7着/福寿草特別3着/B3-3 7着

9枠 アローリキヒメ 西謙一騎手
   黒ユリ賞未出走/福寿草特別未出走/B3-2 10着

10枠 ピュアリーナナセ 渡来騎手
   黒ユリ賞1着/福寿草特別未出走/B2-1 1着

 人気は黒ユリ賞馬、ピュアリーナナセに集まると思うのですが外端枠に入りました。外端枠で出走したことは4回あって1着1回、2着2回、着外1回。とりあえず数字上で見る限りは苦手ではなさそうです。(こういった馬の個性についてはぜひ、定政さんや木本さんの解説聞くことをお勧めします。外端枠が苦手な馬はちゃんとネット中継の予想時に話してくれます)
 今年は、ばんえい菊花賞で入着する、B1クラスの馬がいる…といった形での抜けた存在はいません。ですが、前走B2クラスに出走した馬が4頭いて、B-4クラス以下の馬がいない…という粒のそろったメンバーになっています。前走B2-1組上位入着組、ピュアリーナナセ、ニシキマリン、シンエイアロイの中から勝ち馬が出るのではないかと思います。なかでもピュアリーナナセが強い勝ち方をしたので、ここに◎。すみません。捻りも何もなく…(^_^; ただ、相手はニシキマリン、シンエイアロイでおしまい…とはならないと思っています。私の推し馬、サツキヤッテマレも世代戦の実績があります。イレネー記念では670㎏で牝馬では最先着ですし、十分勝負になると思います。心のグリグリ◎はこの馬です。あとは枠と騎手でサウスグリン。2着、3着には何が入っても不思議ではないメンバーです。枠や騎手といった要素も影響するのでは?と思っています。
 
 予想は予想として、応援している馬の晴舞台!今度こそちゃんと推し馬の馬券を買いたいと思います。がんばれ~サツキヤッテマレ!
 

結果:答え合わせ

それにつけても見事な外しっぷりです
でもこうしか買えなかったからこの馬券に悔いはなし&反省もなし(笑)

1番人気は4回着外に飛んでるんですよね。とはいえ…これはちょっとデータでは拾えなかった単勝だなぁ。いや、人気以外は条件は満たしている馬だったんですが(そもそもオークスの入着条件が条件といえないくらいふるいになってない)それでも黒ユリ2着だし、騎手コメントを読んだら軽い方が良い。と赤塚騎手も言っているし。今日の馬場では要注意だな…と流す相手には加えたのですが…。というよりそもそも買ってないスイが来ているし、ピュアリーナナセが圏外に消えているし、応援していたサツキヤッテマレがあとちょっとで入着を逃しているし(笑)
当たりもかすりもしていない予想です。やれやれ…自信なくすなぁ。

 しかし今日は馬場が早かった!1分20秒6って直近10年の最速です。本来ばんえい競馬の重賞、それも定量戦なら2分近くかかって欲しいところなんだけど…。2分とは言わないまでも、1分50秒台で決まるレースだったならもっと全然違う結果になっていると思います。そもそも今年のオークスはレベル差がそれほど大きくなくて、こういう結果になっても不思議ではない。馬場一つ条件一つだったと思います。
 勝ったダイヤカツヒメも2着のスイも、前に前にいけたこと、行けるスピードがあったこと勝因かなぁ…。本当にスイは全く視野に入っていなくて(笑)でも木本さんお見事でした。こういう上がり馬を探せるデータ収集方法って何かあるかな?直近3ヶ月の勝ち数(あるいは入着数)でも集めてみようかな?

 サツキヤッテマレは得意じゃない条件の中でよく頑張ったと思います。もう少し時計のかかる馬場だったなら…。ホクセイサクランボは自分のペースで障害を越えて最後の差し脚にかけた感じ。鈴木騎手の上手さと、追う技術のすごさを見た気がします。ピュアリーナナセは追走で焦ったかな…障害つまずいちゃった。躓いて立て直してでは、この快速馬場だと間に合わない。先に第二障害降りたら止まらないから…事前コメントで早い流れの競馬を心配していたけどまさに心配した通りになってしまって…。
どんな一番人気でも第二障害で簡単に馬券圏内から消えてしまう。ばんえい競馬の怖さだと思います。

結果