第34回はまなす賞 データ予想(結果追記あり)
すみません!データ集計に大きなミスがありました(><)
重賞直行組が…と得意になって書いていましたがそのデータ集計にミス。直行組は5頭、そのうち3頭が勝ち馬で、その3頭はいずれもはまなす賞で2着でした。データ更新しています。クリスタルコルドは初めて重賞連勝した馬ということになります。
来年も重賞直行組は重賞を勝った馬は「軸馬として良いよ」というデータには変わり有りません。
大変失礼いたしました。
第34回はまなす賞 BG3
3歳・4歳オープン 別定 4
ばんえい競馬の世代戦の面白いところは、世代間交流戦があることだと思います。2歳から始まり、3年の長きにわたりクラシック戦線が続くばんえい競馬ならではです。(世代重賞路線について詳しくは、ばんえい十勝公式サイトの重賞レース紹介のロードマップをご参照ください)
1歳年上が圧倒的に有利かと思いきや、ハンデの妙で3歳が上位に来ることもままあります。世代間の実力差、暑い時期の調整そしてハンデと難解な要素がたっぷり詰まっているレースです。
別定4とは「番組編成会議にて決定する」とあり、今年のはまなす賞は「3歳オープン700kg、4歳オープン710kg、1重量格ごとに10kg加減する」という条件になっています。オーシャンウイナー、キングフェスタと両世代のオープン馬は出走しないので、4歳のA2クラス3頭、イワキダイヤ、ネオキングダム、マサタカラと、3歳のA1クラスのヘッチャラが690㎏でハンデ頭になります。最軽量は3歳B1クラスのツガルノヒロイモノと3歳セン馬で10㎏ハンデをもらったA2クラスのトワイチロの670㎏。
今年は3歳牝馬の出走がなく、A1クラスの牡馬やOPクラスの出走もないため、比較的ハンデ差の幅が少ないメンバー構成になりました。
■人気別 馬券圏内入着回数
1番人気:1着2回/2着3回/3着2回
2番人気:1着3回/2着1回/3着1回
3番人気:1着3回/2着2回/3着3回
4番人気:1着2回/2着2回/3着2回
5番人気:1着0回/2着1回/3着1回
7番人気:1着0回/2着1回/3着1回
1着馬の最低オッズは
2012年:オイドン(2.4倍)
最高オッズは
2020年:ゴールドハンター(8.5倍)
難解なレースですが、予想もしないような馬が勝つこともありません。そもそも人気が拮抗する場合が多く、勝ち馬の単勝オッズを見ても割れた上位人気の何かが勝つ。といった印象のレースです。軸流しよりボックスがおすすめのレースです。
■枠:馬券圏内に入着した回数を枠ごとに記載します
着/枠 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 1 | 0 | 0 | 2 | 2 | 2 | 1 | 0 | 1 | 1 |
2着 | 3 | 1 | 1 | 2 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 |
3着 | 1 | 2 | 2 | 0 | 0 | 2 | 2 | 1 | 0 | 0 |
複数回勝ち鞍が出ているのが4、5、6枠。中枠が比較的有利と言いたいところですが、1枠の入着も多いです。外端枠でも勝ち馬が出ています。今年の端枠馬は下記の通り。
1枠:ツガルノヒロイモノ(1枠は2回走って1着1回<1人気>、5着1回<8人気>)
9枠:イワキダイヤ(外端枠は6回走って全て3着を外しています。うち4回は人気以下の着順)
柏林賞の時も思ったのですが、イワキダイヤは外端枠で苦戦しそうです。
■性齢別成績
牡3歳:1着3回/2着4回/3着2回
牝3歳:1着0回/2着3回/3着0回
牡4歳:1着7回/2着3回/3着6回
牝4歳:1着0回/2着0回/3着1回
セン4歳:1着0回/2着0回/3着1回
やはり4歳牡馬が有利なのですが、3歳牡馬もいい確率で入着しています。
挑戦そのものが少ない牝馬ですが、3歳牝馬の2着3回。4歳牝馬は3着が1回あります。2着は17年のコウシュハサマー、18年のミスタカシマ、21年のイオン。世代のトップ牝馬が軽ハンデを味方に2着に食い込んできています。4歳牝馬は14年のコウシュハクイーン。
牝馬で入着している4頭に共通しているのが、黒ユリ賞3着以上、もしくはばんえい大賞典に3着入着以上の成績を残しています。今年の紅一点ミソギホマレは黒ユリ賞2着、大賞典は除外でしたが大賞典と同格といっていい世代戦重賞のばんえい菊花賞を2着しているので、十分3着以上の条件を満たしています。
■騎手:3回以上馬券圏内入着のある騎手をピックアップしました。
阿部騎手:1着3回/2着2回/3着0回
藤本騎手:1着2回/2着1回/3着1回
鈴木騎手:1着1回/2着1回/3着1回
松田騎手:1着1回/2着1回/3着1回
西謙一騎手:1着1回/2着1回/3着1回
阿部騎手が好成績です。今年はミソギホマレに騎乗で期待が持てます。
■厩舎:3回以上馬券圏内入着のある厩舎をピックアップしました。
金田厩舎:1着2回/2着1回/3着1回
村上厩舎:1着1回/2着0回/3着2回
槻館厩舎:1着0回/2着4回/3着2回
金田厩舎、槻館厩舎の良績が目立ちます。
今年は槻館厩舎は出走が無いのですが、金田厩舎はマサタカラ、ヤマカツエースの2頭出しです。
■重量:重量別の入着成績です
650㎏:1着0回/2着1回/3着0回
660㎏:1着1回/2着2回/3着0回
670㎏:1着2回/2着2回/3着1回
680㎏:1着1回/2着1回/3着3回
690㎏:1着1回/2着1回/3着1回
700㎏:1着3回/2着2回/3着1回
710㎏:1着1回/2着1回/3着4回
720㎏:1着1回/2着0回/3着0回
最軽量勝ち馬:20年ゴールドハンター(3歳牡)
最重量勝ち馬:12年オイドン(4歳牡)
別定の重量設定が年により違うので単純に比較はできませんが、この数字を見ているとトップハンデが3着に入着するパターンが多そうです。オープンで参戦して勝ち切ったのは過去10年のうちオイドンだけです。
■関連レース
直近の重賞レースはやはり関連が深いようです。
3歳馬はばんえい大賞典、4歳馬は柏林賞になります。
また、4歳馬は3歳時代の定量戦ばんえいダービーも関連性があります。
はまなす賞3着以内に入着した30頭中、
3歳馬は12頭。うち、ばんえい大賞典の出走馬は11頭。3着入着馬は7頭
4歳馬は18頭。うち、柏林賞の出走馬は16頭。連対馬が9頭(3着は無し)
同条件のうち、ばんえいダービーの出走は16頭、3着以内入着は12頭
直近重賞とダービーの好走が条件になりそうです。
■前走:3着までに入着した馬の前走出走クラスとその着順です
・B3クラス6頭【前走着順:1着5頭/2着1頭】
はまなす賞:1着2頭/2着2頭/3着2頭
・B2クラス1頭【前走着順:8着】
はまなす賞:1着0頭/3着1頭
・B1クラス4頭【前走着順:1着1頭/2着1頭/3着2頭】
はまなす賞:1着2頭/2着2頭
・A1・2クラス2頭【前走着順:1着1頭/5着1頭】
はまなす賞:2着1頭/3着1頭
・重賞3頭【前走着順:1着3頭】
はまなす賞:2着3頭
・山鳩賞4歳OP12頭:【前走着順:1着3頭/2着3頭/3着3頭/着外3頭】
はまなす賞:1着4頭/2着2頭/3着6頭
上記データを整理してみると…
・Bクラスは勝ち負けしている馬
・世代重賞直行組は前走連対
・ステップレースの山鳩賞4歳OPの上位組は注目
(着外の3頭も4着1頭、5着2頭と着板には来ています)
■はまなす賞の出走馬
(前走成績/前走重賞/4歳馬はダービー成績)
1番 ツガルノヒロイモノ 牡3 670㎏ 鈴木騎手
(B1-1:2着/ばんえい大賞典9着)
2番 トワイチロ 牡3 670㎏ 西将太騎手
(OP特別:4着/ばんえい大賞典2着)
3番 ミソギホマレ 牝4歳 680㎏ 阿部騎手
(山鳩賞4歳OP1着/柏林賞3着・ばんえいダービー6着)
4番 ヘッチャラ 牡3歳 690㎏ 菊池騎手
(OP特別:1着/ばんえい大賞典3着)
5番 マサタカラ 牡4歳 690㎏ 金田騎手
(3歳以上選抜<OP・A1・2>:7着/柏林賞2着・ばんえいダービー未出走)
6番 ヤマカツエース 牡3 680㎏ 藤野騎手
(3歳以上選抜<B2クラス以上>:2着/ばんえい大賞典5着)
7番 ネオキングダム 牡4 680㎏ 松田騎手
(山鳩賞4歳OP:8着/柏林賞:6着・ばんえいダービー2着)
8番 クリスタルコルド 牡3歳 680㎏ 西謙一騎手
(ばんえい大賞典:1着/前走重賞)
9番 イワキダイヤ 牡4歳 690㎏ 島津騎手
(山鳩賞4歳OP:除外/柏林賞:4着・ダービー未出走)
※前走、関連レースで、好条件なものを太字にしています。
混戦模様なメンバーですが、トワイチロはハンデ恵まれているなぁ!という印象です。実績に対して斤量が軽い。データとメンバーを見比べると「ばんえい大賞典1~3着馬VSミソギホマレ」という感じがします。
有力なはずの4歳牡馬は…マサタカラの前走、とかち桂冠賞はばんえいグランプリのステップレースですから周りは格上。7着はさほど気にしなくてもいいのかもしれません。柏林賞では20㎏ハンデ差のあったミソギホマレを僅差ながら負かしています。10㎏差の今回なら。でもダービー未出走なので…ちょっと割引。
イワキダイヤは前走、前々走と除外な上、苦手の外端枠。またダービー未出走というのも気になります。
ネオキングダムはそのダービー2着馬ですがここ2戦結果が出ていません。馬体重が30㎏以上で増えたり減ったりしているのも、体調に?。夏バテしているのかな…。ばん馬ですので、10キロ程度は気にしないのですがさすがに30キロ以上となると少し気になります。馬場の助け(重馬場希望)がいるのではと思います。
トワイチロ、ミソギホマレ、ヘッチャラ、クリスタルコルド。この4頭のなかのどれに◎を打つか…。
重賞直行組が「出走重賞連対=はまなす賞連対」の確率が100%なのでクリスタルコルドに◎です。
二番手評価は正直迷います。1軸の3連複流し。
好きな馬という観点で買うのはヘッチャラとマサタカラ。どちらもデータ上で十分狙える馬なので、どう応援馬券を買うか悩むところです。
これを3連単で当てられたらカッコいいのですけど(笑)
3連単の予想をするなら、クリスタルコルド→ヘッチャラとミソギホマレの表裏。
後は当日の馬場とパドックと相談です。
結果:答え合わせ
クリスタルコルドの◎は合っていたんですけどね…三連単のミソギホマレとクリスタルコルドの順が逆になっているのは最後の最後に、馬場を考えて入れ替えました。ただ3連単は1点で当たったらカッコいいな~という見栄で買ったもので、メインは三連複です。
馬場が軽かったなぁ…。西騎手も嫌っていましたが、軽すぎてキャンター勝負になると、クリスタルコルドはもしかして厳しいかも…と思って三連複をメインにしたのですが…そして実際一度はヤマカツエースに差されたのですが、素晴らしい根性で差し返しました。隣がいないので置いて行かれた…と西騎手は言っていましたが、これで外端枠で重賞連勝なので、案外外端枠いいのかもしれません。
2軸のもう一頭、ミソギホマレは障害失敗してしまいました。さすがの阿部騎手で立て直したものの、この軽さでは前も止まらず…。最後4着まで押し上げているだけに残念。前半早すぎる展開よりは、もう少し落ち着いた流れの方がこの馬には良いのかなと思います。
この軽さならもっと積極的に、ヤマカツエースを狙うべきでした。コラムを書いた段階ではヤマカツエースは買い目に考えていなかったのですが、一つ前のレースが1分30秒台の決着。これだけ軽い馬場ならヤマカツエースもあるなと思って買い足したと…というぐらいでしたので、認識が甘かったです。
早い展開で息がつけない消耗戦になればネオキングダムの3着も…やっぱり応援しているマサタカラだって…とスケベ心やら愛情やらが入り交じり、結局強弱をつけた総流しになっています。これで取れないとは(><)。馬連にしておけばよかったなぁ…。トワイチロは2障害下までの追走で体力を使ってしまったような印象がありました。900㎏前半の若駒が10キロ以上馬体重を減らしてくるのはやはりあまりいい傾向ではないのかな…と思います。
結果惨敗なんですが、重賞勝ちの直行が良績を残すというデータは来年も使えるネタになりました。概ねデータ通りだったのでそこはホッとしています。(嘘書いてないぞ…と自分を慰めています)