第53回旭川記念 データ予想(結果追記あり)

第53回旭川記念(BG2)
3歳以上オープン 別定1−b

 歴史と伝統のある四市記念の一戦目。過去ばんえい競馬が開催された4つの市の名前(旭川、北見、岩見沢、帯広)を冠したレースは四市記念と言われ、古馬重賞の中でも伝統ある一戦として重く見られています。
 別定1-bとは本年度収得賞金200万円につき10kg加増という条件。別定重量は790㎏で北斗賞より20㎏増量です。ばんえい競馬は4月の年度初めから規定重量が2~3開催進むごとに重くなり、年度末の3月の25回開催が一番重くなります。このルールは古馬重賞の別定重量でも同様です(選抜馬による重賞は除きます)。年度初め4月のオッズパーク杯が一番軽く(720㎏)、1月の帯広記念が一番重い(900㎏)設定です。旭川記念は古馬重賞としてはまだ軽目の別定重量と言っていいと思います。

 今年の出走予定馬中、本年度獲得賞金が200万円を超えているのは3頭。アアモンドグンシン(248万)+10㎏、アオノブラック(440万)+20㎏、メムロボブサップ(292.2万)+10㎏と増重量になります。その他の出走馬は790㎏の出走です。

■人気別 馬券圏内入着回数
1番人気:1着4回/2着2回/3着3回/3着外1回(5着)
2番人気:1着2回/2着4回/3着2回
3番人気:1着2回/2着2回/3着1回
4番人気:1着2回/2着0回/3着1回
5番人気:1着0回/2着0回/3着1回
6番人気:1着0回/2着1回/3着1回
7番人気:1着0回/2着0回/3着1回
10番人気:1着0回/2着1回/3着0回

 断然固い!1番人気~3番人気でほとんど決着がついています。ただ勝ち馬は4番人気から2頭でているので、◎〇×▲と新聞などで印がついた4頭をどう組み合わせて買うか…というレースになるかと思います。5番人気以下の人気薄は2着2回、3着3回。全く来ないわけではないけれど基本ヒモに一考という感じでしょうか。古馬の一線級の重賞です。牝馬重賞や世代別定戦よりかなり固い傾向にあると思います。

 ちなみに…このレース大穴をあけた1頭は最低人気で2着に来た2014年のニシキエーカン(牡5歳)。この時の馬場水分量3.6%。私見ですが、軽くてタイムが速くなるレースでは若駒が穴をあけることが多いような気がします。

■枠:馬券圏内に入着した回数を枠ごとに記載します

着/枠10
10頭だて4回 / 9頭だて2回 / 8頭だて3回 / 7頭だて1回

 過去10年中フルゲートは4回しかないので外枠が少ないのは出走がないためです。
よく来ている印象があるのは3枠です。7/10の確率で馬券に絡んでいるので人気馬が入った時は心強いデータです。

■騎手
藤本騎手 1着2回/2着2回/3着2回
鈴木騎手 1着4回/2着1回/3着1回
藤本騎手の入着は全てコウシュハウンカイによるもの。
鈴木騎手の1着3回はオレノココロによるもの。(1回はセンゴクエース)

 もちろん騎手が素晴らしいのですが古馬重賞の過去10年のデータを取るとだいたいオレノココロとコウシュハウンカイの数字が大きく影響します。
とはいえ、安定安心の名手お二人が結果を残しています。

■性齢(性別はすべて牡)
5歳 1着1回/2着3回/3着0回
6歳 1着3回/2着0回/3着4回
7歳 1着2回/2着2回/3着1回

8歳 1着1回/2着2回/3着2回
9歳 1着2回/2着0回/3着2回
10歳 1着1回/1着2回/3着1回
まんべんなくどの年齢も来ていますが6~7歳が中心になりそうです。

■重量
770㎏ 1着6回/2着6回/3着6回
780㎏ 1着2回/2着2回/3着2回
790㎏ 1着1回/2着1回/3着1回
800㎏ 1着1回/2着1回/3着1回
今年は別定重量が790㎏からの加増なのであまり参考にならないかもしれません。
ただ加増がない馬が多く来ている傾向があるようです。

■関連レース
 同年の古馬重賞戦線2つのレースと、前年の同一レースの成績と比較してみました
・オッズパーク杯の連対馬20頭中、3着入着は15頭。
 内訳:1着5回/2着5回/3着5回

・北斗賞の連対馬20頭中、3着入着は11頭
 内訳:1着4回/2着5回/3着2回

・前年旭川記念の連対馬20頭中、3着入着は11頭
 内訳:1着5回/2着4回/3着2回

 いずれの重賞も連対している馬は成績を残していますが、とりわけオッズパーク杯の連対馬には信頼がおけそうです。

■前走
古馬重賞戦線なのでほぼすべての馬の前走はオープン特別か重賞になります。
前走連対した馬で旭川記念で馬券圏内に入着馬した馬は20頭います。
内訳:1着7回/2着8回/3着5回
関連レースもさることながら前走の結果は重視したいところでです。

 データを抽出するのに、1~3着馬+1番人気馬のレース結果データをエクセルに打ち込むのですが、旭川記念は全部で31頭しか打ち込まなかったんです。どういうことかというと、1番人気馬が馬券圏外に飛んだのは過去10年中一度しかないということ。これがカーネーションカップだと38頭データを打ち込んでいるのでその差は歴然です。
過去の重賞成績や近走成績から人気になる場合がほとんどなので、実績通り結果が出るレースなのだと思います。

■旭川記念の出走馬
1枠 アオノブラック 牡6 810㎏ 藤野騎手
前走オープン6着/北斗賞1着/オッズパーク杯1着/前年8着

2枠 ヤマトタイコー セン5 790㎏ 渡来騎手
前走A1 3着/北斗賞未出走/オッズパーク杯8着/前年未出走

3枠 アアモンドグンシン セン7 800㎏ 松田騎手
前走オープン1着/北斗賞3着/オッズパーク杯3着/前年3着

4枠 メムロボブサップ 牡6 800㎏ 阿部騎手
前走オープン2着/北斗賞2着/オッズパーク杯2着/前年2着

5枠 インビクタ 牡6 790㎏ 船山騎手
前走オープン5着/北斗賞未出走/オッズパーク杯未出走/前年未出走

6枠 マツカゼウンカイ 牡8 790㎏ 藤本騎手
前走オープン4着/北斗賞8着/オッズパーク杯4着/前年6着

7枠 ミノルシャープ 牡8 790㎏ 鈴木騎手
前走A1 7着/北斗賞未出走/オッズパーク杯未出走/前年7着

8枠 メジロゴーリキ 牡8 790㎏ 西謙一騎手 
前走オープン8着/北斗賞4着/オッズパーク杯7着/前年4着

一番手はアアモンドグンシン、二番手はメムロボブサップでしょうか。810㎏とこの二頭に比べ10㎏重くて、前走6着ということでアオノブラックは三番手評価です。(暑さに弱いと藤野騎手も北斗賞勝った時のインタビューで答えてた記憶が…それも心配の種です)しかしこれでは予想になってないような…(^_^;
 もちろん推し馬メジロゴーリキは買います。外端枠なので少しだけ期待してます。とはいえ…多分雨降り馬場だからなぁ…5歳馬のヤマトタイコーどうかなぁ。ニシキエーカンみたいな穴あかないかな~。こんなことを書いている時点で仮に当たってもガミる気配しか感じません(笑)

追記:答え合わせ

 馬場水分量を見て、アアモンドグンシンから入ったのですが…もちろんメムロボブサップも軽い高速馬場は得意なので二頭の馬連を本線。後はお約束のメジロゴーリキ単複とこの二頭から二軸でアオノブラックメジロゴーリキ、そしてヤマトタイコーと流しました。

はい。今回「も」外しました。

結果は私が選んだ二頭が競走中止という…(^_^;  アアモンドグンシンはしんどくなるとレースやめちゃうんですよね。第二障害も上手くいかないと途中でやめちゃう。能力のある馬なので、障害上がるときはすんなり上げるんだけど苦しくなったら我慢しない。潔い?! 馬でそこが可愛い奴なんですが、馬券の信頼度からいうと常に疑ってかからないといけないんですよね。(と前もオッズパーク杯でも書いて軸から外したような…)。

結局軽すぎる馬場というのが曲者だったと思います。軽い馬場だとスタミナは要らないのか…というとそうじゃない。

「800キロ積んでノンストップとなると、どの馬も障害で辛い部分が出てくると思ったので、そこは我慢して1回息を入れましたが、それでも障害はいつもより辛かった気がします」

と阿部騎手がコメントしているように、重賞の重量を曳いてのスピード競馬になると息が入れられず、かえってスタミナが要求されます。ヤマトタイコーが競走中止したのも、アアモンドグンシンがつらくなってレースを途中でやめたのも、こういうことかな…と思います。アオノブラックもゴール前苦しくなっていました。
 こういった、馬場は軽いけど展開的にスタミナが要るレースは、ある程度先行争いについていってスタミナを消耗しても、第二障害を上げられるくらい障害が上手くて、降りてからは切れる足がないけどがまんして歩ききれる馬。つまりインビクタのような障害巧者が好走するわけで…。終わってみれば何とでも言えてしまうのですが、インビクタの3着好走の要因だと思います。メジロゴーリキは安定の4着。うん。もう少し涼しくなって重量が重くなったらゴーリキ預金は返してもらいます(笑) 次も頑張れ!ゴーリキ。

(ほんとにこのコーナー馬券的中するのかな…次回も不安だ…ホントに馬券のヒントになってるのかしら…)

お約束。4着惜しかったね。
まとめて帯広記念かばんえい記念で回収するから!
今回は当たった時にガミらないように
工夫したつもりだったんだけど…
そもそも当たらなかった…