十勝帯広食べ歩き録vol.1 ~羊パラダイス~
ばんえい記念のために毎年帯広に足を運んでいるのですが、同行してくれる遠征メンバーが全員そろって食道楽なこともあり、フードバレー十勝では毎回胃袋100本ノックのような食べ歩きをします(笑) とにかくここには食べたいものが山ほどあります!ばんえい競馬のサイトではありますが、現地で食べたものについても紹介できればと思います。ばんえい競馬を現地観戦される際は、ぜひ紹介するお店に足をお運びいただけたら嬉しいです。いずれ劣らぬ有名店ですが、期待を裏切ることなくご当地の味を楽しめます。
十勝帯広と言えば ジンギスカン!
十勝帯広というと「豚丼」がソウルフードとして有名ですが、私の中では十勝でお肉と言えばまず「羊」!ジンギスカンなのです。本当に安くておいしいジンギスカン屋さんがたくさんあります。なかでも有名どころ4傑が「白樺」「平和園」「北海道」「有楽町」。実は一度、白樺、北海道、有楽町を半日で回り、クランベリーのスイートポテトで締める…という強行軍をしたこともあるのです。それが出来てしまうくらい、どの店もとてもおいしい。住所や営業時間等の詳細は飲食系の案内サイトでご確認をお願いいたします。いずれも評判のお店ですので、すぐに検索できると思います。
ジンギスカンの聖地『白樺』
まずご紹介するのは、もはや聖地巡礼と化している「白樺」。同行メンバー内で、旅程の都合上もし一軒しかジンギスカンのお店に行けなければどこにする?とアンケートを取ると、満場一致で「白樺!」となるほどの名店です。地元でも人気店で、開店は11時なのですが、その20分くらい前から行列ができはじめます。私が参加しているばんえい記念ツアーでは、朝一の便で9時半ごろ十勝帯広空港に着き、空港から幸福駅に立ち寄り、十勝フロマージュでカマンベールチーズジェラードを食べて、ここに来るとちょうどいい時間になるのです。(なお、現在はコロナ禍期間中で十勝フロマージュの営業時間が変わっているのでこのルートではありません)
開店して10分もたたずに満席になり、20分もしないうちに写真のように店内が羊を焼く煙で靄がかかります。
照り輝くお肉はちょっと厚めに切ってあります。たれでもみこんであり、さらにつけダレがあります。マトンの方はしっかり羊独特の匂いがありますが、それ込みでおいしい。口に入れてしまうと羊の匂いはさほど感じず、お肉の甘みとうまみだけがあります。実は十勝に訪れるまで、ほとんど羊肉を食べたことがなかったのですが、食べてびっくり!本当においしい!柔らかくて脂身に甘みがあって、こんなに羊っておいしいものなのかと感動しました。つけダレはちょっと強めの甘辛味でニンニクも効いています。もみダレと合わさったコンボが本当においしい。ビールにも白飯にも合う鉄板の味です。
付け合わせは玉ねぎオンリー。メニュー表も飲み物とジンギスカン(ラムとマトン)とごはん。以上!という潔さ。客の回転もめちゃくちゃ速いです。とはいえここでおなか一杯に攻めたことってないんですよねぇ…毎年開店時の11時に入るので、一番最初のごはんになるんです。後が色々あるのでここでおなか一杯にできない(笑) とはいえ、だいたいラム2人前、マトン2人前くらいはいただきます。ジンギスカンの聖地でお焚き上げした羊の煙にひたって、その香りを身にまとわせるところから、帯広食い倒れツアーは本格始動です。白樺後、移動する車内はすごいですよ~!窓あけてないと車の中に羊香が充満します。それはもう、「この匂いだけでごはん食べれる!」と言ったメンバーがいるくらいです(笑) 餃子もみんなで食べれば怖くない?!ジンギスカンも同じです。みんなで香ばしくなれば怖くない…かな?
打ち上げは『平和園』の利き肉で
帯広駅周辺、市街地でジンギスカンを食べるとなると、まずはここが一番の有名店になるのかな…というのが平和園です。札幌近郊に4店舗、十勝管内に5店舗あるご当地チェーン店です。焼き肉店なので羊だけではないのですが、ロゴマークが羊。やはりジンギスカンがおいしいお店です。帯広駅周辺徒歩圏に本店と東銀座店、タクシーで1000円ぐらい?という所に緑が丘店があります。実は全部足を運んでいます(笑) もちろんどのお店も安定の味。安くておいしい!こちらも人気店なので要予約です。駅近なのでナイター競馬後の反省しない反省会に最適です。
ここに来たらぜひ試してみてほしいのがジンギスカンの利き肉。ジンギスカンは「ジンギスカン」「上ジンギスカン」「特上ジンギスカン」と3種類あるのですが、さてどれが一番おいしい? 本当なら特上のはずなんですけど…。今まで一緒に食べた人、みんな普通のジンギスカンが一番おいしいというのです。私もそのうちの一人です。
ただ、そのことをお店の中居さんに話したら、特上は赤身がおいしいから並より短い時間で焼きすぎず、少しレア気味に焼いてみてください。と言われました。なるほど!確かに柔らかくっておいしい!…でも、やっぱりしっかり焼いてはっきり脂の甘みが感じられる並がおいしいと思っちゃうのは私が貧乏舌なんだろうなぁ。
そして平和園で羊というと、ジンギスカンの他にリュクスラムというものがあります。要は子羊のスペアリブです。2本でジンギスカンの特上と上の間位のお値段するんですが、これがとてもおいしいです。癖もなく、羊苦手~って人でもおいしく食べられます。焼くのにちょっと時間がかかるので(でも焼きすぎないように)、早めに頼んでおいて見守りつつ利き肉をして待ちましょう。癖がなくて脂身に甘みがあって柔らかい。ちょっとお行儀が悪くなるのでデートには向きませんが、そもそも平和園って時点でデートには向かないので、異性に構わず骨付き肉にかぶりついてビールで流し込む快楽をぜひ味わってください。
帯広競馬場近く!
ばんえい記念のランチは『北海道』
記憶をたどると、過去3回はここでばんえい記念の日にランチを食べています。競馬場から徒歩で10分かからないところにある北海道。マフラーを巻いた熊の親子が目印です。ここのキングラムとキングマトンはちょっとお高いのですが、柔らかくておいしい!するすると入ってしまいます。ジンギスカン居酒屋としてお酒の種類も豊富なので、夜に来ても楽しいかもしれません(残念ながら夜に来たことは無いのですが)今回紹介するジンギスカンの中で、一番羊ひつじしていないジンギスカンだと思います。癖がなく食べやすい。一度女子旅でジンギスカンをほとんど食べたことのない女性の友人を連れてきたことがあるのですが、キングラムを喜んで食べてくれました(1人前&小ライスですが…)
実はジンギスカン屋さんなのですが、私がここで一番気に入っているのは「いなきびご飯」。それはそれはもう本当においしい!ほんのりと甘しょっぱく粒粒の触感もたのしく、お米もおいしい絶品ごはんです。これがジンギスカンの甘辛味付けに絶妙に合います。私は他のジンギスカン屋さんではお米を食べないのですがここでは、かならずいなきびご飯を頼みます。ご飯だけ二口三口味わい、オンザライスで味わい…。ここでジンギスカンを食べるなら、ぜひビールじゃなく(いや、ビールもいっしょに)いなきびご飯で召し上がってください。幸せになれること請け合いです。
コストパフォーマンス最強!
味噌煮込みのホルモンがおいしい『有楽町』
西帯広の駅近くにあり、なかなか毎回行くというわけにはいかないのですが、今年は富良野経由で帯広に入ったため立ち寄ることができました。なぜか北海道は帯広なのに「有楽町」。ここはみそ味のホルモンが食べられるのが特徴です。ホルモン鍋は締めに平打ちのうどんがあり、これがおいしい!ぜひ食べてほしい味です。こっくりと濃厚な味付けで癖になります。本当に地元の方が多く、生のジンギスカンのお持ち帰りもあります。仕事帰りに軽く食べて、明日の晩御飯用にと1㌔買って帰っていくおじさんを見かけました。また、家族連れもたくさんいらっしゃいます。味はもちろんのこと安さも魅力。圧倒的な安さに驚きます。基本ごはんのお供、定食という感じの味付けは、全般的に少し濃いめでしょうか。ごはんやビールによく合います。(〆のうどんでごはん食べられます)白樺や北海道のジンギスカンがちょっと余所行きの味だとしたら、有楽町はまさに町のジンギスカン定食屋さんといった感じです。帯広駅から少し離れるのでレンタカーで少し足を延ばして、地域密着のジンギスカンを味わってほしいです。(※お品書きを撮影したのは数年前なので若干値上がりしています)