2022年 ばんえい記念回顧録
本年も行ってまいりました聖地巡礼の旅。
3/19日、大雪が降り帯広空港に飛行機が飛ばない中、旭川~富良野経由でなんとか帯広にたどり着き、イレネー記念(19日)とばんえい記念(20日)を観戦してきました。
ばんえい記念の日の競馬場
ばんえい記念の競馬場の雰囲気、精一杯、まるでパドックの馬のように飾ってお出迎えしている感じの競馬場が大好きです。早くコロナが終息して和太鼓の演奏とともに入場したいものです。私のイラストも入り口にコーナーを作ってくれていて、人もちらほら。熱心に見ているお兄さんがいて、解説したいのをぐっとこらえました。競馬場を飾るアイテムのひとつに私のイラストもなってくれているのだとしたら、お祭りに参加できているようでとてもうれしいです。
コロナとはいえそれでも賑やかで浮き立つような空気に包まれていて、お祭りの日に聖地にやってきたなぁ!と実感します。締め切り間際の草競馬のBGMすら愛おしいものです。そしてかれこれ10年近く通っているといろんな知人、友人にそこかしこ出会います。同窓会のようなほっこりした気分を味わえるのもばんえい記念ならではです。
ばんえい記念の馬券。年に一度の1万円勝負!
さてばんえい記念。過去10年の入着馬について調べていて、一つ絶対の自信があったのが「6枠に印のついた馬が入ったら買う」これです。実力馬が実力を損なうことなく、競馬できる枠なんだと思います。ソウクンボーイが入った19年以外、過去10年のうち9回は3着以上の入着がある枠です。今年はアオノブラックですから迷うことなく買いました。馬場は軽くとも1トン重量。じりっと3着には入ってくれるだろうと期待して本線はゴーリキとアオノブラックのワイドにしました。ここに予算1万の半分を入れて…あとはこの2頭を三連複の2軸にして強(メムロボブサップ・シンザンボーイ)弱(アアモンドグンシン・マルミゴウカイ)をつけて流しました。そして好きな馬が勝って後悔しないように単勝を1000円。
そう、ゴーリキの単に1万円とまでは思いきれなかったんです。馬場が軽かったので6歳馬2頭に足元をすくわれるんじゃないかと不安だったもので。でも6歳の勝ち馬って1989年のイエヤスまで遡らないといないんですよね…。もっとゴーリキ信用してあげればよかったなぁ。なお、私が1レースに1万円つぎ込むのは1年に一回ばんえい記念だけです。普段は100円単位でチマチマと買っています。結果は1万円使って払い戻し2万7千円ちょっと。イレネーの負け分をしっかりとり返してプラスにできました♪♪万単位でプラスにできたのって多分初めてです。
レースは坂下で大絶叫!(すみません、ごめんなさい。コロナでした…)
レース直前にこれまた年に一度ばんえい記念の日に会える織姫様のような友人が足寄から駆けつけてくれて、二人で2障害下に陣取り…ファンファーレを聞きドキドキしながら第二障害坂下まで見守り、そこからはレンズを覗きながらゴーリキが2障害から顔を出すのを待ち構えていました。最初に頭が見えたのはアオノブラック。そこまでは冷静にシャッター切っていたんですけど、ゴーリキが見えてからはもう頭真っ白!ゴーリキが一番手ですんなり坂を下りてからはもう、手振れしまくりです(^_^;。二番手でメムロボブサップが坂を下りて2~3完歩キャンター切った時は追いつかれるんじゃないかとはらはらしすぎてカメラ構えられず、そこから後は友達と大絶叫!コロナ感染予防とは!お叱りごもっとも。申し訳ございません。そしてゴーリキがばんえい記念馬になったことが嬉しくて、勝った時友達と二人でゴール付近で万歳三唱してました。ごめんなさい、コロナ感染予防…。
それにしても今年も雪降り馬場。来年こそは乾いた馬場で究極の一馬力が見たいものです。そうなったら何が来るかなぁ。たぶん来るのはアオノブラックなんじゃないかと思っています。
我が愛すべきメジロゴーリキと2022年のレースについての考察
来年のばんえい記念をにらみ、ここでちょっと大好きなゴーリキについてと今年のばんえい記念の一考察を。
陣営も騎手も「重くなったら」と言っているのでゴーリキは重馬場&高重量に適性が高いと思われています。確かにペースが遅くなる高重量は向くと思うのですが、重馬場はどうかな?と思っているのです。
高重量、重馬場が得意というと、障害巧者を想像しますが、ゴーリキは体型も足が長いし(それがカッコイイのですが、脚が短いほうが重い重量を曳いての障害には有利と言われています)決して障害が得意そうには見えないのです。なぜならいつも坂下でたっぷり溜めてから登坂にかかるし、首をうんと前に伸ばして(それが可愛い)体の前半分を使って登っているイメージがあるからです。カネサブラックやコウシュハウンカイなどの障害上手は後躯を使って登るイメージが私にはあります。それと比較するとゴーリキはちょっと登り方が違うかなと。ゴーリキは持って生まれた体躯とパワーで高重量戦での障害をこなしている印象があります。
そしてぱさぱさの重たい馬場で1トン曳いて勝つまでのスタミナにも疑問を持っています。これは早いペースで追走すると障害に前向きじゃなくなったり、末脚が甘くなったりするところから推測しています。実際のところゴーリキは重馬場よりはやや軽目のほうが実力を発揮できそうな気がしています。
前年の同レース、軽い馬場で追走にてこずっていたので、今年も軽馬馬になってゴーリキは人気を落としていましたが、結果的にかえって馬場が味方したような気もしています。去年は軽馬馬のペースについていけませんでしたが、一度経験している分、今回は1トンの軽馬場のペースにしっかり人馬ともに対応できたのだと思います。何より今年はライバルがみんな重量に不安を抱えている馬達だったので、慎重なレース運びで馬場の割にペースがよりゆっくりだったのだと思います。
キタノユウジロウが出走していたら全く違う展開になっていたはず。そして…ホクショウマサルが生きて出走していたらなぁ!今年の馬場なら連覇していたんじゃないかと思います。
なお、念のため申し添えておきますと、ゴーリキが障害が上手く無いだの、スタミナ実はないんじゃないかなどと言っておりますが、これは1トンを重馬場で戦う場合の話で、ばんえい記念を取っているんですから「すごい馬!」であることには間違いありません。
ただ、ぱっさぱさの重馬場になったとき、勝つのはアオノブラックなんじゃないかな…今回は障害を失敗したと藤野騎手が悔やんでいるくらいだから、それでいて3着まできているのだから、きっと来年はビックタイトルを取れるんじゃないかと思っています。
……いや、それでもたぶん、来年もゴーリキ買って絶叫しているはずです(笑)。私の考察が外れてくれていることを願います。