2025年度重賞戦記 北見記念

ふっさふさのたてがみといい「ばん馬ならでは!」が詰め込まれたすごく特徴的な馬です
超高速馬場!登れたら勝ち!
実はこのレース、リアルタイムではきちんと見ていません。ちょうど日本シリーズの第2戦、みずほPayPayドームで外野でホークスの応援をしている時に発走だったもので…。いえ、スマホで画像は映していたんですけど、第2戦はホークスの外野が大いに沸いていた(1-10で快勝した日)もので、チャンステーマメドレーだったんです。とはいえ、チラ見で、タカラキングダムとキングフェスタで決まったのを見た時、ああ、ずいぶんと軽い馬場だったんだなと想像がつきました。
という事で、一応下記自分の所感は書くのですが、レース振り返りには私のレビューよりもゴーさんのブログをおすすめします。本当にレースの見巧者で、いろんなことに気づかされます。よろしければぜひご一読ください。【北見を制圧したのは5歳タカラキングダム! 〈第46回北見記念(BG2)〉】
まるっと人任せなのは気が引けるので、以下は私の回顧にもならないレビューも添えておきます。
改めて見直すと本当に速い決着でした。1分40秒4。これは北見記念か?と思うようなレースでした。北見記念は今ではもう「高重量戦」の域に入る重賞で、タイムは2分30秒を越えて来るイメージがありましたから。
【閑話休題 高重量戦とばん馬の強さの定義】
脱線しますが「高重量戦」ってどこからを指す言葉なんでしょう。私がばんえい競馬を観戦しだしたころ…と言っても12~13年ほど前ですけど「帯広記念」「ばんえい記念」の2レースにのみ使っていた印象があります。900㎏を越してくるのが古馬の「高重量」というイメージ。でも最近は800㎏を越えてくると「高重量戦」と言っています。世代戦なら700㎏台。ばんえい競馬は「重さ」が強さの指標でしたが、これからは重さではなく速さも指標に入ってくる時代なのかもしれません。少なくとも700㎏台で無類の強さを誇る馬と、1トンでのみ勝つ馬(トモエパワーのような馬ですね)と、どちらが強い?と聞かれたときに、必ずしも1トンで勝つ馬!と即答できなくなってきているような気がします。以上脱線でした。
話は北見記念に戻りまして…ただの高速馬場なら、ハイペースの消耗戦もあるんですけど、そこは800㎏後半の荷物があるので速いとはいえ、第2障害下までノンストップというわけにはいきません。速すぎない速いペースは先行馬の前残りにうってつけのレース展開でした。つまり第2障害を先に降りたもん勝ち!という展開です。下りてからバテて最後脚が上がるということがほとんど無いので、降りた順に決着がつく。インビクタのような馬が前残りする展開ですね。(インビクタ、本当に惜しい馬を失くしました…お悔み申し上げます)実際にインビクタは3着に残っています。第2障害下りてからのキャンターで駆ける良い脚を持っている馬が第2障害を降りた順番でワンツーでした。
タカラキングダムは、面白い馬だなぁと思います。ちゃんと走ればどこまで強いんでしょう。この馬は本気を出す(勝ち負け)か出さない(レースをしない=惨敗)かの二択しかありません。しかも、何度も同じ騎手が手綱を取り続けているとずぶくなるというか駄々をこねる。これほどの馬なのに重賞で、島津騎手、金田騎手、西謙一騎手、阿部騎手、鈴木騎手、渡来騎手、そして今回の赤塚騎手と、コロコロと騎手が変わります。本当なら主戦を固定したいでしょうけれど…。何にせよ強烈な個性の持主です。明日のドリームエイジカップでも赤塚騎手が手綱をとります。次も今回のようなパフォーマンスを引き出せるか…赤塚騎手に期待です。
最後に愛しのマルホンリョウユウについて。リョウユウにとっては追走で手一杯のレースになってしまいました。第2障害にかかるときに全く余裕が無くて…。ドリームエイジではもう少し楽に追走できるペースになってくれたら、もう少しやれるんじゃないかな…と思っています。初コンビとなる島津騎手がどんな手綱さばきを見せてくれるのか期待しています。

