2025 重賞戦記 柏林賞

強い女の子はドキドキしますね!
6年前にこのレースを勝ったミスタカシマは
この後クインカップを勝って
天馬賞3着。カフカは偉大な
先輩を越えられるか?!
楽しみです

 強いなぁ!カフカ!というレースでした。というのも、カフカはベストのレースをしていないんです。折り合いついていないし、第2障害も持っていかれ気味に上り始めています。よくあれで止まらずに上げ切るなぁ!よくあれで最後まで止まらずに歩けるなぁ!というのが一番の感想でした。

どうも外端枠が良く無いようです(勝っていて良く無いというのもなんなんですが…)スタート集中しないようで、外端枠だと出足が悪い。なので、その分押っ付けるとかかってしまう。なんかサラブレッドのレースでもよくありますよね。先行させたくて出ムチ入れて、押して行ったらかかっちゃった…っていうあれ。ばんえいも同じような状況があるのだなぁ…とカフカを見ていて思います。とは言え、カフカは2障害を下りて爆発的なキャンターで差す…というタイプの馬ではなく、先行して先に降りて歩き粘るのが身上ですから、押してでも前に行かなきゃいけない。前に行かなきゃいけないんですけど、押すとひっかかる…金田騎手はさぞ難しいでしょうね…カフカを御すのは。まさしくじゃじゃ馬娘といったところでしょうか。

 最初スマイルカナの方がしっぽブンブンだしじゃじゃ馬なのかな…と思っていましたが、カフカの方が一見かわいらしくて、ふんわりした外見なんですが、実は相当性格がキツイというか聞かないというか(笑) そのスマイルカナは今回5着でした。2障害を大事に上るために前半溜めて行って届かずというレースで、勝ちに行くというより障害を大事に上げる事を念頭に置いたレースぶりのように見えました。690㎏でカフカより10㎏重かったですし、その脚質から重い斤量や馬場が堪えそうなタイプなので、今回のような重たい馬場では大事に乗るのも致し方ないと思います。それでも自力は十分見せてくれました。斤量が同じになってクインカップでカフカと勝負となれば馬場次第でわからないと思います。

 カフカは間違いなく、馬場も重量も重くなったとしても頑張れるタイプです。障害は上手いし、2障害を下りてからしぶとく真面目に歩く。きっと真面目だからこそ押したら掛かるんだと思います。カフカとスマイルカナ、この世代の2強牝馬は個性的で本当に見ていて楽しいというか可愛いというか、大好きです。カフカはミスタカシマの様に古馬戦線でも活躍できるタイプなんじゃないかと思っています。でもその前に、まずは騎手の指示に従えるようにならないと。逆に言えば、持っているパフォーマンスをしっかり発揮できたら、天馬賞も狙えるんじゃないかな…ミスタカシマは3着でした。カフカにはそれ以上の成績を期待してしまいます。

 女子の話ばかりではなく、2着のショータイムと3着のウルトラコタロウについても。ショータイムは本当に力をつけてきていますね。障害も一度も止まらず上げ切って、降りてからグイグイ歩いていて、障害にかかるタイミングも、前半のペースも完璧だったと思います。長澤騎手あそこまで追い詰めていたらこのレース取りたかったでしょうね。ショータイムとほぼ同時に坂を下りたウルトラコタロウは、第2障害もたついたのが惜しかったな…それが無ければショータイムとの着順は変わっていたかもしれません。それにしても、これでウルトラコタロウのブロンズコレクションは7個目になりました…。でもこれはどんな時でもしっかり実力を出して上位に食い込むことを証明している素晴らしい戦績です。いつか肩掛け取って欲しいなぁ!

 ところで、ワンテンポ遅れて3~4番手でおろした2頭が2~3着。最初に降りカフカと競ったフレイムファーストは4着、ホクセイハリアーは9着。カフカは最初に降りた牡馬に競り勝ち、後続も封じ込めという本当に強い勝ち方をしたと思います。

レース結果

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