2024年度重賞戦記　11/24　ドリームエイジカップ

過去10年の「人気」「騎手」「馬番」
ピックアップデータは「年齢」「重量」

■人気別成績【１着.２着.３着.着外】
１番人気【１.２.２.５】
２番人気【３.１.１.５】
３番人気【０.１.２.７】
４番人気【０.１.３.６】
５番人気【２.１.０.７】
６番人気【２.０.１.７】
７番人気【１.２.１.７】（７人気が２頭の年あり）
８番人気【０.２.０.７】
９番人気【１.０.０.９】←１着インフィニティー
10番人気【０.０.０.10】
４歳、５歳、６歳、７歳、８歳以上という世代ごとに獲得賞金上位２頭が出走するという、現役生活が長いばんえいならでは異世代戦で、この出走条件からばんえいフルゲートになるレースです。そして荒れます(笑)。過去十年で５番人気以下の馬から６頭の勝ち馬が出ています。ただ今年は最強馬メムロボブサップが出走。過去10年でセンゴクエースしか勝っていない１番人気ですが、無事勝つことができるのではないでしょうか。人気から言えるおすすめの買い方は……手広く好きな馬を買って、当たったらラッキー！……すみません…そのくらいデータは役に立たないレースです。

■騎手：３着以上入着が３回以上の騎手をピックアップしてみました。
騎手名　　：【１着.２着.３着.着外】
鈴木騎手　：【３.０.３.３】
阿部騎手　：【１.２.２.２】
藤野騎手　：【１.１.２.５】
渡来騎手　：【２.０.０.０】
鈴木騎手の３勝３着３回が光ります。今年、お手馬が３頭出走している鈴木騎手は手はキングフェスタの手綱を取ります。阿部騎手はもちろんメムロボブサップ。藤野騎手はツガルノヒロイモノとコンビを組みます。いつもは３回以上の入着がある騎手を取り上げているのですが、渡来騎手は実は勝率100％の２戦２勝なので紹介しました。今年はサクラヒメで連覇なるか？注目です。


■馬番：馬券圏内に入着した回数を馬番ごとに記載します

レースの特質上、フルゲート10回なので完全に枠=出走枠です。10枠以外は見事にまんべんなく各馬番から勝ち馬が出ていて、これと言う特徴はなさそうなのですが…2番、４番、５番に５回、９番に４回入着があり、中枠と端枠から一つ内に入った枠が比較的良績です。今年は２番にキングフェスタ、４番にインビクタ、５番にコウテイが入りました。

■年齢別成績【１着.２着.３着.着外】
牡馬（牝馬・セン馬含む）
４歳【２.１.３.14】
５歳【４.３.０.13】←１着２頭は牝馬
６歳【０.１.２.17】
７歳【０.３.１.16】
８歳【３.０.０.４】
９歳【０.２.３.３】
10歳【１.０.１.３】

ドリームエイジというからには、このデータは取らないといけません。これを見ると４歳～５歳馬の健闘が目立ちます。次いで８歳の３勝。６～７歳はちょっと苦戦している様子が見て取れます。若駒VS８歳馬という図式が見えてきそうです。
牝馬は２勝しているレースです。牝馬の勝ちは昨年のサクラヒメとキサラキク。いずれも５歳で740㎏でした。

■重量別成績【１着.２着.３着.着外】
720㎏【０.０.０.１】←着外アスリート
730㎏【０.０.０.２】
740㎏【２.０.０.６】←１着キサラキク、サクラヒメ
750㎏【１.０.０.６】
760㎏【３.２.２.24】
770㎏【３.７.２.16】
780㎏【０.０.３.９】
790㎏【１.１.２.６】
800㎏【０.０.1.０.】←３着メムロボブサップ
異世代格闘戦でクラス差が激しいので、斤量差も大きくなります。ただ、今年は牝馬は古馬OPのサクラヒメのみで750㎏。トップハンデのメムロボブサップは790㎏なので、このレースとしては斤量差が少ない年と言えると思います。斤量で言うと770㎏が良績です。今年はツガルノヒロイモノ、インビクタ、コウテイ、オーシャンウィナー、タカラキングダムと多くのメンバーがこの斤量で走ります。なお、790㎏で入着した４頭は１着はオレノココロ、２着はメムロボブサップ、３着はセンゴクエースとニュータカラコマ。いずれもばんえい記念で連対があり、かつイレネー記念あるいは３歳三冠で活躍した馬達です。スピードとスタミナを兼ね備えた馬と言えるかもしれません。今年のトップハンデは790㎏のメムロボブサップ。もちろん上位入着の条件を満たしていることは言うまでもありません。

　
　ということで…まず790㎏で出走できるメムロボブサップは人気になるでしょうし、過去の実績から負ける要素が見当たりません。相手探しになるのですが２着３着に８歳馬が来ていないので、４歳～７歳から選んでみたいと思います。

　あとは騎手買い。単純に勝てるからと選んでいるわけでは無いと思いますが……このレース３勝の鈴木騎手はデビュー戦以外ずっと手綱を取り続けているキングフェスタをここでも選んでいます。過去の実績と比較するとハンデは恵まれていると思います。

　サクラヒメは昨年より10㎏増えてどうでしょうか…この10㎏、結構重たいんじゃないかと私は思っています。牝馬の750㎏はそもそも過去10年で出走歴が無いんです。そしてサクラヒメは750㎏以上での勝ち鞍が無く（一番高重量での勝ち鞍は745㎏）、また外端枠ということもあるので思い切って予想からは外します。サクラヒメの外端枠は、ポプラ賞とヒロインズカップと重量を背負った時に走っていて結果はあまり良くありません。渡来騎手の３戦３勝も見てみたいのですが…。

　ということで◎はメムロボブサップ、〇はキングフェスタ、この２頭から770㎏の４～７歳馬、ツガルノヒロイモノ、コウテイ、オーシャンウィナー、タカラキングダムを選んでみたいと思います。なお、４歳770㎏という条件で馬券圏内に入着した馬は過去10年ではオレノココロ（３着）とメムロボブサップ（２着）のみ。この２頭は銀河賞勝ち馬で、この後天馬賞を取りました。タカラキングダムがここで馬券に絡む活躍をするようであれば、天馬賞での三冠に大きな期待が持てます。

　と、ここまでがあんまりあてにならない…と言いますか、本当にドリームエイジカップはこれと言ったデータが無い、あてずっぽうに近いデータ予想ですが…。

　心の◎はマルホンリョウユウ！前走オープン戦で素晴らしいレースぶりでした。西謙一騎手との初コンビにもワクワクしています。どんなレースになるんだろう。メムロボブサップと馬連とワイド、あとはリョウユウの単複！多分買うのはこれだけになると思います(笑)　いいレースを期待しています。

レースレビュー

　やっぱり強かったです。メムロボブサップ。実の所、ここを勝つと帯広記念のハンデが増えるので本気度はさほどじゃないんじゃないか…などとうがった見方をしておりましたが…陣営は「全部取る」とおっしゃっていた（ソースは府中競馬場での定政さんの解説です）のですから。本当にこのまま全部重賞取るんだろうな…。メムロボブサップのペースは他の馬にとってはハイペース。一様に第２障害で苦労するか、止まらず越せてもゴール前脚が上がる展開になりました。
　そんな中であと5ｍの地点までは最強馬に迫る戦いをしたサクラヒメは本当に偉かったし強かった！いっぱいいっぱいまでがんばって、最後止まってしまってからも、レースを止めずに曳き切って…結果馬券圏内に届きませんでしたが、偉かったなぁ！厩務員さんが一番その凄さと頑張りをわかっていたと思います。ゴールしてからワシワシワシっ！と目一杯褒めていました。結果最後の5ｍで脚が上がったところが昨年より10㎏重かった所以ではないかと思います。予想ではサクラヒメを外しましたが、モニター見ていてゴール直前まで、あ～～～～って思ってました。最後脚が上がって、悪い意味で私の予想が当たってしまったことが残念です。

　２着は障害降りてからのキャンターが凄かったキングフェスタ。この怒涛の差し脚はセンゴクエースを彷彿とさせます。障害さえうまく越せれば…ただそれはこのハイペースでは難しかったことと思います。強い馬であることは誰しも認める馬ですが、今後の重賞戦線では常に第２障害がネックになるのかな…とこのレースを見て思いました。キャリアを積んで改善していけるといいのですが…。キングフェスタとセンゴクエースの違いは馬格かなと思っています。センゴクエースも決して障害が上手くはなかったけど、補って余りある1200㎏前後の馬格が彼に１㌧のばんえい記念を取らせました。４歳三冠を制したキングフェスタはどうだろう…ぜひ古馬重賞を制して欲しいと願っています。

　３着はオーシャンウィナー。イレネー記念を取りダービーを取り…６歳世代を代表する牡馬です。どうしてもサクラヒメの活躍に隠れちゃうんですけど、800㎏前後なら同世代で一番強い馬だと思っています。障害が上手く重量に対してかなり我慢が効きそうで、いずれ帯広記念やばんえい記念といった高重量戦で活躍してくれる馬だと思っています。来年早々、帯広記念に出走するようなら買いたい馬です。

　インビクタは許容範囲の重量のはずだったんですが…ハイペースだったのか、馬自身が調子を落としていたのか…障害を上がり切れませんでした。愛しのリョウユウは、このメンバーに道中ついて行こうとしたら、それは第２障害上がり切れないよね…でも４～５番手、障害巧者のコウテイと同じタイミングで障害降ろせたのは凄い事です。きっとこれからもっと強くなっていくと思います。10㎏差はあれどタカラキングダムと差のない競馬をしているので、天馬賞ではいいレースをしてくれるんじゃないか…と期待しています。

　馬券、データでピックアップしている馬と買い方で当たってるんですけど………本人は心の◎に従ってキッチリ外しています(笑)

レース結果