2024年度重賞戦記 11/3 ばんえい菊花賞

■人気別成績【1着.2着.3着.着外】
1番人気【6.0.1.3】
2番人気【2.4.1.3】
3番人気【0.3.1.6】
4番人気【1.2.2.5】
5番人気【0.0.0.10】
6番人気【0.0.0.9】
7番人気【1.0.2.7】←1着コウシュハサマー
8番人気【0.0.2.8】
9番人気【0.0.0.9】
10番人気【0.1.0.8】←2着ナカゼンガキタ
※9頭立て1回、8頭立て1回
1番人気は6勝。ただ、1番人気で2着に来た馬がいませんでした。ただ、連対馬は1~4番人気から18頭でており軸馬は上位人気から選ぶのが無難です。また、穴をあけた2頭はいずれも牝馬です。ただ、今年参戦する牝馬のスマイルカナは実績十分。人気の一角です。

■騎手:3着以上入着が3回以上の騎手をピックアップしてみました。
騎手名  :【1着.2着.3着.着外】
鈴木騎手 :【3.1.1.4】
阿部騎手 :【1.3.1.4】
西謙一騎手:【1.2.3.3】
鈴木騎手の3勝が目立ちます。今年はライジンサンの手綱をとります。阿部騎手はアヤノダイマオー、西謙一騎手はスマイルカナとのコンビで臨みます。

馬番:馬券圏内に入着した回数を馬番ごとに記載します

着/馬番12345678910
1着2103020
2着121103010
3着1021031
9頭立て1回 8頭立て1回  

一番勝ち数が多いのは5番の3勝。外端枠は入着回数が少なくちょっと割引。今年はアヤノダイマオーが入りました。阿部騎手の5番枠。これで当日パドックで馬体が増えていたら……期待が持てそうです。

■重量
重量別の成績も取ってみました。
【1着.2着.3着.着外】
670㎏【0.0.1.4】
680㎏【2.3.0.9】
690㎏【1.0.2.19】←ミスタカシマ
700㎏【1.4.5.23】
710㎏【1.2.0.6】
720㎏【3.1.2.5】
730㎏【2.0.0.4】←1着馬はメムロボブサップとキングフェスタ
740㎏【0.0.0.1】←着外はコマサンダイヤ

今年のハンデ頭はミチシオライジンサン710㎏。今年のトップホースは例年と比較すると軽めの重量なことがわかります。こうしてみると、コマサンダイヤのハンデは見込まれすぎでちょっと気の毒です。勝ち馬の傾向として軽ハンデよりも実績馬が優位です。

■馬体重の増減
たいてい世代重賞は前走クラスを掲載するのですが、今回はちょっと変わったデータを。集めていたデータをながめていて、入着馬に馬体重が増えている馬が多いなぁと気が付きまして…
マイナス馬体重:【0.3.2.11】
プラス0~10㎏:【3.2.6.30】
プラス10㎏以上:【7.5.2.26】
天高く馬肥ゆる秋。マイナス体重の馬に勝ち馬はいませんでした。10㎏以上増えている馬の成績が良く、パドックを見るときに有力馬の馬体重の増減に注目かもしれません。ちなみに7番人気で勝ったコウシュハサマーはプラス20㎏。充実していたのだと思います。

■牝馬
牝馬の成績は
【3.3.1.13】と悪くありません。入着馬は下記の通り
【1着】コウシュハサマー(2017)、ミスタカシマ(2018)、サクラヒメ(2021)
【2着】キサラキク(2014)、ナカゼンガキタ(2017)、ミソギホマレ(2021)
【3着】アバシリサクラ(2021)
入着馬7頭中、6頭が世代OP戦もしくは重賞の勝ち馬、あるいは定量戦のイレネー記念で3着以内に入っていて、牡馬のトップクラスと混じったレースで結果を残していたことがわかります。唯一の例外はナカゼンガキタですが、近3走中にB2ー1クラスでの勝ちがあります。今年はスマイルカナが出走します。スマイルカナはイレネー記念2着、3歳OPの秋桜賞で1着。前走B1ー3組で4着。出走馬の中ではミチシオ(A2-1)に次ぐクラスで走っています。また、牝馬はほとんどが680㎏で入着しており、今年のスマイルカナも680㎏での出走です。ちなみに、690㎏で勝った牝馬はミスタカシマ1頭。改めて強かったのだと思います。



 今季の実績からいうと、ミチシオスマイルカナで良いのかな?と思います。どちらに◎を打つか…難しいところですがミチシオに対してハンデを30㎏貰っているのでスマイルカナの方に◎を打ちます。サクラヒメ以来3年ぶりに女の子の戴冠に期待です。三番手は騎手と枠とでアヤノダイマオー。いや、固いなぁ…。そしてライジンサンをどう判断するべきか…。パドック見て大幅に馬体重が増えてうるさいようだったら押さえます。その他はホクセイハリアーウルトラコタロウユーフォリアまで。◎〇の2頭軸から流したいと思っています。

 この世代の推しはユーフォリア。実績馬が相手で厳しいとは思いますが…彼のご先祖様はサラブレッドの菊花賞馬です。ばんえいでも菊の花が咲くといいなぁ…と思っています。

 ◎が当たってよかったです。スマイルカナはハンデを見事に活かしきりました。降りてからのキャンターと差し脚はお見事としか言いようが無いです。それにしても尻尾の降り方が激しい!西騎手もちょっと追いづらそうに見えました(笑) スマイルカナはこの先どれだけ強くなるのでしょう。菊花賞で活躍した牝馬はだいたいオークスを獲っているので、BG1獲得へ視界は良好です。サクラヒメに続く牝馬のOP馬に成長してくれるのではと期待しています。

 ミチシオは逆にトップハンデが最後の歩きの差に出たのかな…という印象です。なかなか届きそうで届かない重賞の肩掛け。格付けはこの世代で一番上にいるのですけど…菊花賞、銀河賞という世代戦の2冠目はハンデ差が厳しく実績馬にとっては難しいレース。最後定量戦のダービーでなんとか勝ちたいところです。

 そして、ホクセイハリアーは惜しかった。ベストなレース運びをしたし、本当に障害が上手い。少々無理して前に行っても第2障害をしっかり止まらずに上げ切ります。そして近走は最後まできっちり歩き切れるようになりました。これほど障害が上手くて、最後まで歩ききるスタミナがついてきたなら、定量戦で重たいダービーでは期待が持てます。この馬見ていると…大賞典でも書きましたがインビクタを彷彿とさせます。馬券を買って握りしめて最後まで「粘れ!あるけ!あるけ~~~!」と、後ろから来る馬にドキドキしながら最後まで応援できる、何というか馬券の買い甲斐がある馬です。

 脱線しますが、こういう障害が上手くて歩き粘る馬が、タイプとして私は大好きです(笑) 当たるにしても外れるにしても最後まで熱い。いや、差されてモニターの前で頭を抱えることも多いのですけど。届くか?届くか??と豪脚の差し馬を応援するのも楽しいですけど、不発だと最後の直線がしおしおになるのでそれならば最初から最後まで熱い方が……いやこれは本当に好みですね(笑)

 さて、この世代の豪脚一閃タイプの代表格、ライジンサンはプラス38㎏での出走。しっかり復調してきて降りてからの切れ味も戻ってきました。次のダービーでは上位3頭を交わす姿も見られるかもしれません。鈴木騎手、前半大事に乗っているなぁ…と言う印象でした。

 私が三番手に推したアヤノダイマオーは…馬体重減らしていましたね…体調悪かったのかな。この時期、馬体重が1000㎏を大きく割るようだとちょっと厳しい。ダービーの重量で勝ち負けするにはどうだろう。成長が待たれます。

 実績馬、実力馬が順当に上位を占めた菊花賞。でもダービーはこれでしょう!と言うほどはっきりとした実力差が見えなかったことも事実です。730㎏の定量戦になったらまた全然違う着順になっているのではないかと思います。

ブリンカーが効いたのかな?
集中して走っていました。
すごく強いのに目元がキュート。
尻尾の振り方はちょっと
シンエイボブとは違って縦振りなんですよね。

レース結果