2024年度重賞戦記 9/15 岩見沢記念

■人気別成績【1着.2着.3着.着外】
※10頭立て1回、9頭立て4回(取消1回)、8頭立て1回(除外1回)、7頭立て4回 ※3着同着が1回あり
1番人気【4.2.0.4】
2番人気【2.3.2.3】
3番人気【0.2.3.5】
4番人気【1.2.2.5】
5番人気【0.1.0.9】
6番人気【1.0.3.7】
7番人気【0.0.1.9】
8番人気【0.0.0.6】
9番人気【2.0.0.3】
10番人気【0.0.0.1】
この時期の古馬重賞にありがちなのですがフルゲートになりにくいレースです。過去10年でばんえいフルゲートは1回のみ。
特筆するべきは9番人気から2頭も勝ち馬が出ていることです。あっと驚く高配当が5年に1度くらい飛び出します。

■騎手:3着以上入着が3回以上の騎手をピックアップしてみました。
騎手名  :【1着.2着.3着.着外】
藤本騎手 :【2.1.1.5】
西謙一騎手:【1.2.1.5】
鈴木騎手 :【1.2.0.7】
藤本騎手の入着は全てコウシュハウンカイでのもの、西騎手の入着はメジロゴーリキでのもの。鈴木騎手の入着のうち2つはオレノココロ(一つはミノルシャープ)です。古馬のオープン馬はコンビが固定されてきますから、トップホースと長くコンビを組むとこういう数字になります。古馬重賞は騎手より馬とのコンビかな…と思います。なお、藤本騎手は騎乗がなく、西謙一騎手はクリスタルコルド、鈴木騎手はブラックサファイアの手綱をとります。

■馬番:馬券圏内に入着した回数を馬番ごとに記載します

着/馬番12345678910
1着
2着
3着
※10頭立て1回、9頭立て4回(取消1回)、8頭立て1回(除外1回)、7頭立て4回 ※3着同着が1回あり 

5番の入着率が抜けてよく、勝ち鞍は2番。10番はそもそも1頭しかいないので、9が外端枠と思って見ると、外端枠でも入着が3回あり、勝ち馬も出ています(メジロゴーリキ。ただ、ゴーリキはなぜか外端枠が得意でした)今回5番に入ったのはヤマカツエース。2番はインビクタです。

■性齢別成績【1着.2着.3着.着外】
牡馬(セン馬含む)
5歳【2.2.3.6】
6歳【1.2.2.11】
7歳【4.1.3.6】
8歳【1.2.2.9】
9歳【1.1.1.9】
10歳【1.1.0.5】
11歳【0.0.0.1】

牝馬
5~7歳【0..0.5】

これを見ると5歳馬の健闘が目立ちます。古馬相手にあまり差のない斤量でチャレンジしてくるからには調子や力量など、陣営もある程度目処が立つから送り込んでくるのかな?と思える数字です。

そして、今年は牝馬のチャレンジがなかったのですが、これが書きたかったのでこのデータを収集しました。過去10年で唯一牝馬の馬券圏内は5歳馬のミスタカシマです!この時のミスタカシマの斤量は810㎏。強かったんだなぁ…と改めて思います。牝馬はだいたい5~6歳で引退ですし、800㎏越えの高重量で牡馬と渡り合える馬もほとんどいません。私は岩見沢記念の2着はヒロインズカップの1着より重みを感じてしまいます。

■今期重賞実績【1着.2着.3着.着外】
これは該当馬が多いデータで、昨年はあまりフィルターにならなかったのですが、今年は使えそうです。
オッズパーク杯、北斗賞、旭川記念、ばんえいグランプリと岩見沢記念にいたるまで4つの古馬重賞(牝馬限定を除きます)がありますが、それらの重賞のどこかで3着以内に入着していた馬の、岩見沢記念の成績です。
【8.8.9.18】
まず、ここまでの重賞で上位争いした実績のある馬は岩見沢記念でも結果が出ていると言えます。
1着の例外2頭はオイドンとフジダイビクトリー。この2頭は前走オープン特別勝ちからの出走です。2着の2頭のうち1頭は先ほど書いたミスタカシマ。ミスタカシマは2走前に5歳オープンの朱雀賞を勝っていました。3着の例外2頭(同着が一回あるので11頭3着馬がいます)は5歳馬で朱雀賞の連対がありました。つまり、『5歳OPの朱雀賞連対』『直前のオープン特別勝ち』を除くほとんどの馬が『古馬重賞の4戦の内どこかで3着以上の実績』を持っているということになります。これらの条件に当てはまらなかった唯一の例外はサクラリュウ(2着)1頭だけでした。


 
 ということで…今年『5歳OPの朱雀賞連対』『直前のオープン特別勝ち』『古馬重賞の4戦の内どこかで3着以上の実績』の馬は…と絞ると、インビクタコマサンエースメムロボブサップクリスタルコルドの4頭です。いや、固い…固すぎる…多分1~4番人気ですよね…この4頭。そしてメムロボブサップが圧勝するんだろうな…と思います。だって楽に先行できそうですもの。◎はメムロボブサップであとは同列です。推しの子は今回出走していないので(等しくみんな好きですが)馬券は直前のパドックとオッズを見ながら馬券の買い方を悩もうと思います。

いやあ、強かったなぁ…
毎回メムロボブサップなので、
今回2障害チャレンジ中のイラストにしてみました。
あと何回彼を描くかな。

 私が愛読しているコヤノゴーさんのブログで、ゴーさんがメムロボブサップが勝つと書くことが無くなる…と書かれていまして、わぁ~~~一緒だ!と激しく同意をいたしました。感想戦をしたくても、いやあ強かった~~!おしまい!となっちゃうんですよ(笑)
自分のペースでしっかり先行して、キッチリ溜めて、障害の上り始めもスムーズ。降りてからも緩まずしっかり歩く。テン良し中良し終い良し!の三拍子でした。
2障害で躓いたのはご愛敬。坂を下りるときにブルブルっと首降って、なんか「やっちゃった、テヘペロ」的な雰囲気を醸し出してましたね。馬自身が首を軽く振って気合を入れなおしているようにも見えました。あとメムロボブサップが獲得していない4市記念(伝統の古馬重賞戦です)は北見記念と帯広記念。どちらも高重量戦としてばんえい記念で活躍する馬が獲得している名誉ある重賞です。重くなればなるほど、ばんえい記念を制したメムロボブサップの敵はハンデだけとなります。この強さでは今年でグランドスラム達成できるのでは?と思います。

2着はインビクタが最後歩き勝ちました。若馬の頃は最後余力がなくなることが多かったのですが、障害の上手さで最後のスタミナを残して歩き差すことができるようになったのは、馬が完成して強くなった証だと思います。800㎏超の重量でも連対できるようになりました。2%越えの軽めの馬場も味方したと思います。春先から重賞皆勤賞で常に上位に来る本当に偉い馬です。どこかでもう一つ重賞を獲らせてあげたいなぁ。

3着はコマサンエース。インビクタより先に第2障害をおりましたが、インビクタに歩き負けました。彼にとってはちょっとオーバーペースでの先行だったのかもしれません。それでも最後止まらずに歩いているので、本当に真面目な馬なんだな…と思います。コマサンエースはまだ無冠なんですよね。この馬も肩掛けを獲らせてあげたいな…。2~3歳での重賞出走はなく、古馬になって成長してきた馬で、高重量への適性が高い馬はこういう奥手のタイプが多いです。

4着はクリスタルコルドで、データでピックアップの4頭が1~4着で当たってよかったと思いつつ…いやデータなど引っ張り出さずとも、普通そう予想するよねという4頭で決まったのでした。クリスタルコルドは高重量の適性があってこれからが本当に楽しみです。私はこの馬を見ているとメジロゴーリキさんを思い出すんです。毛色も似ているし、西謙一さんのお手馬だからかな。ちょっと一癖ありそうな性格に見えるところや、高重量が得意なところなども…。

馬券は4頭の三連複ボックスとメムロボブサップからの馬連(どうせ馬単と配当がほとんど変わらないので)で当たってはいますが、ほとんどもうかってません(笑)

レース結果