2024年度重賞戦記 6/23 柏林賞
過去10年の「人気」「騎手」「馬番」
ピックアップデータは「前走」「重量」
■人気別成績【1着.2着.3着.着外】
1番人気【3.1.0.6】
2番人気【1.4.1.4】
3番人気【2.0.0.8】
4番人気【3.3.1.3】
5番人気【0.0.1.9】
6番人気【1.0.2.7】
7番人気【0.1.1.8】
8番人気【0.0.1.9】
9番人気【0.0.1.8】
10番人気【0.1.2.3】
※9頭立て2回 除外2頭
1番人気が苦戦している重賞です。4番人気の勝ち数が1番人気と並びます。ただ、勝ち馬は4番人気までで9頭でているので、全く無印な馬が勝つことはなさそうです。比較的荒れ模様なのは、成長途上の若駒によるハンデ戦だからだと思います。昨年はみんなハイレベルで大きなハンデ差がありませんでしたが、今年はトップハンデのマルホンリョウユウから、牝馬のB1クラスのスーパーチヨコまで、720㎏~670㎏と50㎏のハンデ差がつきました。それにしても最低人気の入着率!ちなみに入着している3頭のうち2頭は牝馬です。
■騎手:3着以上入着が3回以上の騎手をピックアップしてみました。
騎手名 :【1着.2着.3着.着外】
鈴木騎手 :【4.2.0.4】
阿部騎手 :【1.2.0.4】
菊池騎手 :【1.1.1.4】
藤本騎手 :【1.1.1.7】
藤野騎手 :【0.2.1.0】
西謙一騎手:【0.2.1.5】
渡来騎手 :【0.0.3.3】
鈴木騎手の成績が圧巻で、4勝、2着2回。連対率6割です。マルホンリョウユウにとって心強い数字です。また騎乗回数3回全て入着している藤野騎手にも注目で、今年はスーパーチヨコの手綱を取ります。
■馬番:馬券圏内に入着した回数を馬番ごとに記載します
着/馬番 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 |
2着 | 1 | 1 | 1 | 0 | 2 | 2 | 0 | 1 | 2 | 0 |
3着 | 0 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 3 | 1 | 1 | 1 |
中枠から外端側のほうが成績が良さそうです。一番入着回数が多いのは7番で今年はホクセイタイヨウが入りました。
■前走
前走の出走条件とその成績です【1着.2着.3着.着外】
ゴールドトロフィー(3歳以上選抜)【3.4.3.21】
4歳オープン(ライラック賞)【5.1.0.2】
4歳オープン(すずらん賞)【1.0.0.0】←センゴクエース
オープン(A1混合含む)【0.1.1.5】
A1(A2混合含む)【0.2.1.4(徐1)】
A2(B1混合含む)【0.1.0.11】
B1【1.2.4.12】
B2【0.0.0.7】
B3【0.0.0.1】
重賞【0.0.0.1】←旭川記念 アアモンドグンシン
牝馬OP【0.0.0.1】←カーネーションC ホクトノホシ
※除外はその1走前を前走にカウントしています。
4歳のオープン特別ライラック賞組か、直前の選抜特別ゴールドトロフィー組で大体の勝ち馬が出そろいます。ゴールドトロフィーは北斗賞の出走馬を除く、前年度の勝ち鞍が多い順で編成されるレースで、成長株の馬達が出走するレースで、4歳オープンのライラック賞と並ぶ柏林賞のステップレースと言えます。今年のゴールドトロフィー組はサクラヤマト(1着)とクリスタルゴースト(3着)いずれも好走しており、特にサクラヤマトはライラック賞でも2着と人気になりそうです。そしてそのライラック賞を勝ったホクセイタイヨウはライラック賞から直行。5頭勝ち馬を出しているステップで柏林賞に臨みます。
■重量
今年はハンデ差が大きいので、重量別の成績も取ってみました。【1着.2着.3着.着外】
670㎏【0.1.2.10】(いずれも牝馬)
680㎏【0.0.0.5】
690㎏【3.3.6.20】
700㎏【2.2.1.19】
710㎏【0.3.0.9】
720㎏【5.1.1.4】
トップハンデの勝ち馬が5頭います。720㎏の入着馬に共通しているのは4歳OP戦からの直行組ということです。実は720㎏で一番人気だったアオノブラックは前走シルバーカップ(A1クラス)で1着と、今回のマルホンリョウユウと同じ斤量とステップで柏林賞に臨んでいるのですが、4着に敗れています。リョウユウにとってはちょっと気になるなデータです。
【おまけ】牝馬
今年はスーパーチヨコが参戦するので、牝馬についても成績を調べてみました。
牝馬【1.1.3.17】と良績ではありませんが、勝ち馬も入着馬もいます。
1着:ミスタカシマ(700㎏)
2着:アアモンドセブン(670㎏)
3着:ナナノチカラ(690㎏)
シンエイボブ(670㎏)
ミソギホマレ(670㎏)
こうしてみると700㎏で勝っているミスタカシマって強かったんだなぁ! 670㎏の牝馬達はいずれも9番人気~10番人気でした。彼女たちの共通項?ということでチェックしてみると、黒ユリ賞かオークスで連対があり、前走は4歳OP、ゴールトロフィー出走もしくはB1以上のクラスの出走馬でした。この条件、スーパーチヨコは全部満たしています。騎手も入着率100%の藤野騎手なので、大注目です。
ということで、ライラック賞の勝ち馬ホクセイタイヨウかゴールドトロフィーの勝ち馬サクラヤマトかトップハンデのマルホンリョウユウか…という所になると思うのですが、A1のレースを間に挟んだ馬に勝ち馬が出ていない事、710㎏の重量に勝ち馬が出ていない事、690㎏が3勝しているところを鑑みて◎はサクラヤマトになるかと思います。あとは牝馬の入着条件を満たしているスーパーチヨコ。この4頭の馬連と三連複のボックスかなぁ…。絞りはするのですが◎をどの馬に打つのかはかなり難しいです…。
データではサクラヤマトに◎でしたが心の◎はそれはもうマルホンリョウユウです。強力ライバルに対し、厳しいハンデで戦わなくてはなりませんが、この世代では一番強いと信じています。単勝で応援します!頑張れ~~リョウユウ!
レースレビュー
タイム、速かったなぁ…。1.0%の水分量でしたが、雨が降っていて、馬場は脚が速くスピード勝負が得意なタカラキングダムに向いていました。先行してレースを引っ張ったマルホンリョウユウには辛い展開のレースになりました。タカラキングダムは、先行するマルホンリョウユウを交わせる射程圏に置きながらも余裕をもって追走し、一呼吸おいて障害にかかれました。そのおかげで鬼門の第2障害を上手く越せたと思います。ここさえ無事にクリアできれば降りてからの脚はさすがダービー馬。結果圧勝と言っていい内容の勝ちっぷりでした。2着に入ったクリスタルゴーストは690㎏も味方したと思います。もともと4歳オープンのすずらん賞の勝ち馬。前走のゴールドトロフィーもサクラヤマトとわずか1.6秒差の3着。実力を考えるととハンデに恵まれていたと思います。同じゴールドトロフィー組でもこちらでしたか…。
ホクセイタイヨウやサクラヤマトは勝ちを意識してマルホンリョウユウを追いかけて差のないタイミングで障害かかった分、リョウユウと同じように障害で苦労しました。
リョウユウ、3着に負けてはしまいましたが、ハイペースを先行して引っ張って、あれだけ障害を手こずったのにもかかわらず、障害を降りてから最後まで止まらずに歩き切り3着を確保しました。2障害をひと腰で上りきれなかった馬で、坂を下りてから止まらなかったのはリョウユウだけです。改めて強い馬だと思いました。推しの子なのでひいき目も入っていますが、下りてからの頑張りを見て、重量が重くなってスタミナ勝負になった時はきっと一番強いのはリョウユウだと思います。天馬賞はきっと取れるよ!(銀河賞はハンデがあるから悩ましいんだけど…)
もう一頭の推し、スーパーチヨコはハイペースの展開で第2障害苦しかったかな、でも降りてからの脚はさすがでした。厳しいレースで直線止まってしまいましたが、あわやの3着争いで見せ場は十分ありました。そして以前と違ってレースを投げ出さず最後まで歩き切ったところに素晴らしい成長を感じました。これから牝馬重賞のビックタイトルを必ず取ってくれる馬だと思います。それにしてもプラス34㎏…年度が替わってから1000㎏台が続いていましたが、やはりチヨコちゃんは1100㎏越えが似合います(笑)ダイナマイトボディで今期の初勝利を楽しみにしています。
馬券は、リョウユウの単&馬連で流していましたので、それはそれは見事な縦目でございました。そりゃね。速い時計の出る馬場なら、軽い馬場でダービーを取ったタカラキングダムも、690㎏の上がり馬も抑えはします。でも、それもこれも全てリョウユウから…。いいんだ。いつかリョウユウ貯金は古馬重賞で必ず返って来るんだから!