2025重賞戦記 ~北斗賞~

強かったです!
9歳にして本当に強くなりました。
メムロボブサップとの対決が楽しみです
…それにしても真正面から描くと
馬具がバグ…あうううう
上手く描けない…

 コマサンエース、強かったです。一度重賞を勝つと弾みがつくのでしょうか。先行してほぼ最初に第2障害を下りて、最後インビクタを突き放しました。完勝だと思います。本当に年を重ねて強くなる。9歳にして馬がピークを迎えるいうのが、ばんえい競馬ならではだなぁと思います。

 ところで、北斗賞は古馬戦線の2戦目の重賞で、まだ斤量は古馬のオープン馬にとっては厳しい重量ではないのですけど、例年高重量戦で活躍している馬が上位に来る傾向があります。以下、昨年のデータ抜粋なんですが…
==
■重賞成績
 実は北斗賞の勝ち馬は、帯広記念やばんえい記念といった高重量戦の好走馬と縁があります。770㎏の重量ですが、ハンデ差があまりない事や、年度が替わった後最初に体験する大きな斤量差(80~90㎏)なので、重量を苦にしない実績馬が有利なのかもしれません。また、馬券圏内でいうなら一つ前の重賞、オッズパーク杯の好走馬が良績を残しています。

同年重賞上位3着以内の成績:【1着.2着.3着.着外】
帯広記念   :【7.0.4.13】
ばんえい記念 :【7.3.2.14】
オッズパーク杯:【4.6.5.9】
==
 斤量そのものより、斤量差が馬に重さを感じさせるんじゃないのかなと推測しています。そしてどうも今年はこまめにハローを馬場に入れていて昨年よりもちょっとタイムが掛かっている印象もあります。北斗賞は実際の斤量は770前後なんですけど、馬の体感的にはきっともっと重く感じているんじゃないかな…という印象があります。

 今年の北斗賞も降りてからのキャンターが武器、あるいは障害の登坂にちょっと注文が付く馬は、やはり成績が振るわなかったようです。スピードが武器の馬はやはり重量が堪えるタイプが多いので。それでも今年は昨年に比べてキングフェスタはいい感じで追い込んできています。これは鈴木騎手が前半先行せず、2障害下で十分溜めたおかげで、一腰で上げられなかったものの、比較的早く2障害をクリアできたことも大きいと思います。

 そんな中、先行して障害を止まらずに上げ切れたマルホンリョウユウはやはりもっと重量を積んでも大丈夫だなという印象を受けました。はい。身びいきです(笑) 今年は先輩方の胸を借りる立場ですが、これから古馬重賞戦線を戦って…いずれはどこかで肩掛けが獲れる存在だと思います。

 身びいきはさておき…高重量戦で良いならコウテイも結果がでていいはずなんですが、これは多分前半のペースじゃないかと推測しています。前が止まらない程度、それでいて速い(コウテイが先手を取れない速さ)。先行馬に程よいペースで、かつ馬場もそこそこ軽かったので、先に降りたもの勝ちのレース展開でした。コウテイも止まらずに上げて最後までしっかり歩けていますが、2障害下までで先手が取れなかった時点でちょっと苦しい。コウテイが700㎏~800㎏台前半で、コマサンエースやインビクタに勝つには馬場や前が競り合う超ハイペースといった展開の味方が必要なのかもしれません。

 これが馬場がパサパサに乾いていたり、重量が100㎏くらい変わると、レース展開や上位争いする馬ががらりと変わるのがばんえい競馬の面白いところです。それでも北斗賞で第2障害を一度も止まらずに上げ切れた馬たちは、きっとあと100㎏積んでもいいレースをしてくれると思います。

 ところで、メムロボブサップの何が凄いってこの馬はキャンター勝負のレースでも、登坂力&スタミナ勝負のレースでもオールマイティに勝ってしまう所。サラブレッドでいえば芝の1200mからダートの2100mまで何でも勝ってしまうようなもので、戦う舞台を選ばない馬でだからこその重賞23勝。ばんえいグランプリに出てきてくれたら嬉しいですが、その時、春先の重賞戦線の上位馬達はどんな戦いをするのでしょう。でも今のコマサンエースなら、きっといい勝負をしてくれるのではないかな…と期待しています。

\ 最新情報をチェック /