2024年度重賞戦記 10/13 ナナカマド賞
過去10年の「人気」「騎手」「馬番」
ピックアップデータは
「馬体重」「新馬戦」「前走」
■人気別成績【1着.2着.3着.着外】
※10頭立て10回
1番人気【5.2.0.3】
2番人気【3.4.1.2】
3番人気【0.0.2.8】
4番人気【1.1.1.7】
5番人気【0.1.4.5】
6番人気【1.0.0.0】
7番人気【0.1.1.8】
8番人気【0.0.1.9】
9番人気【0.1.0.9】←2014年2着テンカトウイツ
10番人気【0.0.0.10】
1~2番人気はある程度信用できます。ただ、普通だと上位入着が多い3番人気が振るいません。馬券圏内は5番人気くらいまで来ているようで、1~2番人気で軸を決めたら中穴くらいまで流すほうが良さそうです。
■騎手:3着以上入着が3回以上の騎手をピックアップしてみました。
騎手名 :【1着.2着.3着.着外】
鈴木騎手 :【2.1.2.5】
阿部騎手 :【1.2.0.5】
藤野騎手 :【0.1.2.5】
菊池騎手 :【0.3.0.5】
島津騎手 :【2.0.0.4】
鈴木騎手はさすがの5回。入着率は5割です。今年はアルイテイコウに騎乗します。3回以上ではないのですが島津騎手が2勝を挙げています。今年はアグリホーブの手綱をとります。
■馬番:馬券圏内に入着した回数を馬番ごとに記載します
着/馬番 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 0 | 3 | 1 | 0 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 |
2着 | 1 | 1 | 0 | 2 | 1 | 2 | 0 | 0 | 2 | 1 |
3着 | 2 | 0 | 1 | 0 | 3 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 |
勝ち数は2番が3と多くラッキー枠。そして入着率は5番と6番。2~3着は中枠が良績です。ただ外端も結果が出ています。隣に馬が居ないことがいいのかもしれません。今年は2番サッコ、5番にスタージャガー、6番スーパーシン、10番にシンザンパワーが入りました。
■馬体重
2歳戦ならではの要素が馬体重。
体重別の競走成績です【1着.2着.3着.着外】今年出走馬の前走馬体重を記載しておきます。()内は前走馬体重です。
900㎏以下【0.2.1.7】該当馬無し
901㎏~950㎏【4.1.1.27】シンザンパワー(902) サッコ(947) アルイテイコウ(934)
951㎏~1000㎏【1.4.7.26】アバシリタカラコマ(960) ウンカイマジック(952) スタージャガー(973) アグリホープ(976) キョウエイエース(979) ヤマノドラゴン(988)
1000㎏以上【5.3.1.13】スーパーシン(1015)
やはりこの時期、馬体が大きいというのは大きなメリットです。950㎏以下の4勝はメムロボブサップ(901㎏)キングフェスタ(938㎏)ミスタカシマ(941㎏)フウジンライデン(949㎏)で、馬体のアドバンテージが無くても勝てる馬というのは、のちの活躍を見ると圧倒的な能力差や完成度があるのだと思います。
■前走
前走どのクラス(レース)を走っていたかで成績を比較して見ます。【1着.2着.3着.着外】
Aー1 or 2歳OP特別【10.9.7.54】
Aー2【0.1.2.10】
Aー3~4【0.0.1.6】
ほぼ前走はA-1もしくは青雲賞(牡馬の2歳OP)かいちい賞(牝馬の2歳OP)を使ってきた馬が出走するレースで、入着馬もだいたいA-1クラス(またはOP)から出ています。連対の例外はサクラダイチ。3着の例外はワタシハサクランボとアオノブラックでした。
■新馬戦
8割弱の馬が該当するので、ざるのようなフィルターですが、2歳重賞は新馬戦で結果を出している馬が好走しています。ナナカマド賞の3着入着馬30頭のうち、29頭までが、新馬戦で連対しています。1頭の例外はゴールデンフウジンの4着。ただし1番人気でしたので、能力検査は良績で通過していたのだと思います。
【おまけ 牝馬】
今年は牝馬が2頭出走するので、牝馬の成績も見てみました。
【2.0.2.28】
牡馬に比べて出走頭数も少ないですが2頭の勝ち馬と、2頭の3着馬が出ています。勝ち馬はミスタカシマとアバシリサクラで、3着入着馬はワタシハサクランボとレッツゴーリータンでした。この4頭に共通する項目は
・新馬戦連対
・前走勝ち
の条件がありました。勝ち馬の場合はA-1か、いちい賞(OP)勝ちが条件です。2歳重賞に出走してくる馬の多くが新馬戦を連対していますが、牝馬は新馬戦の成績があまり良くありません。新馬戦から抜けた能力を示している牝馬が、ナナカマド賞でも結果を残していると言えます。今年の牝馬でこの2つの条件を満たす馬はいませんでした。キョウエイカスミが出走していれば条件を満たしていたんですけど…。
ということで…前走「2歳OP or A-1」、新馬戦連対、馬体重900㎏以上からアバシリタカラコマ、アルイテイコウ、スタージャガー、スーパーシン、アグリホープ、キョウエイエースが残り…ここから騎手と枠で絞って…◎はスーパーシン、〇はスタージャガーとキョウエイエースが同列。次点がアバシリタカラコマ。◎と〇は馬連のボックス。ピックアップの4頭で三連複ボックス…かなぁ。
今回データの◎と心の◎が一致しております!実際買うのはスーパーシンの単勝になると思います。いい枠も引いたし、可愛いリボンをつけて頑張れ~!
レースレビュー
スーパーシンとキョウエイエースのマッチレースでした。2障害を越えるまでを道中含めてスムーズに行っている分、最後はわずかにキョウエイエースが差し替えしたのだと思います。スーパーシンはまだレースぶりに幼さが残るので、ここでは完成度の差で、10㎏のハンデがあってもキョウエイエースに軍配が上がったのだと思います。キョウエイエースは半兄のキョウエイリュウに続いてのナナカマド賞制覇です。父も同じ父系(キョウエイリュウがカネサテンリュウ、キョウエイエースはカネサテンリュウ産駒のキタノリュウキ)。母の風蓮はこの系統の父系と相性が良く、またこの配合は早熟なのかもしれません。スーパーシンは力負けでは無いので2冠目の対決が楽しみです。
この2頭は同じ十勝産駒特別でヤングチャンピオンシップの予選を戦うことになるので、2頭とも取りこぼしなく2着までに入って出走権を取らなくてはなりません。レース中のアクシデントや体調不良の取消などが無ければ、まず勝ち上がってこれる2頭ですが、この2頭で枠が埋まるとすればその他の有力馬は厳しい。ナナカマド賞の1~5着馬までが十勝管内生産馬。いつも思うことなのですがヤングチャンピオンシップの予選、十勝産駒から上位3頭出すわけにはいかないのかなぁ…。ばんえい甲子園のポスターはすこぶるカッコいいので、レースコンセプトは好きなんですが…本家の甲子園だって東京は東西から2校出ます。重賞としての格付けを維持する、2歳3冠の価値も考えて、生産頭数に合わせた出走枠を検討して貰えたらいいな…と常々思っています。
3着はこの2頭と勝負をしに行った人気どころが総崩れな中、地道に歩けたヤマノドラゴンが入りました。ヤマノドラゴンは馬体重を増やして1000㎏越えでの出走。1~4着までが、出走馬の馬体重の上位4頭で決着しているので、身も蓋もない話ですが2歳戦はとにかく体が大きな馬を買うのが穴を当てるコツなのかなのかもしれません。