2024年度重賞戦記 7/14 旭川記念

■人気別成績【1着.2着.3着.着外】
1番人気【5.2.3.0】
2番人気【2.4.2.2】
3番人気【2.2.1.5】
4番人気【1.0.1.8】
5番人気【0.0.2.8】
6番人気【0.1.0.9】
9番人気【0.0.1.5】
10番人気【0.1.0.2】
※7~8番人気以降3着以上の入着無し。
※10頭立て3回、9頭立て4回(取消1頭)、8頭立て2回(取消1回)7頭立て1回
暑くなる時期で、体調が整わずフルゲートになりにくい重賞です。今年もアオノブラックが取消になりました。ただ、1番人気が過去10年馬券圏内から飛ぶことはなく、固い印象がある重賞です。3着までがだいたい5番人気以内で決着がついているので、ヒモも絞って勝負したほうが良さそうです。ただ、今年は絶対的な王者とそのライバルが欠場。過去10年とはちょっと状況が違うかも知れません。

■騎手:3着以上入着が3回以上の騎手をピックアップしてみました。
騎手名  :【1着.2着.3着.着外】
鈴木騎手 :【4.1.2.3】
藤本騎手 :【2.2.2.3】
阿部騎手 :【2.2.2.5】
藤野騎手 :【0.1.2.5】

伝統の重賞、ベテラン勢の活躍が目立ちます。なお、藤本騎手の1~3位までの入着は全てコウシュハウンカイ、鈴木騎手の4勝のうち3勝はオレノココロと一時代を築いた名馬とのコンビでの成績です。鈴木騎手は今年コマサンエースの手綱をとります。阿部騎手はセンリョウボス。藤野騎手と藤本騎手は今年は手綱を取る馬がいませんでした。

馬番:馬券圏内に入着した回数を馬番ごとに記載します

着/馬番12345678910
1着0
2着
3着0
10頭立て3回 9頭立て4回 8頭立て2回 7頭だて1回

フルゲートが少ない重賞なので、9、10番に入着が無いのは致し方ないかもしれません。なお、奇数開催日の奇数レースなので内詰めになります。3~5番の成績が良く、特に4番は4勝。今年はゴールドハンターがこの枠番に入りました。

■年齢性別
牡とセン馬【1着.2着.3着.着外】
4歳【0.0.0.1】←アアモンドグンシン
5歳【1.3.0.9】←1着コウシュハウンカイ
6歳【4.1.5.7】
7歳【2.2.2.11】
8歳【1.2.0.10】
9歳【2.0.2.9】
10歳【0.1.1.5】
11歳【0.0.0.1】←トレジャーハンター
5~7歳牝【0.0.0.5】
4歳と11歳の参戦、牝馬の成績は北斗賞とほぼ変わりません。6歳馬の入着率が一番良く、ついで7歳。今年はオーシャンウィナーが6歳、コウテイゴールドハンターが7歳馬です。

■前走成績
夏の暑い時期ですし、好調の目安として前走の成績を調べました。重賞レースは前走と重量が大きく異なることも多いので、あまり参考にならないかな?と思ったのですが結構はっきりした数字が出ています。
前走連対していた33頭の成績は
【9.7.6.11】
過去10年の勝ち馬のうち9頭が前走1着か2着という成績です。今年前走連対しているのはインビクタコウテイクリスタルコルドの3頭になります。



 メムロボブサップとアオノブラックがいないこのレース、5歳馬クリスタルコルドが重賞連勝となるか、オーシャンウィナーやゴールドハンターが初の古馬タイトルを手にするか、はたまたコウテイやコマサンエース、コマサンブラックといった古馬重賞で善戦してきた馬が初の肩掛けをゲットするのか、それともやはり実績馬インビクタなのか…いやもう何が勝っても不思議じゃありません。

 とはいうものの、前走連対馬3頭の中から勝ち馬が出るんじゃないかと思います。過去データどおり1番人気を信頼するなら◎インビクタだと思うのですが(おそらく1番人気になるはす)天気が良さそうで馬場が乾きそうなのと、ようやく中枠に入ったこともあるので、コウテイを軸にしてみようと思います。コウテイ、多分2番~3番人気になるんじゃないかと思います。相手はインビクタクリスタルコルドを厚く、6歳馬のオーシャンウィナー(内詰めの外端なので実質9番)あとは鈴木騎手が手綱をとるコマサンエースまで抑えようと思います。

 クリスタルコルド、強かったです。コウテイの勝ちパターンで、坂を下りた時にはこれは◎が当たったか!と思ったんですが、最後二頭のしのぎ合い、見応えがありました。そしてこの歩き比べに勝ったクリスタルコルドは本当に強かったと思います。
 クリスタルコルドはパドックでも元気いっぱいでしたね!解説の定政さんも素晴らしくよく見えると言っていましたが、私も1頭だけはつらつさが違っているように見えました。もっとも5歳。メンバー最年少でぴちぴちだった…ともいえるんですが(笑) 勝利調教師インタビューでは、西調教師もパドックでとても元気いっぱいで…とおっしゃっていたので、クリスタルコルドの好調時はこういうパドックなんだな。とよく覚えてくことにします。他の馬と同じでとりわけ夏が強いわけでは無いとも話されていましたが、それでもはまなす賞、ばんえい大賞典、北斗賞、旭川記念。夏男なイメージがついてしまいました(笑)。
 4着のインビクタは馬場だと思います。インビクタは乾いた馬場と相性が悪くて(0.5以上~1.5%未満だと勝率13.1%、1.5%以上~2.5%未満だと勝率25.4%)、今回は馬場が合っていませんでした。苦手な馬場の中頑張って先行したので、2障害で膝をついてしまいました。でもその後立て直して4着まで持ってくるのは本当に地力があります。
 逆に2着のコウテイは馬場が合っていました。乾いて時計がかかるほうが良い馬です。北斗賞の時はコウテイは馬場が合いませんでした。ちなみにコウテイの水分量別勝率は0.5%以上~1.5未満で17.2%、1.5%以上~2.5%未満で11.1。連対率はもっとはっきりしていて43.1%と25.9%と差が出ています。地方競馬の馬データは個性をつかむのに役立ちます。もっとも、毎回推し活していると自然とあ~今日は○○の馬場だなぁ…なんて思うようになります。

【閑話休題:馬場の話】
 ばんえいマニアならよくご存じのこととは思いますが、馬場が乾いている時と湿っている時では、平地競馬で言うとダートの長距離と芝の短距離ほどもレースの内容が変わってきます。平地競馬の馬場状態とはもっと別の次元の要素だと思うと、レースがより面白く見られます。ばんえい競馬が馬場水分量を2R置きに0.1%単位で出していること、その日の最初のレース後に騎手インタビューで必ず今日の馬場はどうですか?と聞くところなど、馬場水分量や馬場の重い軽いに深くこだわっているのは、それがとても大きくレースを左右するからです。私はコウテイは平地に置き換えるとダート2000m以上を得意にする馬、インビクタは芝のマイル前後を得意とする馬といったイメージで見ています。じゃあ、何でも勝っちゃうメムロボブサップは? その昔どんな条件でも勝った名馬タケシバオーとのような馬!と言う所でしょうか。平地競馬はカテゴライズがはっきりなされてしまっているので、もはやタケシバオーのような馬が生まれることはありませんが、ばんえい競馬は馬場状態でカテゴライズが変わるので、異種格闘技戦を毎回戦う面白さがあると思っています。

話がだいぶそれました。すみません。前半64秒。コウテイが無理をしないで先行できるペースでした。ただ欲を言えばもう少し速いペースで先行してもコウテイなら歩き切れたかもしれないので、そうだったらクリスタルコルドはさせたかな?その前に第二障害を一腰では登れなかったかもしれません。もう少しだけハイペースだったら…コウテイ勝てたかも…僅差だっただけにあと少しだけ前半攻めてたら…惜しい!と言う感想を持ちました。

 3着はコマサンエース。騎手の腕、そしてコマサンエースもスタミナ勝負は得意です。ばんえい記念3着馬の面目躍如といったところだと思います。オーシャンウイナーは…う~~~ん。もっといい動けてもいいはずなんだけど…夏バテなのかなぁ…

レース結果