2024年度重賞戦記 6/16 北斗賞

■人気別成績【1着.2着.3着.着外】
1番人気【3.1.3.3】
2番人気【1.4.1.4】
3番人気【3.2.1.4】

4番人気【1.1.1.7】
5番人気【0.0.2.8】
6番人気【1.0.1.8】
7番人気【1.1.1.7】
8番人気【0.1.0.9】
9番人気以降3着以上の入着無し
この時期はまだ賞金加算も少ないので斤量差はほとんどありません。今年のレースも全頭同一の770㎏での出走となりました。では1番人気が圧倒的なのか?というと思いの外1番人気=1着ではないようです。3番人気の活躍が目立ちます。6~7番人気からも勝ち馬がでているように、波乱の決着もままあり、頭や軸を固定する買い方は向かないのかな?と思われます。

■騎手:3着以上入着が3回以上の騎手をピックアップしてみました。
騎手名  :【1着.2着.3着.着外】
藤野騎手 :【3.1.0.5】
藤本騎手 :【1.4.0.5】
西将太騎手:【1.1.1.4】
阿部騎手 :【1.1.1.6】
西謙一騎手:【0.2.1.5】
鈴木騎手 :【0.1.4.4】
良績ある藤野騎手、藤本騎手はいずれも今年は手綱を取る馬がいません。西将太騎手はコウテイ、西謙一騎手はクリスタルコルド。8枠の2頭の手綱をとります。鈴木騎手はキングフェスタとのコンビで出走します。

馬番:馬券圏内に入着した回数を馬番ごとに記載します

着/馬番12345678910
1着0
2着1
3着0
10頭立て6回 9頭立て3回 8頭立て1回

思いの外フルゲートが少ない重賞です。勝ち馬は中枠に集まっている印象があり、特にラッキー7で7番は3勝しています。今年は7番にヤマカツエースが入りました。

■年齢性別
牡とセン馬【1着.2着.3着.着外】
4歳【0.0.0.1】←アアモンドグンシン
5歳【0.3.2.14】
6歳【4.3.2.8】
7歳【3.2.1.13】
8歳【2.0.0.11】
9歳【1.2.3.9】
10歳【0.0.2.4】
11歳【0.0.0.1】←トレジャーハンター
5~7歳牝【0.0.0.6】
勝ち馬は6~9歳まで。特に6歳~7歳の好成績が目立ちます。今年の6歳馬はオーシャンウイナー、7歳馬はコウテイです。強いと言われる8歳世代と5歳世代の間に挟まれている世代ですが、今年の北斗賞はどうでしょうか。

■重賞成績
 実は北斗賞の勝ち馬は、帯広記念やばんえい記念といった高重量戦の好走馬と縁があります。770㎏の重量ですが、ハンデ差があまりない事や、年度が替わった後最初に体験する大きな斤量差(80~90㎏)なので、重量を苦にしない実績馬が有利なのかもしれません。また、馬券圏内でいうなら一つ前の重賞、オッズパーク杯の好走馬が良績を残しています。

同年重賞上位3着以内の成績:【1着.2着.3着.着外】
帯広記念   :【7.0.4.13】
ばんえい記念 :【7.3.2.14】
オッズパーク杯:【4.6.5.9】



 ということで、メムロボブサップのいないこの重賞は普通に行けばアオノブラックが本命でいいと思うのですが…7歳、帯広記念3着好走、西将太騎手騎乗ということでコウテイに◎を打ってみたいと思います。外端枠でも外詰め9番の帯広記念で3着に来ていますし問題ないはずです。相手はもちろんアオノブラック。そしてこの時期頼りになるインビクタ、ばんえい記念好走のコマサンエース。6歳馬のオーシャンウィナーもここは中枠に入っているし、拾ってみたい相手です。買い方は単勝と馬連になるのかな…と思います。ふたを開ければキングフェスタとアオノブラックで決まっている…ような気もしますが。

 ここまでがデータの予想で、心の◎はヘッチャラです。ああ、古馬重賞戦線に出走するようになったのね!と感慨深い。単複ポチポチして(多分コウテイとの馬連とワイドも持って)応援していると思います。私のゴーリキロスを埋めてくれるのは"大流星の君"です。がんばって~~~!

 色々データを書き出していたのですが、雨が降って高速馬場になったことで、データはご破算。馬場によって過去データがほとんどあてにならなくなるのがばんえい競馬。新聞や様々な予想情報に過去データ、縦軸による予想がほとんど無いのは、当日の天候や馬場に大きく左右されるからなのだと思っています。個人ブログで当たるも八卦と嘯ける気安さと、過去十年からレースの性格や歴史が紐解けたりしないかな?という読み物的な側面の多いブログなので懲りずに続けています。いや、このブログで馬券買っている人、よもやいません…よね…いたら、本当にごめんなさい。超高速馬場とか超重たい馬場とか当日の状況により、データがほとんど役に立たない場合もあります。

 データでもある通り、5歳馬は過去10年勝ちはなかったんです。強い世代ですし、データでも2着は3回もあるので、上位争いはするかもしれないと思いましたが、5歳馬が勝ち切るまでは…と思っていました。クリスタルコルドも西騎手もコメントを聞くと勝てると思っていなかったようですね。そして同馬は気まぐれでやる気になった時はすごいんだけど、いつやる気スイッチが入るのか分かりづらそうです(笑)。ファンになったら心臓に悪い…というか、ファン心を常に試すような素敵な想い馬に成りそうです。 同じ5歳世代の大将格キングフェスタは1㌧を割る馬体重。体調に万全とは言い難かったようです。また速いペースで登坂力の脆さが出た感じがします。高速馬場=直線のキャンター勝負、ではなく高速馬場でよくあるのがハイペースの消耗戦です。そうなると、速い展開でも登り切れる障害力と、ハイペースで障害を越えたあとに歩き切れるスタミナが必要になります。障害が上手で、最後までしぶとく歩き切れるインビクタにとって、条件が合うレース展開になりました。本当に馬券的に頼りになる馬です。
 同じく障害巧者であるコウテイなのですが、いかんせん高速の展開で前々に行って障害を先に降りて粘りこむ…という戦法ができませんでした。前半のペースについて行き、遅れずに障害を上げようとしてあまり息を入れることができなかったので、コウテイにしては珍しく第2障害をひと腰で上がり切れませんでした。コウテイの実力が発揮できる条件は、やはり前半が落ち着く高重量戦、あるいは重い馬場のレースなのだと思います。
 アオノブラックコマサンエースの2頭は先行して最初に障害にかかり、第2障害で膝をつきましたが、これはちょっと焦ったかな…ハイペースでの先行時、となりに意識する馬が居ると、アオノブラックは障害を失敗するケースがあります。とはいえ、すぐに立て直して最後まで1着争いをしているのはさすがです。同じように膝をついて立て直せなかったコマサンエースと比較すると、やはりBG1馬は伊達じゃないと思います。
 4着~6着は大接戦。オーシャンウィナーがわずかに5歳馬2頭より先に入着しました。オーシャンウィナー、第2障害で少し手こずりました。それが無ければ最後の歩きを見ると3着に食い込めたかもしれません。この馬、間違いなく中枠の方が走ります。この先どこかで重賞取れるんじゃないかと期待しています。
 愛しのヘッチャラは5着。アオノブラック、コマサンエース、ヘッチャラ、オーシャンウィナー、インビクタと5頭一斉に登坂にかかった時、ひと腰で登り切ったのはインビクタとヘッチャラの2頭でした。抜群の障害力を発揮して、私に夢を見せてくれてありがとう!
 トップホースによる圧巻のハイペースと後半の歩き比べで、見応えのあるレースでした。なお、馬券はヘッチャラの単複と2~5着の三連複ボックスを購入しておりました…。

レース結果