2024年度重賞戦記 4/28 オッズパーク杯

 重賞データ&レースレビューも早3年目に突入しました。よもやここまで続くとは自分でも思っていませんでした(笑) 読んでくださっている人がいるから頑張れます。当たるも八卦当たらぬも八卦とうそぶいているデータ予想に毎回お付き合いくださいまして、本当にありがとうございます。
 そして昨年は全重賞のイラスト描いていて、繁忙期に真っ白な灰になっていたので、今年は4コマで描いているようなカットをゆっくり追加していこうと思います。レビュー更新に無理に合わせないので、気が付いたら絵が入っている…という感じになると思います。無事全重賞描ききれたら、今年はピンナップではなくポストカード出力のミニポップにできればいいな…と考えています。

それでは本年度もどうかよろしくお願いいたします!

■人気別成績【1着.2着.3着.着外】
1番人気【4.4.1.1】
2番人気【2.3.2.3】
3番人気【3.1.2.4】

4番人気【1.0.3.6】
5番人気【0.1.1.8】
6番人気【0.1.1.8】
7番人気以降3着以上の入着無し
シーズン最初の重賞で賞金加算によるハンデが無い状態。その上重量もシーズン最初(ばんえい競馬は開催が進むにつれて基礎重量が上がります)の重賞ということで700㎏前半と比較的楽な重量のレースなので、実力馬が実力通りに勝つケースがほとんどで、固いレースです。

■騎手:3着以上入着が3回以上の騎手をピックアップしてみました。
藤本騎手 :3勝/2着3回(騎乗10回)
鈴木騎手 :2勝/2着2回(騎乗7回)
藤野騎手 :2勝/3着3回(騎乗9回)
阿部騎手 :1勝/2着2回(騎乗8回)
藤本騎手の3勝が目を引きますが残念ながら今年は手綱を取る馬が居ません。また藤野騎手も手綱を取る馬はいません。鈴木騎手はツガルノヒロイモノ、阿部騎手はメムロボブサップの手綱を取ります。

馬番:馬券圏内に入着した回数を馬番ごとに記載します

着/馬番12345678910
1着000
2着1
3着200
10頭立て7回 9頭立て3回(うち除外1回)

シーズン最初の重賞で、ハンデもほとんどつかないことからフルゲートになることが多い古馬重賞です。勝ち馬は5番より内側に集まっており5番の4勝、7番の入着無しが目につきます。今年の5番はインビクタ、7番はクリスタルコルドです。

■年齢性別
牡はセン馬を含む。【1着.2着.3着.着外】
5歳牡【2.2.3.17】
6歳牡【2.3.1.6】
7歳牡【2.1.3.10】
8歳牡【2.1.2.11】
9歳牡【1.2.1.9】
10歳牡【1.1.0.3】
11歳牡【0.0.0.1】
5~7歳牝【0.0.0.8】
5~8歳まで2勝ずつで、9歳、10歳が1勝ずつ。年齢による勝ち数の差はほとんどありませんが、若馬の方が分がいいようです。牝馬には厳しいレースで、過去10年で馬券に絡んだ馬はいません。出走自体ものべ8頭しかおらず、今年は牝馬の挑戦はありません。

■前走
前走は開幕週のOP特別に出走した馬がほとんどです。スプリングカップオープンが該当のレースですが、2017年は青葉特別が開幕最初のオープン特別、2023年はOP馬が多く、青葉特別はオープンの2組になっていました。
そのため、前走OP特別のスプリングカップと、2017年と2023年の青葉特別に出走した馬(該当馬68頭<全出走97《うち除外1頭》頭中>)の、オッズパーク杯での成績を調べてみました。

前走OP特別成績:オッズパーク杯成績【1着.2着.3着.着外】
1着馬:【4.2.1.2】
2着馬:【2.3.2.3】
3着馬:【1.4.1.3】

4着馬:【0.1.1.7】
5着馬:【0.0.3.3】
6着馬:【2.0.1.4】
7着馬:【1.0.0.7】

8着馬:【0.0.0.7】
9着馬:【0.0.1.3】
10着馬:【0.0.0.1】
入着馬30頭全てがここから出ている上、前走上位入着馬の多くがそのままオッズパーク杯の上位に来ていることがわかります。ただ、勝ち馬でいえば…前走着版外からの巻き返しが3頭います。キタノタイショウ、オレノココロ、アオノブラックの3頭です。

【おまけ】
入着馬全てが720キロでした。OP格付けが入着の条件です。710㎏で出走するゴールドハンターにはマイナスなデータです。
【おまけの2】
前走がポプラ賞の馬は過去10年で出走は2頭オレノココロ(4歳時:1着)5着。テンカムソウ(5歳時:3着)9着でした。2頭とも710㎏での出走です。今回前走ポプラ賞勝ちのクリスタルコルドが720㎏の重量出走しています。


 ここはメムロボブサップアオノブラックで仕方が無いのかな…という気がします。相手はスプリングカップで4着だったインビクタ、本当は6着だったオーシャンウィナーも選びたいところなのですが、オーシャンウィナーは内端枠が得意ではありません。(力量差のある3歳戦まで遡らないと1番での勝ちがありません)それならばスプリングカップ組でツガルノヒロイモノコマサンエースでしょうか。メムロボブサップとアオノブラックの1,2着表裏で3着付けインビクタ、この2頭から三連複でインビクタ、ツガルノヒロイモノ、コマサンエースへ流す…こんな買い方になると思います。年度初めの重賞当たるといいなぁ…。

余裕の勝利でした。今年はレースシーンを描こうかなと思っています

 強い馬が強く勝つ。メムロボブサップは強かったな~。結局メムロボブサップより前に行ける馬はいませんでした。自分のペースで先行して、あれだけ2障害下で溜められれば余裕をもって2障害もクリアできるし、下りてからも脚色が鈍ることはありません。テン良し、ナカ良し、終い良し。付け入るスキのない完勝でした。今年もこれからメムロボブサップはハンデとの闘いになって行くことと思います。
 2着のアオノブラックはさすがの追い込みでしたが2障害を下りるのがあれだけ遅れては勝つことは難しい。勝ちに行ったのではなく大事に乗った印象を受けました。3着のインビクタはこの時期本当に頼りになります。メムロボブサップとほぼほぼ同じタイミングで障害にかかって、障害をしっかり越えられて、最後まで歩き切るのはさすが障害巧者の面目躍如でした。4着のコウテイも障害が本当に上手い馬です。着実に強くなってきていて、これから重賞の常連になって行くのだと思います。
 一つ反省があって5着のオーシャンウィナー、最内枠は…と思って買わなかったのですが、9頭立ての外詰めなことを発走してから気が付きました。この内一つ空くかあかないかは結構大きいのだとオーシャンウィナーの脚を見て思いました。行きっぷりも良かったし降りてからの脚も良かった。これからのレースが楽しみです。
 ツガルノヒロイモノクリスタルコルドはまだまだ古馬との実力差がありました。2頭とも古馬オープンの前半のペースについていけてないようです。ツガルノヒロイモノは馬場も堪えたかもしれません。
 馬券はというと、インビクタの3着付けのメムロボブサップとアオノブラックの1、2着の表裏。結局どう考えても他の馬が上位3頭をひっくり返す姿が思い浮かばなくて2点。だからこそゲート出てオーシャンウイナーの走りを見て、コウテイの障害力を見て、冷や汗かいたのですが(笑)。とりあえず、無事に当たってよかったです。三連複、三連単は1番人気の決着だったようで、そりゃみんなそう買うよね…と思った今年度最初の重賞でした。

レース結果