2023年重賞戦記 7/30 ばんえい大賞典 ~レビュー追記~
過去10年のデータから
人気・騎手・枠
ピックアップデータは「重量」「前走」
■人気別 馬券圏内入着回数
1番人気:1着2回/2着2回/3着0回(着外6回)
2番人気:1着4回/2着1回/3着3回
3番人気:1着0回/2着4回/3着1回
4番人気:1着2回/2着1回/3着2回
5番人気:1着1回/2着0回/3着2回
6番人気:1着0回/2着2回/3着0回
7番人気:1着0回/2着0回/3着1回
8番人気:1着1回/2着0回/3着2回
8番人気からの1着があり、1番人気の着外が6回。なかなか難解なレースです。
でも2番人気はかなり信頼度が高そう。2~4人気での入着も多いので、2~3番人気馬を軸に連複という買い方がよさそうです。
※なお昨年は3着馬が同着でしたので3着が11回あります
■騎手:3着以上入着が3回以上の騎手をピックアップしてみました。
阿部騎手:1着2回/2着1回/3着1回
菊池騎手:1着1回/2着1回/3着2回
鈴木騎手:1着1回/2着2回
西謙一騎手:1着1回/3着3回
藤本騎手:1着1回/3着2回
阿部騎手が好成績。今年はホクセイタイヨウの手綱を取ります。そして菊池騎手も好成績です。キョウエイプラスの手綱を取ります
■枠:馬券圏内に入着した回数を枠ごとに記載します
着/枠 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 0 | 3 | 0 | 2 | 0 | 1 | 2 | 1 | 1 | 0 |
2着 | 0 | 0 | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 |
3着 | 0 | 0 | 2 | 1 | 1 | 2 | 3 | 1 | 1 | 0 |
真夏のレースなので取消や除外、そもそも回避…といった馬が多くて世代戦にしては珍しくフルゲートが少ない重賞です。先にも書きましたが3着は11頭います。
好成績は2番、4番、7番の枠。今年は2番にジェイホース、4番にアシュラダイマオー、7番にローランドが入りました。逆に1番は入着がありません。1番には人気の一角、マルホンリョウユウが入りました。
■重量
3着までに入着した馬30頭の重量別うちわけです。
重量 | 1着 | 2着 | 3着 | 備考 |
650㎏ | 0 | 0 | 1 | 22ピュアリーナナセ |
660㎏ | 3 | 0 | 1 | 全て牝馬 |
670㎏ | 3 | 4 | 4 | |
680㎏ | 2 | 4 | 2 | |
690㎏ | 1 | 2 | 3 | |
700㎏ | 1 | 0 | 0 | 19メムロボブサップ |
こうしてみると670~680㎏の馬から軸馬を選ぶのが良さそうです。
なお700㎏での入着は世代戦6冠のメムロボブサップしかいません。キョウエイブラスやタカラキングダムにとってはちょっとマイナスなデータです。
■前走:3着入着した30頭の前走クラス別のうちわけです。
出走クラス | 大賞典:1着 | 大賞典:2着 | 大賞典:3着 | 備考 |
A1~A2(4頭) | 2 | 1 | 1 | 前走3着以内だった3頭は全て連対 |
B1(6頭) | 1 | 4 | 1 | 前走6頭中5頭が3着以内 |
B2(4頭) | 1 | 0 | 3 | 前走全部の馬が連対 |
B3(10頭) | 3 | 4 | 3 | 10頭中8頭が前走3着以内 |
B4(3頭) | 1 | 1 | 1 | 全て3着以内 |
前走重賞(1頭) | 1 | 0 | 0 | 2014年のカイシンゲキ |
前走3・4歳選抜(3頭) | 1 | 0 | 2 | 3頭とも前走は着外 |
備考欄の通り、ほとんどのクラスの馬が好走しています。実はクラスを問わず前走3着以内の馬が24頭、馬券圏内に来ています。暑い時期ですし調子がいいことが大事なのかもしれません。
またAクラスの出走で前走3着以内だった馬は全て連対。マルホンリョウユウには心強いデータです。
おまけ:ステップレースはとかちダービー、とかち皐月賞になるのですが、とかちダービーに出走していた馬は27/31。着順問わず出走は好走の条件になると思います。
前走3着以内に好走している馬、今年はマルホンリョウユウ、ホクセイタイヨウ、キタノミネ、ジェイヒーロー、タカラキングダムの5頭。このうち、とかちダービーに出走していたのは、マルホンリョウユウ、キタノミネ、ジェイヒーロー、タカラキングダムの4頭
700㎏のハンデではメムロボブサップしか勝ち馬…というか入着馬がいません。タカラキングダムはメムロボブサップほど、他の馬と力差は無いように思います。ちょっと割引かなぁ…。
マルホンリョウユウは入着のない1枠ですが、リョウユウ自身は1枠での成績はさほど悪くありません。(8人気4着、3人気2着、1人気1着)なので枠よりも、前走A2クラスでタイム差なしの2着の方を評価します。
ジェイヒーローは前走B2クラスで連対。上記の入着条件を満たしています。
キタノミネは前走B3クラスを勝ってきての670㎏での出走。一番入着頭数が多い条件をそろえています。
ということで◎マルホンリョウユウ 〇ジェイヒーロー ▲キタノミネ △タカラキングダムです。
リョウユウ1軸流しで3連複と、リョウユウから馬連流し。あとはリョウユウの単。
今回推しとデータが一致しました(^_^) マユヒメさんのお兄ちゃん!めいっぱい応援します。
レースレビュー
わ~~い!マルホンリョウユウついについに!重賞ウイナーです。いやあうれしい~~~~! 馬券はほとんど単複で持っていました。でも配当が2.3倍。私の予想では2番人気で3倍後半から4倍くらいつくのかなぁ…なんて思っていたんですけど…。
スタートした後2障害下まで、今日はちょっと厳しいかも…と思いながら見ていました。行きっぷりあんまりよく見えなかったもので。でも後で鈴木騎手のコメントを読むとこれが折り合いのついた「良いペース」だったんですね。今までは行きっぷりがいいというより、折り合ってなかったんだなあ。確かに今まで、鈴木騎手がちょいちょい座って踏ん張っている姿を見かけました。2走前の藤野騎手も障害下で座っていたので…。
ロスなく障害にかかれたことで、最後、踏ん張れました。2着とは20キロの差がある690㎏での勝ちなので、着差以上に実力差はあると思います。
そして鈴木騎手の最後の追いっぷりは本当に上手すぎ!ため息がでます。もうキツいって馬は緩みそうになる瞬間に、大きくハミを動かしたり手綱で打ったりしてアクションを起こして励まします。絶妙のタイミングで馬を休ませない。リョウユウは鈴木騎手だからこそ今までの成績が出せているのかな…と思います。
毎年ばんえい記念の折に遊びに行く本寺牧場さんの生産馬で、当歳の時から良い馬だと調教師さんから言われているんだ~という話を聞いていたので、入厩時からずっと期待をしていましたし、やんちゃっ子ぶりを随所に見せながらも、その期待にたがわない活躍をしてきました。でも、お姉ちゃんのラッセルクインもお兄ちゃんのリョウダイも3歳も夏以降から活躍しだしたので、リョウユウが本格的に強くなるのは多分これからだと思います。
ゆくゆくは古馬重賞でも活躍してくれるような馬になってくれたらと願わずにはいられません。
今回は馬場も重かった。最後みんな脚色が鈍った中でのスタミナ勝負のような感がありました。ホクセイタイヨウとジェイヒーローは斤量が逆なら結果も逆だったんじゃないでしょうか。
期待していたキタノミネは惜しいレースでした。今まで体験したことがない重量で、最後いったん足が止まってしまいました。でもちょっと持っていかれ気味にかかった第二障害もしっかり止まらずに上げ切っていますし、足が止まった後、動き出すのも早かったです。これから成長してくる馬だと思います。今後重賞戦線でリョウユウの強敵になるのでは…と思っています。
タカラキングダムはやはり700㎏が響いたと思います。気性的にも端枠もマイナスだったのでしょうか。重い馬場がいいはずのアシュラダイマオーは夏バテなのかなぁ…復調に期待です。
キョウエイプラスはここ数戦スランプのようで、その状態で700㎏の重量。本当に厳しい状況でのレースでした。何とか立て直してほしいです。
2冠目のばんえい菊花賞では、ガラリと着順がかわりそうです。涼しくなったら実績馬も復調してくるでしょうし、斤量や馬場でコロコロに入着馬が変わりそうな、そんなレースでした。
それでも、終わってみたらリョウユウが3冠馬になっている!…ことを夢見て応援することにします(^_^)