ばんえい記念ツアー②　～ばんえい記念回顧～

真の最強馬の称号を手に
～ばんえい記念回顧～

　今年のばんえい記念は本当にばんえい記念らしいばんえい記念だったと思います。ああ、やっぱり見に来てよかったな！と。もちろん毎年思うのですが…。強い馬が強いライバルと競って、本当に強い勝ち方をした。騎手の駆け引きもあとで写真で振り返ると画像から見て取れるし、ああ、これが１㌧のレースなんだな。スピード競馬も面白いけど、ばん馬の本当の凄さってこれだよな…と改めて思いました。メムロボブサップ、口取りではこんなにかわいいんです。でもレースでは最強！　ファンの心をつかむ馬ですよね！
　私はゴーリキの大ファンですが、メムロボブサップの魅力もしっかり堪能してきました。（これって…浮気じゃないよね…）でも来年はこの肩掛け、ゴーリキが奪還してくれると信じています。

これぞばん馬のオープン馬！
美しくて迫力満点のパドック

【松井厩舎】メジロゴーリキ、インビクタ、マツカゼウンカイと３頭出し。さすが古馬重賞の常連厩舎です。鬣飾りとボンボンとリボンが厩舎で統一。それぞれ馬具とコーディネートされているんですね。ゴーリキは馬娘のメジロドーベルさん、つまりメジロ牧場カラー。…すみません不勉強で馬娘を見ていなくて(^_^;　もちろん馬のメジロドーベルは大好きでしたよ。

■メジロゴーリキ

■インビクタ

■マツカゼウンカイ

【金田厩舎】リョウユウの厩舎！金田厩舎からはコマサンブラックとアオノブラックのブラックコンビ。つまみ細工のキレイなお花で飾りを統一していました。厩舎で統一されている飾りというのも、厩舎カラーが出ていいものですね。このボリュームのつまみ細工、大変だったろうなぁ！目立ってすごくたてがみに映えていました。

■アオノブラック

■コマサンブラック

■アアモンドグンシン

■キタノユウジロウ

■ミノルシャープ／コウテイ

■メムロボブサップ

順不同ですし拙い写真ですが全頭パドックで撮った写真を上げました。
とても印象的だったのが、メムロボブサップの凄い気合。あれ？こういう馬だったっけ？私の記憶違いでしたら申し訳ないのですが、メムロボブサップは普段もっと淡々とパドックを周回している印象だったので、ちょっと驚きました。実際口取りでは同じ馬？と思うくらいおとなしかったんです。顔も全然違います。ぜひ比較してみてください。本当に大一番だったんだな…と思います。あとはアオノブラックの歩幅というか踏み込みの深さ。体を良く使えているんだなぁ…という印象を受けました。ゴーリキは…いつものゴーリキ（ばんえい記念バージョン）。素晴らしい仕上がりで、大きくてふとましくてのびやかな首差し（一度ぶら下がってみたい！）重厚な肩回り。あと10分周回してくれたらいいのに…と思うくらいうっとり見ながらシャッター切っていました(笑)

ばんえい記念らしいばんえい記念

パドックが終わったら第２障害坂下にいそいそと移動。背後では今年も陸上自衛隊第5音楽隊のファンファーレが響きます。今年はカッコイイ真っ赤な横断幕も掲げられていました。自衛隊の装甲車展示のときに飾ってあったもので、あ、こういう使い道だったのか！と感動しました。毎年自衛隊の音楽隊の方には感謝しかありません。

そしてスタート。すごい砂煙を背にゆっくり馬たちがやってきます。

　写真がゴーリキ目線ですみません…。でも、隣が勝ち馬なので、メムロボブサップとの駆け引きも写っているのではないでしょうか。この後、ゴーリキは坂の頂上で膝をついてしまうんですよね…アオノブラックが先に越え、メムロボブサップにも遅れて障害を下りることになりました。あそこで膝をつかずに越せていれば…最後の歩きは一度も止まらず鈍らず、しっかり歩いていたのでもっときわどい勝負になっていたと思います。…でも上手く越えられたとしても１着とれたかな…そのくらいメムロボブサップのおりてからの脚がすごかった！　

　ただ、今年のばんえい記念は前半と後半で馬場の重さが違うかな…とは思います。後半は砂をほぐしていないので、２障害降りてからの馬場は軽かったのだと思います。おそらく、コース全面をほぐしていれば、最後スピードが鈍るか馬が止まるシーンがもっとあったと思います。３分３４秒４というタイムはあの水分量を考えると早い。レース前は４分ぐらいかかるのではないかと思っていました。２障害で苦戦してようやく越えたインビクタが最後止まらずに歩けていたので、やっぱり後半は軽いんだな…と思いました。

　それにしてもアオノブラック陣営は悔しいレースでした。前日のイレネー記念も同厩舎のマルホンリョウユウが悔しい思いをしたので…でも、来年こそはメムロボブサップを破って取れるんじゃないかと……いや、取られたら困る！ゴーリキがもう一回取るからっ！もう１年まって(笑)　お父さんのニシキダイジンも、連覇じゃなくて１回カネサブラックに取られて１年あいてからのばんえい記念２勝。（とはいえ、２回目とれた年カネサブラック出てなかったんですけど(^_^;）ゴーリキは来年まだ10歳、捲土重来。来年こそは勝ってほしい！また来年も２障害下でゴーリキが勝つことを信じて応援します。

■もう一つのばんえい記念
　やっぱりこの馬場だと坂を越えられない馬も出てきます。インビクタが頑張って越した時、観客の拍手と声援が温かかったです。これもまたばんえい記念。競走中止した２頭は残念でした。今年はいつになく早くに見切りを付けていました。コウテイは坂の頂上に足がかかっていたので本当に惜しかった。もしかしたら完走できたかもしれないけど…でもまだ６歳。来年からのレースもあるのでこれで正解だと思います。グンシンは本人（馬）が無理って思ったらもう頑張らない馬だから、これも正解だと思います。２頭とも、怪我無く無事に帰っていきました。

穏やかな口取りと
恒例行事

　なんというか、本当に顔が違う。表彰式後半は少し飽きちゃったような困ったような顔していたなぁ(笑)　たてがみ飾りを外して配ってくれるのはメムロボブサップの厩務員さんも同じでした。
　たくさんあったので多くの人がもらえたんじゃないかと思います。今回も残念。でも、貰っていた人にお願いして拝借。イレネー記念の時は撮りそびれたので　今度はしっかり撮影させてもらいました。

　ばんえい十勝さんは遠路はるばるカメラ担いでくる人たちにやさしくて、勝ち馬をファンに向けて撮影タイムを取ってくれます。私が拙くも肩掛け写真をちゃんと撮れているのはこのおかげです。もちろん、馬が帰りたいと言い出したら、撮影会は終了です。そのやさしさがばんえい競馬の良さなのかな…と思っています。

答え合わせ

　最後に馬券の答え合わせ。これねえ…去年同様ワイドにするか迷ったんですよね。結果ワイドで３倍以上ついたし、三連複に至っては4.5倍もついていた。配当を考えたら馬複と三連複逆！これ購入したときはこの馬券で悔いなし！と思ったんですが、最後払い戻し金額を聞いて悔い残りまくりでした(笑)
だって３頭の三連複なんて２倍そこそこだと思ったのよ…。まさかそんなにゴーリキが人気なかったなんて思いもしなかったの…。

結局去年と同じ買い方していればよかったのよね(^_^;　
そして私の描いた四コマの３頭で決着ついたんだよなぁ…しかも４コマ目の並びで左から着順どおり。図らずもサインになっていました(笑)。