第13回ドリームエイジカップ データ予想(結果追記あり)
ドリームエイジカップ(BG3)
4歳以上馬齢選抜 別定4
ばんえい競馬は牡馬に限ってですが、長く現役で活躍してくれます。10歳過ぎまで頑張る馬が多く、多くのトップホースが11歳のばんえい記念まで走って引退します。だからこそ、各世代を集めてフルゲートということが可能になります。
ドリームエイジカップは4歳・5歳・6歳・7歳・8歳以上の通算収得賞金上位各2頭で編成されるという、かなり特殊な重賞です。比較的設立は新しく、設立は2010年です。現在のルールになるまで2~3年編成方法は異なりますが、各世代のトップホースを集めて世代対抗戦をやろう。という趣旨は創設当時から変わりません。重量規定は別定4「番組編成会議によって決める」というルールです。
例年斤量差が50㎏前後にある上、特殊なメンバー構成なので非常に難解。馬券的にもドリームなレースになっています。
2013年に3連単で1,636,860円と150万を超える配当を出した他、3連単が万馬券にならなかった年が過去10年で2回しかなく、10万円を超える6桁馬券は5回と2年に一度は大波乱を起こしている重賞です。ばんえい競馬は10頭立てだというのに!
今年はオープン760kg1重量格ごとに10kg加減。オープン馬は本年度収得賞金200万円につき10kg加増となっています。今年はA2クラスから4歳馬マサタカラが出走しているので重量格分と年齢減量分を引いて730㎏、現役賞金王メムロボブサップは賞金加増が40㎏あり、800㎏。実に最大で70㎏ものハンデ差がつきました。
こういうレースなのでデータからのつかみどころがあまりありません(ごめんなさい)。ステップレースも関連レースもほとんどない。データを集計していて唸ってしまいました。今年は人気になる6歳馬2頭、メムロボブサップとアオノブラックをどう判断するか?という年になると思います。まずメムロボブサップは実績とオータムカップの快勝で1番人気になるのではないかと思うのですが…。
■人気別 馬券圏内入着回数
1番人気:1着1回/2着2回/3着2回(着外5回)
2番人気:1着2回/2着2回/3着1回
3番人気:1着0回/2着1回/3着1回
4番人気:1着0回/2着1回/3着3回
5番人気:1着2回/2着1回/3着0回
6番人気:1着1回/2着0回/3着1回
7番人気:1着2回/2着2回/3着1回
8番人気:1着1回/2着1回/3着1回
9番人気:1着1回/2着0回/3着0回
勝ち馬のオッズは
最低オッズ2.6倍:2017年センゴクエース
最高オッズ49.2倍:2012年テンマデトドケ
※勝ち馬の一桁オッズは3頭(オレノココロ2回とセンゴクエース)あとは全部二桁オッズです
7番人気を太字にする重賞はおそらく他には無いと思います。5番人気~9番人気から1着馬が7頭。なんでこんなに荒れるんだろう?
今までほとんど対戦の無かった馬がぶつかること。ハンデ差、また若駒に合わせて700㎏半ば~後半旭川記念のような重量設定になることなどが要因かな…と推測します。重量800㎏後半の北見記念に出走し、900㎏の帯広記念を目指している古馬OP馬にとっては、かなり勝手の違ったレースになるのだと思います。(メジロゴーリキは縁が無さそうな重賞だなぁ…)
1番人気は1回しか勝っていないレースですし、単勝オッズが1倍台の馬も3頭中2回負けています(そのうち1頭、コウシュハウンカイは4着)。実績が圧倒的でも過信しないで三連複をお勧めします。
■重量
740㎏:1着1回←2016年キサラキク(牝5)
750㎏:1着1回←2019年アアモンドグンシン(セン4)
760㎏:1着5回/2着2回/3着1回
770㎏:1着2回/2着6回/3着2回
780㎏:2着1回/3着4回
790㎏:1着1回/2着1回/3着3回
790㎏の入着馬を見てみると
1着:2018年オレノココロ(牡8)2人気
2着:2021年メムロボブサップ(牡5)1人気
3着:2012年カネサブラック(牡10)1人気
2017年ニュータカラコマ(牡9)2人気
2021年センゴクエース(牡9)4人気
トップハンデの入着は上記5頭。メムロボブサップは5歳でトップハンデにもかかわらず連対を確保していて、オレノココロやカネサブラックと肩を並べる存在なのだとわかります。ただ今年は800㎏。800㎏で出走した馬は創設当時から12年間の間で一頭もいません。このハンデがどうか?メムロボブサップの敵は斤量だと思います。
また、トップハンデで唯一の勝ち馬はオレノココロ。この年は2分10秒9と過去10年の中で最遅タイムで、オレノココロが得意とするパワーとスタミナの要る馬場でした。トップハンデが勝ち切るためには条件がそろわないと難しいのかも知れません。
こうしてみると760㎏~770㎏の重量で出走した馬が良績を残しています。
■枠:馬券圏内に入着した回数を枠ごとに記載します
着/枠 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 1 | 1 | 1 | 0 | 2 | 1 | 1 | 1 | 0 |
2 | 0 | 1 | 0 | 4 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2 |
3 | 2 | 1 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 2 | 2 | 0 |
レースの特質上、基本的にはフルゲートになります(上位2頭選抜で、回避が出れば賞金順に繰り上がり)。母数的に全枠平等なので、外端枠が若干不利か…という数字ですが、まんべんなく入着馬が出ています。4枠の2着4回は注目できる数字です。今年はメジロゴーリキが入りました。
■性齢別:馬券圏内に入着した回数です
着/性齢 | 4歳牡 | 5歳牡 | 5歳牝 | 6歳牡 | 7歳牡 | 8歳牡 | 9歳牡 | 10歳牡 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 1 | 1 | 0 | 2 | 0 | 1 |
2 | 2 | 2 | 0 | 1 | 3 | 0 | 1 | 1 |
3 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 3 | 3 |
こうしてみると4~5歳の活躍が目立ちます。また、9~10歳の3着の多さも気になるところです。
穴馬としての狙いどころは4~5歳馬でハンデを20~30㎏貰っている馬。ということになります。
■騎手 3回以上馬券圏内に入着がある騎手をピックアップしています。
鈴木騎手 1着3回/2着1回/3着4回
阿部騎手 1着1回/2着2回/3着1回
藤野騎手 1着1回/2着2回/3着1回
鈴木騎手の成績が抜けています。オレノココロの主戦騎手だったということが大きいのですが、強い馬を確実に持ってくる手腕は頼りになります。今年は鈴木騎手はミノルシャープ。阿部騎手はメムロボブサップ、藤野騎手はアオノブラック。いずれも有力馬に騎乗です。
■厩舎 3回以上馬券圏内に入着がある厩舎をピックアップしています。
槻館厩舎 1着3回/2着3回/3着4回
金田厩舎 1着4回
坂本騎手 2着3回
松井厩舎 3着3回
ナリタボブサップ、オレノココロ、センゴクエースがいた槻館厩舎が圧倒的な成績ですが、今年は槻館厩舎からの出走はありません。
特筆すべきは4勝を挙げている金田厩舎。キサラキク、トレジャーハンター、インフィニティー、アオノブラックと異なる4頭で4勝。いずれも5番人気~9番人気で単勝二桁オッズでの勝利です。金田厩舎からはアオノブラック、マサタカラが出走します。
■タイム(馬場水分量)
最速:1分37秒3(2.2%)
2017年センゴクエース<5歳 770㎏>
最遅:2分10秒9(1.8%)
2018年オレノココロ<8歳 790㎏>
最速も最遅も納得の馬が勝っています。また最速タイムの年は1~3番人気が1~3着以内で、珍しく固く収まっています。
■ステップレース
オープンのオータムカップがステップレースになると思いますが、入着馬30頭中出走は15頭、入着は8頭と必須と言えるほどの数字ではありません。また前走、3着以内に入着している馬は17頭。こちらも前走好走が条件と言えるほどの数字ではないと思います。
賞金順の年齢選抜なので、ステップレースや前走重賞で好走した馬が必ずしも出走する重賞とは限らないからです。
前走、ステップは出走、着順ともそれほど気にする条件ではないように思います。
■関連レース
過去10年で3着以内に好走したのべ30頭が、その年の重賞レースでどのような成績だったか?と拾ってみたのですが…
(該当重賞3着以内/ドリームエイジカップ3着以内30頭)
北見記念:4/30
岩見沢記念:4/30
ばんえいGP:10/30
旭川記念:12/30
北斗賞:10/30
オッズパーク杯:9/30
4~5歳世代から4頭が出走するレースなので、古馬重賞の成績はまず直結しません。
では何が指標になるか…とすべての馬が走ってきたであろうばんえいダービーを調べてみました。
馬券圏内入着馬30頭中、ダービーで3着以内に入った馬は18頭いました。
これも…古馬重賞よりはあてになる数字ですが、傾向がある…程度の数字だと思います。
ただ、ばんえいダービーの連対馬は過去10年中7頭が勝ち馬になっています。
■出走予定馬(ばんえいダービー着順)
1枠 キョウエイリュウ 牡5 760㎏ 村上騎手 (ダービー1着)
2枠 メムロボブサップ 牡6 800㎏ 阿部騎手 (ダービー1着)
3枠 ミノルシャープ 牡8 770㎏ 鈴木騎手 (ダービー6着)
4枠 メジロゴーリキ 牡8 770㎏ 西謙一騎手 (ダービー1着)
5枠 カイセドクター 牡5 770㎏ 西将太騎手 (ダービー3着)
6枠 アオノブラック 牡6 790㎏ 藤野騎手 (ダービー2着)
7枠 キタノユウジロウ 牡7 760㎏ 菊池騎手 (ダービー2着)
8枠 マサタカラ 牡4 730㎏ 金田騎手 (ダービー未出走)
9枠 コウシュハレガシー 牡7 780㎏ 松田騎手(ダービー3着)
10枠 ネオキングダム 牡4 740㎏ 長澤騎手(ダービー2着)
こんなに出走予定馬の備考がすかっすかなレースは珍しい(笑)。前走もステップレースも関連レースもほぼない…
しかも今年の出走メンバーはほとんどダービーで入着しているので、これがフィルターにもなりません。
でもそこをあえてデータから選ぶなら…
速い時計が出るような馬場なら、5歳馬で760㎏でダービー勝ち馬…ということで◎はキョウエイリュウ。多分7番人気あたりにもなるんじゃないかと思いますし。
時計がかかりそうなら760㎏のキタノユウジロウに◎。本番は帯広記念だとは思いますが、ハンデは恵まれたかなと思います。
〇▲はほぼ同列で、厩舎と騎手でアオノブラックまたは、騎手と斤量でミノルシャープ。これもどちらか決めかねているので、当日の馬場とパドックから◎を選んで、〇▲から相手を選んで、三連複二軸の総流しにしようと思います。3着入着までなら、要らないと切る馬は1頭もいないと思います。
あとはメジロゴーリキの単複。正直この重賞では、一番馬券から遠い馬なんではなかろうかと思うのですが、お約束の推し馬馬券です(笑)
結果:答え合わせ
準ナイターだったことをうっかり忘れていました。8レース見て、ああ、アバシリサクラが突っ込んできているし、タイムも1.20秒台でたな~。はやいな~キョウエイリュウからいくかぁ。でも相手がなぁ…うん。パドック見てから決めよ。
7時からぽけ~っとサッカーを見ていて23分ごろ、さあパドック見なきゃ…ってえ??締め切り??ええ?レー…あああああ!準ナイターだった!
結局何も買えずじまいでレースを見るという(><)。
ええ、一番遠そうなどと書いてごめんなさい。6歳2頭に比べたら、ばんえい記念馬がとてもハンデ恵まれていたのにね。770㎏でダービー馬は彼も該当していたのです。8R見た時にせめて単複買っとけよと…。どうせここは予想関係ないんだから!
要らない馬は1頭も無いと書きましたがまさにその通り。そしてこのメンバーでこのハンデ差はやっぱりキツいよね。メムロボブサップはよく頑張ったと思います。やはり強い馬だと改めて思いました。
データから選ぶなら。同じ5歳でもカイセドクターでした。3走前のオープンでは似たようなメンバーと馬場条件で2着に入っているので、ここでも十分通用したのです。期待したキョウエイリュウは…古馬と混じって750㎏を超えると精彩を欠くレースが多いように思います。前に行けない…。内端枠も影響したのかもしれません。
それにしても、6番人気8番人気の決着。3連単209,880円。やっぱりドリームエイジカップはわからない!。高知の名物レースよりわからない重賞ってすごいかも(笑)
ゴーリキさんは自分のペースで先行できると強いんだよなぁ。第二障害を降りてからキャンター勝負にならなければ大丈夫。末脚の怖い馬はみんなゴーリキさんよりハンデが重かったし、西騎手のファインプレー!積極策がハマりました。これこそがゴーリキの勝ちパターンです。コメント読むと西騎手が驚いているようでしたが(笑) 馬券は買いそびれましたが、せめて雄姿をリアルタイムで見れてよかったです。