2025年重賞戦記 ~第18回カーネーションカップ~

カフカはマユヒメさんと同じ金田厩舎
同年代ということで、一緒に見守ってきた馬です。
描けて嬉しいよ!
ハイペースのマイペース
今年から、イラストとレース感想戦のみの重賞戦記になりますが、よろしければ振り返りなどお付き合いいただければと思います。とはいえ、何しろすでに3レースもビハインドです…。振り返りどころか、もう忘れているよ…というお話になりそうです(^_^;)。なので人様に読んでいただくというよりも、自分のための忘備録として記載していこうと思います。
昨年はサクラヒメが圧倒的な強さをみせたこのレース。今年も出走するからにはもちろん1番人気になります。実績は一枚も二枚も上です。でも今年は馬インフルがあって全馬完全な状態では無かったろうという事、そして高速馬場の厳しいハイペースになった事が相まって、サクラヒメは実力を発揮できませんでした。
一つ前のレースでマルホントーマスが勝った時点で水分やタイムよりも軽い馬場だと感じていました。トーマスの一族=マユヒメさんの一族(マルホンリョウユウの一族とも言えます(笑))つまり良姫さんの子や孫たちは基本は軽い馬場が得意なんです。リョウユウだけちょっと違うのですが、それはリョウユウの大きな馬格とどちらかというと良姫さんよりアローファイターが強く出ているからなのかなぁ…と想像します。
さて脱線しましたが、馬場は軽くスピード勝負。どの馬よりもスピードがあるサクラヒメに対して、ライバルたちはみんなサクラヒメに息を入れさせずに苦しい状態で障害にかからせ、かつ自分が先に障害を下りてしのぎ切りたい…とみんな前がかり。ほとんど刻まずに2障害下にたどり着いた時、トップハンデでこのペースを先行して押し切れたらすごいな…と思って見てました。サクラヒメだけではなく、前に行ったダイヤカツヒメもニシキマリンもつぶれるんじゃないかと思ったくらいです。でも2頭が2着、3着に残ったところを見ると、きっと普段のサクラヒメなら他馬と同じように障害超えて、勝ち負けをしていたのではないかと思います。病み上がりで調整不足ということも、きっとこのハイペースのスタミナ勝負でしんどかったのだと思います。
あとはこれ、枠もあったと思うのです。障害が上手くて勝つためには何としてでも先に障害を下りたいニシキマリン、サクラヒメを何とか負かしたいダイヤカツヒメ、この2頭が隣りとその隣。それは競りますよね。人も馬も。勝ったカフカは前に行くというよりは、障害を着実に上げて最後まで緩まず歩くタイプ。ちょっと離れたところから「前が競っているなぁ…」とマイペースで自分のレースをしっかりしていたら、一番最初にゴールしていた。もちろんハンデも恵まれたし展開も恵まれたけど、この馬はこの斤量でもあと20㎏積んでも多分そう変わらないような気がします。
カフカが勝ったのは嬉しい事なのですが、スーパーチヨコも応援していたので…実はチヨコさんとカフカの馬連!と喜んでいたんです。まさかここで…チヨコさんはゴール板の意味知っているんじゃないかなぁ…。でも自分が通り過ぎたら終わりなんだと思っているんじゃないかと。実況の絶叫を聞いて切なくなりました。本当にもう、あと、あと一歩。その一歩、頑張って欲しかった…。藤野騎手は多分これ以上ないくらい上手く御したと思います。カフカの勝ったカーネーションカップというより、やっぱりチヨコさんあと一歩!という印象が強烈に残ってしまいました。
今期最初の重賞は「これぞばんえい」をたっぷりと楽しませてもらいました。…でも、関係者の方のお気持ちを思うと…チヨコさん、そこまで頑張ったならあともう一歩、歩いて欲しかったよ…。